エッフェル塔や凱旋門、ノートルダム寺院など、建物の高い所からパリを眺めることのできる展望スポットはいろいろありますが、こちらは一味違った展望スポット。なんと、住宅街に広がる公園内で気球に乗ることができます。
行程時間10分ほどの空の旅ですが、地上150メートルの高さからパリの街を眺めて見ましょう。気球はワイヤーで地面に繋がれているのでご安心を!気球に乗るのもなかなかできないことですが、冒険家になったつもりでパリの街を眺めることができるスポットとあれば、一石二鳥にも三鳥にも楽しむことができます。
気球の大きさは高さ35メートル、直径22.5メートルとかなり大きなもので、この高さは12階建のビルに相当するそうです。
この気球は、1999年にパリの15区にあるアンドレ・シトロエン公園(parc André Citroën)に設置され、2008年の春からはパリの大気状況を観測するという大きな役目を担っています。
大気汚染のレベルは色で示されるようになっており、汚染の非常に低いレベルから順に緑、ライトグリーン、黄色、オレンジ、赤の5段階に分けられています。2015年現在のモデルでは、気球に描かれたパリの有名建造物と道路の車の色が変わるようになっています。
この気球のあるアンドレ・シトロエン公園は、フランスの誇る名車・シトロエンの工場跡に造られました。
この辺りは、15世紀ごろには船遊びの場として利用されていました。今では駅名にもなっており、現代のフランス人なら誰でもが知る消毒用水Javel(ジャベル)が1824年にこの地で誕生し、その成功によって村が発展しました。シトロエン社へ受け継がれた後、1992年の再開発で現在の総面積14ヘクタールの公園となりました。
公園は2つのテーマから構成されており、北側の半分が自然を生かした公園、南側は幾何学模様を取り入れた公園になっています。全体が白の公園(Jardin Blanc)、黒の公園(Jardin Noir)、中央公園(Grand Parc Central)のと大きく3つのパートに分かれ、その中にさらに細分化された個性豊かな公園で構成されています。
例えば、赤、青、緑、オレンジ、銀、金の6つからなるシリーズ・ガーデン(Jardin Sériels)には、それぞれの色を持つ花や植物が植えられ、キーワードが盛り込まれています。
気球は中央公園に設置されています。まわりは芝生の続く広いスペースになっていて、季候の良い季節の週末にはピクニック客で賑わいます(冬季は芝生立入禁止)。家族や友人と連れ立ったグループが、思い思いに食べたり飲んだりおしゃべりしたりと戸外生活を楽しんでいます。
この公園は、メトロで移動できる範囲にありますが、パリの中心部から少々離れたところにあります。せっかくここまで移動して気球体験をするなら、美味しいパンにハムやチーズなどの簡単なお弁当を用意して、乗船後のピクニックはいかがでしょう。
※アルコール類は公には禁止されていますので、ご注意ください。
気球体験の後は、近くにあるショッピング・センターやエッフェル塔方面へ足を運ぶことも可能です。旅行中、特に街中の旅行は疲れやすいので、こんな風に遠足気分でゆっくりのんびり過ごしたり、散歩をする時間を設けることもオススメです。
パリで冒険してみませんか?
一味違うパリを体験できること間違いなしです。
■Le Ballon de Paris
住所:アンドレ・シトロエン公園内(Parc André Citroën)
気球乗船可能時間:9:00〜公園閉園30分前まで(閉園時間は季節によって異なります。)
料金:大人12ユーロ、3〜11歳6ユーロ、3歳以下無料
パリに居住する12歳以下の子供は、居住と年齢を証明できれば無料。
最寄駅:Javel-André Citroën(メトロ10番線)、Balard(メトロ8番線)、Javel(RER C線)
電話:01 44 26 20 00
気球には年中無休で乗船できることになっていますが、気象条件によって運行されています。雨の日や風の強い日には運休することがあるので、乗船希望当日、サイトや電話で確認されると良いでしょう。
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