写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見るまず、訪れてじっくりと見入って頂きたいのが外観だ。
お世辞にも美しいとは言い難いが、とても鄙びた風情あふれる建物だ。
昭和37年築の建物は赤瓦の大屋根にトタンの庇、そして木製のサッシ。
古き良き日本を感じずにはいられないだろう。
そして有り難い事に車を数台停めるスペースも。
写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見る扉の中はすぐに脱衣場だ。
入口脇に設けられた番台で料金150円を支払う。
そう、たったの150円なのだ。
ほんまもんのかけ流しの温泉を150円で味わえるのだ。
有り難いを通り越して恐縮してしまう金額だ。
そして、この脱衣所に入れば、もう完全にタイムスリップ状態だ。
どこを見渡しても「今らしさ」は微塵もない。
中年以上の方であれば、きっと懐かしさを感じるだろう。
写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見る浴室はご覧のように、なんともレトロなタイル張りである。
湯船は3つ。
左奥の浴槽が高温、奥中央の浴槽が中温、手前の大きな浴槽が低温だ。
そして、浴槽には少しの段差が設けられ、高温の浴槽から溢れた湯は中温の浴槽へ、中温の浴槽から溢れた湯は低温の浴槽へ、そして最後は湯船の縁からお湯が洗い場へと溢れ、流れ去っていく。
また、有り難い事にカランもシャワーも設置されているが、せっけん類は置いていないので、行かれる際はお風呂セットは忘れずに。
写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見る山鹿温泉と言えばヌルヌルの湯で有名だ。
いわゆるアルカリ性の温泉で、シャンプーを洗い流してると、いつまでたってもシャンプーが流せていないのではと錯覚してしまうほどヌルヌルしている。
ただ、桜町温泉は弱アルカリ性のためか、程良いヌルヌル感である。
そして、お湯自体は無色透明無味無臭だが、ほのかに生きている温泉ならではの柔らかな香りが浴室中に漂っている。
ここでのオススメの温泉の入り方は、最初に下段のぬる湯へ、次に中温の浴槽、そして高温の浴槽へと入る。
こうすると、体への負担が少なく、熱い湯にもすんなりと入れる。
その後は好みの温度の浴槽で湯と戯れて頂きたい。
そうすれば、きっと温泉に浸かる幸せを五感で感じて頂けるだろう。
温泉の良し悪しは各人の好みにより大きく変わってしまう。
特に桜町温泉は、ある方々にとっては絶賛に値する温泉であるが、別のある方々にとっては真逆に捉えられてしまうであろう。
よって、全ての方にここがオススメだというわけではない。
桜町温泉をオススメしたい方々は「温泉の湯そのものを楽しみたい方」と「鄙びた建物が好きな方」だ。
また、オススメ時間帯は平日の昼間だ。運が良ければ先客無しの貸切状態で温泉を楽しめるかも。
◆桜町温泉
【場所】〒861-0501 熊本県山鹿市山鹿957-3
【電話】0968-43-6659
【料金】大人150円
【営業時間】5:00〜12:00 13:30〜21:30
【休業日】毎月第1、第3、第5金曜日(祝祭日の場合は営業)
【泉質】単純温泉(弱アルカリ性)
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(2024/9/16更新)
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