垣花樋川(かきのはなひーじゃー)は全国にある名水百選の中でも、最南端に位置します。
この集落に住んでいた人々が湧水をひいてきて、蓄えていたのがこの施設です。水汲みはもちろん、ここで水浴びをしたり、洗濯や野菜洗いなどの家事もしていました。垣花村の住民たちにとって、大事な生活用水でした。
また流れ出た湧水が下の田を潤して、稲作が盛んだったそうです。
隠れた癒しスポットには、そう簡単にはたどりつけません。林の中を抜ける、長い坂を下って行きます。足元は石畳になってはいますが、傾斜が急です。必ずスニーカーなどの歩きやすい靴で訪れましょう。特に雨の日や、その翌日は危険です。
もちろん足元も注意深く見て頂きたいですが、たまに立ち止まってみてください。360度植物や木々に囲まれている自分を感じながら、深呼吸をすると、自然のパワーを感じることが出来るはずです。
長い坂道を抜けると、まるでそこだけ異次元かのような、垣花樋川があります。
まず目に飛び込んでくる、大きな浅い水たまりは『ンマミジガー(馬浴川)』です。ここに流れ込んでくる水流は2つあり、左にあるのが『イナグンカー(女の川)』、右にあるのが『イキガンカー(男の川)』と呼ばれています。それぞれ、女性と男性が使っていたそうです。そして全体をまとめて、『シチャンカー(下の川)』と呼びます。
この場所にはベンチが備えつけてありますので、もし時間があれば、のんびりと時間を過ごしてみてください。耳をすませば、水のせせらぎが聴こえてきます。
また、沖縄の海を一望することも出来ます。お天気が良ければ、絶景です。
本当に小さな空間ですが、なかなかこのように、穏やかな時を過ごせるパワースポットは他にはないかと思います。身も心も、五感すべてで癒されてくださいね。
もちろん帰り道は、あの石畳の坂道を上っていくことになります。が、ご安心ください。
坂の途中には2箇所、休憩スポットが設けられています。その名も『ナカユクイシ(中休み石)』と『イーユクイイシヌヒライサー(上休み石の平石)』です。
きっと昔の女性の方も、もっと足元が悪い中で、苦労しながらここから水を運んだのでしょう。そんな光景を感じさせてくれるくらい、日常から離れたような気持ちになる場所です。
沖縄独特の植物や木々を抜けてたどり着く、隠れた癒しのスポット『垣花樋川』。日々の喧騒の中で疲れた心と身体を、自然の力が包んでくれます。
水のせせらぎを聴きながら過ごす、贅沢な時間。沖縄南部にお越しの際は、足を運ぶ価値ありです!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/12/14更新)
- 広告 -