酒造の聖地で竹葉を一滴まで喫する〜西宮酒蔵めぐり〜

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酒造の聖地で竹葉を一滴まで喫する〜西宮酒蔵めぐり〜

酒造の聖地で竹葉を一滴まで喫する〜西宮酒蔵めぐり〜

更新日:2015/01/29 17:32

小谷 結城のプロフィール写真 小谷 結城 国内旅行業務取扱管理者、京都検定2級、温泉ソムリエ、日本城郭検定2級、国内旅行地理検定2級

兵庫県西宮市。市の神として知られる戎神が祀られた、全国約3500社あるえびす神社の総本社・西宮神社が鎮座する門前町です。

西宮神社の境内を歩くと松尾芭蕉の句碑に出会います。
「扇にて 酒くむかげや ちる桜」
芭蕉が酒を詠んだように、ここは清酒一大産地・灘五郷の一つ「西宮郷」。古来より知られた日本酒の産地でした。そこで上戸必読、西宮の酒めぐりをご案内します。

日本酒とともにある暮らしを…「白鷹禄水苑」

日本酒とともにある暮らしを…「白鷹禄水苑」

写真:小谷 結城

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阪神「西宮」駅から延びる札場筋を南下して約7分。「白鷹」の巨大な看板を掲げる工場を通過し、東西に走る酒蔵通りのすぐ南に「白鷹禄水苑」はあります。

外観は瓦葺きの屋根をのせた軒の深い造り。杉玉も吊るされ、江戸期の造り酒屋を思わせます。杉玉は酒の熟成度合を示すもので新酒ができると青々とした新しいものが吊るされます。これが酒の熟成に伴い枯れて茶色に変化していくのです。

建物を入ると目の前に売店と日本酒のバー「蔵BAR」。売店には、ここでしか買えない季節限定酒も置いています。左方には江戸前の鰻蒲焼が自慢の日本料理店「東京竹葉亭」が入居。ここで鰻を肴に白鷹の銘酒が味わえるという訳です。余談ではありますが、「竹葉」は日本酒の異名になります。

奥の土蔵は「白鷹集古館」と銘打った酒造資料館です。主に酒造りの工程を紹介した展示内容になっていますが、「白鷹が日本唯一の伊勢神宮の御料酒である」という矜持があふれ出ています。しかし現在、白鷹集古館は残念ながら2015年8月31日までメンテナンスで閉館中です。
こちらの方は9月の開館を待つことにしましょう。

料金 入館無料
営業 売店11〜19時 蔵BAR12時〜16時30分 白鷹集古館11時〜18時30分 東京竹葉亭11時30分〜14時30分、17〜21時
休日 第1・3水曜日(蔵BARは土日祝日のみ営業)

次代の生活を豊かに醸成…「白鹿記念酒造博物館」

次代の生活を豊かに醸成…「白鹿記念酒造博物館」

写真:小谷 結城

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白鷹禄水苑からさらに約4分ほど南下すると茶色の博物館のような建物があります。これが「白鹿記念酒造博物館」の記念館にあたります。白鹿記念酒造博物館は日本酒に関する美術工芸品等を展示する「記念館」と木造蔵を利用して酒造資料を展示する「酒造館」に分けられているのです。

記念館は、酒資料展示室、企画展示室、そして笹部さくら資料室の3部構成です。酒資料展示室では日本酒から生まれた文化の紹介し、企画展示室では収蔵する圧巻の美術工芸品にお目にかかることができます。

酒造館は、入館するとパンフレットとともに入館記念の瓶に入った180mlのお酒がもらえます。館内では釜場(米を蒸す場所)の遺構などを公開し、酒造道具に触れることのできるコーナーも設けられています。全国で焼かれた猪口の展示も面白いです。

酒造館と道を挟んで隣には「白鹿クラシックス」というレストランとショップを併設した施設が立ちます。レストランのメニューはイタリアンと和食といったところでしょうか。ショップでは、白鷹同様に期間限定商品を扱い、利き酒や量り売りのコーナーも設けられています。

料金 入館400円(記念館・酒造館共通入場券)
営業 10時〜17時(レストラン11〜16時、17〜22時 ショップ10〜19時)
休日 火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始、夏季休暇

もっと、美味しく、美しく…「日本盛酒蔵通り煉瓦館」

もっと、美味しく、美しく…「日本盛酒蔵通り煉瓦館」

写真:小谷 結城

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一方、白鷹禄水苑前の酒蔵通りを東進していくと徒歩約5分程度で「日本盛酒蔵通り煉瓦館」に至ります。名前の通り煉瓦造りの巨大な建物です。

内部は和食レストランと売店。資料展示は無く、その代わりに製造工程などを示したパネル展示があります。本懐は日本酒との出会い、上戸にはこれで充分かもしれません。ただ、酒造メーカーの施設には珍しく、ガラス工房とエステコーナーが併設されていました。
利き酒コーナーでは生まれたての原酒を試飲でき、原酒の量り売りもここ限定です。

料金 入館無料
営業 売店・ガラス工房10〜19時 エステ10〜17時 レストラン11時30分〜14時、17時30分〜22時
休日 火曜日

自分流のお酒の愉しみ方を見つけましょう

これまで売店・レストランを擁した酒造メーカーを3社ご紹介しました。しかし、これら以外にも銘酒「喜一」を扱う木谷酒造、「寳娘」の大澤本家酒造、その隣には南部杜氏が酒造する「徳若」の万代大澤醸造が直売をしています。

これだけめぐれば、様々な味に出会うことができるでしょう。しかし日本酒はどれも旨い。
酒蔵めぐりをして、以前より「味が落ちた」「旨くなった」と語る方がいらっしゃいますが、それは体調の違いである可能性が高いです。日本酒の味は体調や環境、飲む相手によって大きく変化するものです。

つまり飲む人によって大きく変わるということ。良いと思う酒は自分で探すしかありません。うんちくを語ってもあまり意味がないのです。だからソムリエもいない。
日本酒はその旨さを純粋に愉しむのが一番です。
さあ日本酒を愉しみましょう。

掲載内容は執筆時点のものです。

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