写真:野山 苺摘
地図を見る東京の本の街、神田にある「カフェ・クリスティ」は近隣のサラリーマンの寛ぎスポットの1つとして存在していました。
それが早川書房のアイディアでいつしか推理小説の世界とコラボレーションした期間限定カフェをオープンするようになり、これまでに「BAR ロング・グッドバイ」、「パブ シャーロックホームズ」、「PKD酒場」等が登場しています。
2015年2月27日までの間はコラボ企画第4弾として、アガサ・クリスティの推理小説の名探偵「エルキュール・ポアロ」の世界を楽しめる空間「カフェ・ポアロ」となっています。
写真:野山 苺摘
地図を見る店内に入るとすぐ左手には名探偵ポアロの帽子が飾られており、その奥にはクリスティの代表作「そして誰もいなくなった」で事件の舞台になったインディアン島の模型があります。
本も陳列されており、購入していくことも可能です。
店のサイドの窓には小説の表紙が大きくプリントされたものが並び、その他にも「オリエント急行殺人事件」のポスターや、クリスティと孫が一緒に写った写真、アガサ・クリスティ研究家の数藤康雄さんがクリスティから実際にもらったという手紙まで展示されています!
写真:野山 苺摘
地図を見るイベントに合わせて様々なポアログッズも登場しています。
オリエント急行の乗車券に見立てたスタンプカードや、全部揃えるとエルキュール・ポアロ(Hercule Poirot)の名前になるコースターは集めたくなって通う人も多いようです。
店内の至る所に張り付けられた文字を探してクリスティ作品のタイトル名を導き出すという推理クイズも楽しむことができます。
ヒゲモチーフのアイテムも沢山あり、ポアロの好物のホットチョコレートはヒゲが描かれたマグカップで登場し、シールの付け髭を使って写真撮影を満喫することもできます。
このカフェでは料理でもポアロの世界観を堪能することができます。
「アガサ・クリスティの晩餐会 ミステリの女王が愛した料理」という本をもとに、小説に登場する人物が食べていたメニューを作り上げているのです。
中でも「ヘラクレスの冒険」で登場した「キドニー・パイ」がオススメです。
本来は牛の腎臓などを包んで焼き上げた英国の伝統料理で、少しクセのある料理なのですが、この店では日本人好みにアレンジしているので馴染みやすい味わいになっています。
サクサク食感のパイ生地の中にはたっぷりのミートが入っていて、子供から大人まで誰にでも親しまれそうです。
地下1階のフレンチ料理店「レストラン ラ・リヴィエール」ではシャーロック・ホームズ・ディナーを味わうことができます。
写真はクリスマス期間限定の「ノエル・スペシャル」のデザートで四つの署名というタイトルがつけられています。
人型のクッキーに血痕をイメージさせるソースがかけられており、真ん中にはホームズのシルエットが描かれています。
2015年2月9日(月)より新シャーロック・ホームズ・ディナーコースがスタートするのですが、今回はミステリディナーコースということで料理の詳しい内容は秘密とのことです。
タイトルだけ教えて頂くことができたので紹介をすると、食前酒、オードブル「エッグ・ベネディクト・カンバーバッチ・ファイナル」、サラダ「赤毛連盟Part2」、魚料理「バスカヴィル家の犬」、肉料理「ボヘミアの醜聞」、デザート「悪魔の足」、コーヒーで税込6000円です。
タイトルだけを見ると事件の香りのする少々怖いイメージが浮かぶかと思いますが、毎回とても人気のあるフレンチコースで、タイトルと味のギャップが楽しめる料理が待っています。
2月7日(土)にはクリスティと会った唯一の日本人といわれる数藤さんが、貴重なエピソードを語ってくれるトークショーも開催されます。
カフェ・クリスティでは今後2か月ごとにテーマをかえて期間限定コラボカフェのシリーズを続けていくそうなので、2月27日を過ぎた後も違うシリーズのミステリー体験ができそうです。
ラ・リヴィエールでのホームズディナーは定番メニュー化することになったので、いつ訪れても独特な世界観のミステリーコースを堪能することができます。
本の街である神田で推理小説の世界に浸ってみてはいかがでしょう。
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(2024/10/15更新)
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