写真:乾口 達司
地図を見る一本松展望園は、黒井山グリーンパークとならび、瀬戸内市の山間部を走るブルーライン上に位置する道の駅。なかでも、ここから眺める瀬戸内海の光景はブルーライン沿線に点在する展望スポットのなかでも随一であるといわれています。
写真は展望台からの眺め。靄がかかっていていささか見づらいかも知れませんが、はるか遠くに見える大きな島は小豆島。海にたくさん浮かんでいるのは、養殖用のカキ筏です。初日の出を拝める貴重なスポットでもあるため、年末年始に訪れ、御来光を拝むのもよいでしょう。
写真:乾口 達司
地図を見るしかし、一本松展望園の魅力は、その眺望のよさにだけあるわけではありません。敷地内にはミニ鉄道公園が設けられており、公園内をぐるりととりかこむようにして敷設された1周250メートルのレールの上を実際にミニ列車が走行しているのです。しかも、そのミニ列車に乗車することも可能!ご覧のように、先端が鋭くとがった新幹線500系といまでは懐かしいSLの2台が常時待機しており、乗客が集まれば、すぐさま出発進行!途中にはトンネルあり、踏み切りありでお子さまが大喜びすること、請け合いです。
ちなみに、踏み切りはかつて岡山市の大元駅と岡山港駅とを結んでいた岡山臨海鉄道(1984年に廃線)で実際に使われていたもの。ミニSLを所有している方は手続きを踏めば、ご自身のマイSLを走らせることも可能。鉄道ファンには垂涎のスポットであるといえますよね。
写真:乾口 達司
地図を見るミニ鉄道公園には、鉄道ファンにとって、喜ぶべきものがまだあります。それが近隣を走行する鉄道のレールの実物を展示したこちらの写真。展示されているのは、新幹線のほか、岡山県内を走る吉備線・宇野線・赤穂線・山陽本線のレールや枕木。それぞれを見比べると、吉備線の30sレール、赤穂線の40sNレール、宇野線の50sNレール、新幹線・山陽本線の60sレールといったようにレールのタイプが異なっていることがわかります。
ほかにも路盤に砕石や砂利を敷き詰め、枕木で支えるバラスト構造用の線路やコンクリートの路盤の上にさらにコンクリート製の板を設置したスラブ軌道用の線路があり、一口に線路といっても構造も異なることがわかります。こちらの展示ではじめてそのことを知る人も多いのではないでしょうか。
写真:乾口 達司
地図を見る写真は恐竜をイメージした大型遊具。その名も「遊多くん」。いまから1億5千万年前のジュラ紀後期に生息していた首長恐竜バロサウルスをモデルにして作られています。バロサウルスの全長は25メートルもあったといいますが、遊多くんの全長もそれとほぼ同じ。内部が空洞になっているため、バロサウルスの体内に潜り込んでいくようなスリリングと迫力があり、子どもたちには大人気。その雄姿を眼にした途端、子どもたちは我先にと遊多くんに駆け寄っていくことでしょう。
写真:乾口 達司
地図を見る道の駅ですから、もちろん、地元でとれた食材やお土産物も販売されています。特に一本松展望園にはJAの直売所が入っているため、地元でとれた新鮮な野菜や特産品を格安で買い求めることができます。お子さまがミニ鉄道公園などで遊んでいるあいだ、こちらでお買い物を済ませるのも一計ですね。
全国各地に存在する道の駅のなかでも、一本松展望園がいかに独自性の高い道の駅であるか、おわかりになったのではないでしょうか。大人も子どもも楽しめる一本松展望園。岡山ブルーラインを使って岡山県内を旅をする際、休憩がてらに立ち寄り、一本松展望園の魅力的な施設の数々をご堪能ください。
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この記事を書いたナビゲーター
乾口 達司
これまでは日本文学や歴史学の世界で培った見識にもとづいて数多くの評論や書評を執筆してまいりました。奈良生まれ、奈良育ちの生粋の奈良っ子。奈良といえば日本を代表する観光地の一つですが、地元民の立場からい…
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