写真:凜風 杏花
地図を見る引田では昔から、女児が誕生して初めての桃の節句に、地域独特の「引田雛」と呼ばれるひな飾りを親戚や近所の人に披露する風習がありました。ひな壇の横に市松人形などを飾るのが特徴で、豪華なおひな様を競うように披露するため、実家の負担を考えて、江戸時代には「引田には嫁にやるな」ということわざまであったとか!
しかし、こういった風習はやがて自粛となり、貴重なおひな様を広くみなさんに見て頂こうと、「引田まち並み保存会」が中心となり、有志の賛同を得て、平成15年(2003年)に第1回目の「引田ひなまつり」が開催されました。
「引田ひなまつり」は、引田の古い町並みの民家や商店に伝わるひな人形を町中がお披露目する一大イベント。江戸時代から現代のもの、創作雛や地元の子供達が作った雛人形など、様々なおひな様が家々に飾られる様子はとても懐かしく温かい雰囲気。
期間中はたくさんの催しが行われ、県内外から多くの見学者が訪れます。グルメ屋台や特産品テントも並び、引田名物「ハマチのあら汁」やお茶のお接待まで。新鮮でおいしいあら汁は数量限定、ゲットできるといいですね。
写真:凜風 杏花
地図を見る引田ひなまつりでは、日没後に“宵雛まつり”や“灯り雛あんどん飾り”が行われる日もあり、その幻想的な雰囲気はみどころのひとつ。また、讃州井筒屋敷では、年によって変わったお雛様の珍しい飾りつけなども行われています。
写真:凜風 杏花
地図を見る江戸後期の有職雛、米寿のお祝いにと贈られる白寿雛、西日本最大級と言われるおひな様など、数々の珍しいおひな様たち。
ひな壇横の飾りの枝々には餅花(もちばな)という小さく切った餅がたくさんつけられていますが、一つ一つ手でちぎり、手間ひまかけて飾る餅花には、五穀豊穣や家内安全の願いと共に、子供達が食べ物に困らないようにとの思いもこめられているそう。子を思う親の心はいつの世も同じですね…。
写真:凜風 杏花
地図を見る讃州井筒屋敷は、江戸時代にしょう油と酒造りを行っていた豪商のお屋敷をリニューアルした観光施設。 母屋では昔の座敷や庭の見学ができ、蔵を活用したお店では特産品の買い物や食事も楽しめます。
また、和三盆型抜きやオリジナル手袋づくりなどのいろいろな体験もできる上、すぐ近くには「東かがわ手袋ギャラリー」「かめびし屋」「カフェ ヌーベルポスト」といった、人気の施設やお店もあります。
早春の一日、家々に飾られるおひなさまを巡りながら、レトロな町並みの風情も一緒に味わってみませんか?
場所:香川県東かがわ市引田「讃州井筒屋敷」周辺
開催:例年2月下旬〜3月3日
アクセス:JR引田駅から徒歩10分
行事:MEMOの「東かがわ旅ナビ」ホームページでご確認下さい。
2019年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/12/4更新)
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