写真:旅人間
地図を見る築地場外市場には人気で混雑する店は数多くありますが、ラーメン屋さんの「井上」と肩を並べるように行列する『きつねや』はこの界隈を代表する老舗。
多くの人の目当ては「ホルモン丼」。そして歩道に直に面したカウンター3席だけの小さな店では、お客さんは車道と歩道の間のスペースで立ちながら丼を抱え食べるのが一般的なスタイル。これがまた独特の雰囲気を作り出している魅力の一つでもあります。
築地と言えば寿司や海鮮丼など新鮮な魚のイメージを持つ方も多いかもしれませんが、この店のこの味を知らずして築地は語れません。築地には欠かせない味がここにあるのですよ。
グツグツと煮え立った巨大な鍋から立ち上る湯気、肉の香り、明らかに美味そうなホルモン煮は、道行く人の足を次々と止め、行列の最後尾に人々を誘導する。このビジュアルは罪なほどに食欲をそそります。
もし立ち止まった時に、余裕があるなら大鍋の様子を見て欲しい!煮え立った鍋は、小まめに灰汁が取られ、定期的に味見している繊細さは並大抵のものではなく、料理へのこだわりが良く分かります。これを目にして、食べずに通り過ぎると、きっと後悔するでしょう。さぁ〜並んでみましょう♪
写真:旅人間
地図を見る市場で働く人向けの飲み屋だった「きつねや」は、魚料理が多い市場で働く人に肉やホルモンは栄養もあり喜ばれるだろうと、串に刺した煮込を出すようになったのが始まりだとか。
ホルモンを鍋で煮込むスタイルに変わった後、それをご飯にかけたら大評判となり、そして今や、この「ホルモン丼」は築地の名物料理となっています。
鮮度にこだわり、八丁味噌をベースにじっくり丁寧に時間をかけ毎日煮込まれたホルモンは、ご飯の上にドバァ〜っとかけて食べると、とんでもなく美味しい究極の丼。代々受け継がれた味は、この丼一杯が目の前に出されるまで、どれほど愛情と手を加えられているものかを想像すればするほど奥深い。
写真:旅人間
地図を見る目の前で煮汁ごと豪快にご飯の上に掛けられたホルモンは、トロットロになるまで煮込まれているので驚くほどに柔らかい。もちろん臭みも一切感じません。
味は八丁味噌ベースでけっこう濃い方ですが、ネギとの相性を考えると口当たりも悪くなく、何より煮汁のタレがご飯に染み込んでいく感じは最高!あっという間に完食してしまいますよ。あぁ〜本当に美味しい♪築地に来たら、ぜひ食べてみて下さい。
写真:旅人間
地図を見る築地と言えば新鮮な魚介類に注目してしまいますが、『きつねや』を筆頭に「築地で働く人達が食べる店」も実に魅力的。本当におススメですよ!
尚、築地を散策する時、写真を沢山撮りたくなると思いますが、築地で働く人々は写真に撮られるのを好まない方も多いです。写真を撮る場合は一声かけるなど、その点も配慮するようにしましょうね。
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(2024/9/17更新)
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