栃木県に行かなきゃ食べられない 幻のイチゴ「とちひめ」の摘み取り

栃木県に行かなきゃ食べられない 幻のイチゴ「とちひめ」の摘み取り

更新日:2015/11/12 18:25

鮎川 キオラのプロフィール写真 鮎川 キオラ 子どもの好奇心を育てる旅育ライター、ホテル朝食研究家
イチゴの収穫量日本一のいちご王国・栃木県。「いちご研究所」なるイチゴの新品種や技術開発を推進する研究開発拠点まであるそうです。栃木県まで足を運んだ方のみが味わえる「とちひめ」と呼ばれる限定品種があるのをご存知ですか。イチゴ界のエース「とちおとめ」より大粒で甘くてジューシーなイチゴとして、人気を集めています。せっかくなら、ご当地でしかいただけないイチゴ狩りをしてみませんか。

「乙女」じゃなくて「姫」と呼ばれるイチゴ

「乙女」じゃなくて「姫」と呼ばれるイチゴ

写真:鮎川 キオラ

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栃木が生んだ人気の品種「とちおとめ」の知名度は全国区。誰もが、その味を1度は口にしたことがあるはず。

「とちおとめ」は、酸味が出やすく小粒になりやすい「女峰」の後継品種として平成8年に品種登録されました。その選抜におしくも落選してしまった品種のひとつが「とちひめ」なのです。落選の理由はただ一つ、果肉が柔らかく市場へ流通させることができないから。この欠点を除けば、大粒で収穫量も高く、甘くて極めてジューシーなイチゴなのです。

その後、平成13年に品種登録された「とちひめ」は、栃木県内に限って栽培されています。流通に向いてないとの特徴から市場には出回らず、幻のイチゴと呼ばれるようになったのです。栃木県内でも農園や直売所以外の場所では、ほとんどお目にかかれません。

姫様のように大切に丁寧に扱わなくてはならないから「とちひめ」と名付けたのでしょうか?

食べ応え抜群!!その大きさにビックリ

食べ応え抜群!!その大きさにビックリ

写真:鮎川 キオラ

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イチゴ摘み取りのビニールハウスに案内されてまず驚くのは、その大きさです。大人の手の平の半分を占めます。どんなにお口の大きい方も、ひと口で頬張ったら顎がはずれてしまいそう。

この大粒のイチゴはたまたま見つけた1個ではありません。ビニール内には普通のイチゴの3個分以上はありそうな大粒がゴロゴロ。お店の方曰く、こぶし大のイチゴが発見されることも多々あるとか。

そして、ただ大きいだけじゃありません。噂どおり甘くてジューシーな味わい。水分を多く含んでいてジューシーだからこそ果肉が柔らかいのでしょう。この表面がピカピカしているのは、新鮮な証拠。

「とちひめ」狩りは、事前予約必須

栃木県内でもこの品種を栽培している農園は、20軒にも満たないそうです。その為、「とちひめ」の摘み取りができる農園は数少ないので、必ず予約してからお出かけください。

私は、栃木駅から車で15分ほどに位置する栃木市の「アグリの郷」にて摘み取り体験しました。「とちひめ」狩りは、季節により金額が異なり、大人900円〜1,500円、小学生600円〜1,100円、3歳〜5歳400円〜800円、30分一本勝負です。「とちおとめ」狩りより100円増しとなります。30分短いな〜なんて最初は思いましたが、大粒で食べ応え抜群なので、10分でお腹いっぱいになってしまいました。

栃木県内の「とちひめ」を味わえる施設は、他に那須烏山市、足利市、宇都宮市、真岡市と点在しているので、栃木方面の旅行と組み合わせて場所を選んでみてはいかがでしょうか。詳しい施設の情報は、リンク先の栃木県HP内「とちぎ観光いちご園」を参照下さい。

フルーツ狩りと言うと、つい元がとれるか勘定してしまいませんか?イチゴ狩りの平均相場大人1,200円とすると、2パック分は食べないと元がとれません。でもこの「とちひめ」の販売価格は、大粒1個200円。大粒を選んで6個以上食べれば元が取れます!!そしてなんと言っても、産地まで足を運んだ方のみ味わうことができるレアな品種。

今年のイチゴ狩りシーズンは、ぜひ幻のイチゴ「とちひめ」をご賞味下さい。そうそう、摘み取り体験する方は、イチゴの風味、大粒に出会えるチャンスを考えると午前中がお勧めです。握りこぶし大の大物に出会えるかも??

【観光農園 アグリの郷】
栃木県栃木市大塚128-1
TEL:0282-27-0882
10:00-15:00 例年12月からGW前まで営業 木曜定休
※イチゴ狩り希望の方は14:00までにお越しください。
※とちひめ狩りのみ要予約。

「とちひめ」狩りは、事前予約必須

写真:鮎川 キオラ

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掲載内容は執筆時点のものです。 2013/02/03 訪問

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