写真:ふるかわ かずみ
地図を見る「八雲立つ 出雲八重垣 つまごみに 八重垣つくる この八重垣を」
一度は聞いたことがある和歌ではないでしょうか。
訳:雲が湧き出るという名の出雲の国に、八重垣を巡らすように、雲が立ちのぼる。妻を籠らすために、俺は宮殿に何重もの垣を作ったけど、ちょうどその八重垣を巡らしたようになあ。
八俣大蛇(ヤマタノオロチ)を退治した須佐之男命(スサノオノミコト)が妻の櫛名田比売(クシイナダヒメ)と共にこの地に来たときに詠んだ歌です。そのときに出てきた、「出雲」の言葉が出雲の名の起源となりました。そしてこの歌が日本最古の和歌とされ、和歌発祥の地となっています。
この31文字に込められた歌に、妻への愛とまたその愛する妻を守る・・そんなスサノオノミコトの思いと決意が感じられませんか?今でいうラブレターともいえるでしょうか。その思いを受け取ったクシイナダヒメとのロマンスの地がここにあります。
写真:ふるかわ かずみ
地図を見る須我神社の主祭神は、素戔嗚尊(スサノオノミコト)と妻である櫛稲田姫命(クシイナダヒメノミコト)、そしてその御子神の清之湯山主三名狭漏彦八島野命(スガノユヤマヌシミナサロヒコヤシマノミコト)の三神が祀られています。
スサノオとクシイナダヒメが、初めて新婚の宮殿を構えた地です。その理由から日本初之宮(にほんはつのみや)と呼ばれ、古事記では須賀宮と記載されています。そんな由縁から、縁結び・子授けや安産のご利益でも人気です。
また、境内には両サイドにまっすぐ伸びる樹齢400年といわれる杉の木があります。まるで夫婦がいっしょに寄り添って伸びてるような、そんな印象的な姿です。
写真:ふるかわ かずみ
地図を見るこちらの絵は、高天原を追放されたスサノオが、ここ出雲の地でクシイナダヒメとその両親と初めて出会うシーンです。ヤマタノオロチの生贄にされそうな娘を不憫に思い嘆き悲しんでいる両親に、退治して必ず娘を助けると約束をするスサノオ。なんともロマンチックな出会いですね。
通常はお守りやお札を販売してる社務所の窓口になりますが、人が少なければ宮司さんにお声かけさせてもらって、この絵図が書かれた幕を拝見させてもらうことができるかも?
写真:ふるかわ かずみ
地図を見る神社といえばさまざまなお守りが販売されていますが、ここ須我神社のお守りも変わっています。ヤマタノオロチを退治したときの剣をモチーフにしたもので、ここだけでしか手に入らないとか。そのため全国から取り寄せの問合せも多いそう。(剣守り/600円)
また退治した蛇のお腹から出てきた剣は、熱田神宮のご神体ともなっている三種の神器のひとつ、天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)となりました。
霊験あらたかな剣で邪気を払い、幸運が授かるという剣のお守り、訪れた際にはぜひチェックしてみて。
須我神社では二宮参りというものがあります。社務所で祈願用のお札を購入し(1枚1000円)、そして今度はここから約2キロ離れた奥宮にご鎮座する夫婦岩に納めるというもの。ただ奥宮までは、山道で階段などもあり、気候の悪いときは足元も悪いので、歩きやすい服装や靴で準備して臨みましょう。
※関連記事・・下記【MEMO】にリンクされている奥宮の記事もご覧ください。
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(2023/11/29更新)
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