沖縄本島からは、安座真港から船が出航しています。時間帯によってフェリーの場合もあれば、高速船の場合もあります。決して本数は多くありませんので、事前にホームページやパンフレットなどで調べておきましょう。所要時間は、高速船ニューくだかで約15分・フェリーくだかで約25分です。
本島からも近く、島自体も数時間あれば見てまわることが可能です。充分日帰りでも楽しむことが出来ます。
船が着いたら左前方へ坂をのぼっていきます。すると「レンタサイクル」の文字が見えてきますので、ここで自転車を借りると良いでしょう。もし日帰りではなく、久高島の宿泊交流館に泊まられるという方は、そちらでレンタルするのがベターです。
船のチケット購入の際に、地図を頂けます。もしくは久高島振興会のホームページでは『久高島・猫の巻』がダウンロード出来ます。これを見ながら気ままに島を巡りましょう。但し、立ち入り禁止の場所もありますので、注意書きをしっかり確認してくださいね。
島の沿岸部にそって、道路が整備されていますので、少し林を抜けるとそこには海がひろがっています。浜へ降りる道の看板を見つけたら、自転車を降りて進んでみましょう。
島内には実際に降り立つことの出来る浜が、いくつかあります。パワースポットとは言いますが、そのパワーを「頂きにいく」というスタンスよりも、「感じに行く」のが良いでしょう。きっと、その時のあなたに必要なスポットが見つかるはずです。素敵な場所を見つけたら、ゆっくり一休みをするのも良いですね。
しかし、道が壊れて立ち入り禁止になっている箇所もあるので、充分にご注意を。また、海水浴をされる場合は島の方によく確認をしてください。イシキ浜のように、遊泳が禁止されている場所もあります。そして石など、島にあるものは決して持ち帰らないようにしてください。
久高島を自転車で走っていると、本土では見たことのないような形の葉をつけた植物や、変わった形の実、鮮やかな色の花が目にとまります。
特に「カベール」と呼ばれる島の北端部のエリアでは、植物群落が保護されており、沖縄の天然記念物にも指定されています。琉球の祖神・アマミキヨが降り立ったという伝説のある、聖なる場所であるため、島の方たちが特に大事にされてきたのでしょう。
また、島の南西部にある「前ヌ浜のスーキ」も見どころのひとつです。スーキとは沖縄の方言で、モンパノキのこと。10m近くもある大きな木です。そのパワーには圧倒されます。
久高島に住む方たちは大人でも子供でも、道ですれ違うと「こんにちは」と挨拶をしてくださる方が多いです。また、地図を見ながら歩いていると、声をかけてくださったり、一人で食事をしているとお酒の席に混ぜてくださったりと、とてもあたたかいです。
久高島を自転車でいくと、猫たちによく遭遇します。自然の中をのんびり歩きながら、気が付くと林の中に消えていくのです。まるでこちらのことは気にしていない、飄々とした様子です。猫たちにとっても、きっと生きやすい島なのでしょう。
私たちも住民の方々への配慮を忘れず、この聖なる島に「お邪魔させて頂いている」という気持ちを持って、訪れたいものです。
自転車で一通り島を巡ったら、お腹が減りませんか?フェリー乗り場付近には、いくつかの食事処があります。どうせならば、島のものを食べて帰るのがオススメです。
その中でもきっと、おみやげ話にも出来るのが『イラブー汁』です。こちらは久高島振興会が運営している、食事処とくじんで頂くことが出来ます。
イラブー汁には、燻製された「イラブー」という海ヘビ、豚足、そして昆布が入っています。食感はコリコリとした感じ。高級食材として知られ、滋養強壮に良いとされています。
こちらにはセットで、ニガナ和えがついてきます。ニガナとはその名のとおり、少し苦味のある植物で、これを島でとれたお魚のお刺身と和えてあります。こちらも琉球王朝時代から滋養食として、食されてきたそうです。
自転車でゆっくり、五感で自然を楽しみながら一周する久高島。道も平坦ですので運転しやすく、距離もそこまでありませんので、女性の一人旅にもオススメの場所です。
都会の喧騒を逃れて、自分と向き合い、大きな癒しのパワーを感じてみませんか?この島に身を委ね、リラックスして過ごしましょう。
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(2024/10/15更新)
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