延長118メートルの長さがあるお伝い橋は、小の字島と、中島を結ぶ橋です。
2つの島が漢字の「小」に似ていることからこのように名付けられました。
お伝い橋の真ん中、潮入の池に浮かぶように建つのが「中島の御茶屋」。1707年に造られ、この時代から公家は水辺の眺望を楽しんでいたのです。現在は、周辺は高層ビルに囲まれているため、水面にはビル群が反射して近代的な眺望に。
水に恵まれているこの庭園は、お伝い橋のほかにも、小さな橋が幾つもあるのです。弧を描く小さな橋にもそれぞれに名前が付いていて、橋の上から見る景色が風情あり。
水面に映るビル群や東京タワー、その光景がまさにオアシスです。徳川家の時代とはまた違った都会のオアシスを感じましょう!
1778年に造られた鴨場。なんだか縄文時代の竪穴式住居のように見えなくもない!?
鴨場とは、大名の別荘地に設けられ、野生の鴨や水鳥を遊猟するための場所なのです。鴨場は全国でも5個所しかないのですが、1つはここ浜離宮恩賜庭園にある貴重なものです。
ハゼやドロメ、ユビナガスジエビやチチュウカイミドリガニなど今でも、潮入の池には生息しているようですよ。江戸時代には釣りを楽しんでいたとか。今でも水の底が見えるほど綺麗な池です。
庭園の大部分を占める潮入の池は、東京湾の海水を引き上げています。都内の庭園では珍しい海水の池で、海の満ち引きを利用して、池の趣に変化を与える様式を採用。
横塀水門は、庭園の端、東京湾側に造られたので、門の向こう側はもう東京湾です。
海水の出入りを調整しているその技術は、今でも昔も同じ技法。年季の入った水門は今でも現役で稼動しているのですから驚きです。
庭園には、お花鑑賞で訪れる方もいるでしょう。
1〜2月はロウバイが見頃です。黄色い小さな花を咲かせるロウバイからは、とても良い香りがします。冬には木々や花が少ないので、一際目にまぶしく映りますし匂いでもすぐ分かります。
2〜3月は、ウメやスイセンがが春の訪れを感じさせ、3〜5月は、モクレンやソメイヨシノでお花見のシーズンを盛り上げます。6〜8月は、アジサイやサルスベリで蒸し暑い東京の夏を瑞々しく、9〜10月は、コスモスが秋の景色を彩ます。
そして、11〜12月のお待ちかねの紅葉では、モミジやイチョウがオレンジ色・小金色に光り、冬支度をはじめます。
ゆっくり見て回ると半日コースの浜離宮恩賜庭園。
水に恵まれる庭園内の水辺景色や庭園構造を見て回るのも面白いですよ。
冬の時期は、空気が澄んでいるので水面が綺麗で都会のオアシスをより感じることができます。
また、春や秋には旬のお花が咲くので狙っていくのもいいですね。お花見のシーズンにになると、「桜のライトアップ」が開催されます。
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(2024/11/6更新)
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