狭山丘陵のことを知るには、まず「いきものふれあいの里センター」へ。西武狭山線の下山口駅から歩いて、約15分。坂を登り、民家を抜けた先の雑木林のなかにセンターがあります。周囲は、野鳥を観察できるスポットとなっており、カメラを持った人もちらほら。
施設内では、狭山丘陵で見られる生き物や植物、立地などの説明展示を見ることができます。狭山丘陵には、テーマごとに大きく5つのスポットがあり、道しるべに従って歩くことができます。狭山湖畔の水鳥の楽園、生き物いっぱいの虫たちの森、湿地のある湿性植物の里、様々なタイプの雑木林に出会える雑木の森、そして蝶の森があります。センター事務所で案内地図をもらって、ゆっくり散策を楽しんでくださいね。
「いきものふれあいセンター」の先に、三角形をした小高い山が現れます。「荒幡の富士」と呼ばれる富士塚です。富士講といって、富士山に見立てた山に登ることで、そのご利益を得るという習わしがこの地域で行われてきました。神社を合祀するために過去一度場所を移転し、当初よりも数10倍高い山として生まれ変わっています(高さは12メートルほど)。脇の神社にお参りして木の階段を登ると頂上に。頂上は町が見渡せる展望スポットになっています。
狭山丘陵は、多摩湖と狭山湖の二つの貯水池を抱えています。そのうちのひとつ「多摩湖」は、東京都水道局の水源のひとつで、1927年に作られた人造湖です。正式には、村山貯水池です。
晴れた日には鏡のように空や木々が水面に映し出され、とても美しい光景に出会えます。遠くには富士山も臨め、夕暮れどきも絶景です。ときに白鳥も見られます。湖畔に遊歩道がありますので、じっくりと散策を楽しんでみるのもいいでしょう。
この辺りの見どころは、なんといっても「取水塔」。ネオ・ルネッサンス様式で、日本一美しい取水塔に選ばれました。ゆっくりした後は、隣接の都立狭山公園で週末などに開催されている、自然体験プログラムに参加するのもいいですね。詳しくは、ホームページをご覧ください。
多摩湖から道路沿いをしばらく歩いて西武球場前駅を抜け、駅から約15分のところに、イタリア料理店「ナチュール」があります。地元狭山の旬の地元野菜をたっぷりと使い、体にも心にもおいしいメニューがそろっています。
体に安心なもの、新鮮でおいしいものを食べてもらい、お客さんに健康で幸せになってほしいという思いで作られる料理は、いろどりも美しく、素材のうまみたっぷりです。「土」をイメージしたという店内は、落ち着いた雰囲気で、ゆったりとした時間を過ごせます。
気軽にランチを楽しむもよし、家族や夫婦で夕食をのんびり楽しむもよしです。ワインの種類も豊富です。狭山の食材を食べることで、自然とのつながりを感じられるお店です!
西武球場前駅から、下山口駅へ向かう道沿いに古民家「コロット」があります。入り口にそびえる、大きなケヤキの木が目印です。築100年はたつという平屋の木造家屋で、2014年の11月に床板と畳をはりかえ、イグサの香りのする心地よい空間になっています。
貸し農園が併設されており、借りている人の共有スペースとして利用されているほか、一般向けに予約制で利用できるようになっています。昼間は、バーベキューやかまどでご飯を炊くなどの田舎体験の場となり、夜はのんびりと宿泊できます。五右衛門風呂もあり、家族や友達と楽しめます。古民家の前にある畑で季節の野菜を収穫して、キッチンで自炊できるのも魅力です。里山を歩いたあとは、古民家でどっぷり昔暮らしを味わってください。
狭山丘陵は見て歩いて、思う存分に自然を味わえる場所です。都心から1時間足らずとは思えないような風景が広がります。また季節ごとに表情が変わり、何度来ても発見があります。
サイクリングコースなどもありますので、ぜひ狭山丘陵で自分なりの楽しみ方をみつけてください。アクセスの窓口となる、西武狭山線下山口駅は、西武池袋線池袋駅または、西武新宿線新宿駅から電車で約40分です。
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