新東京百景の絶景も! 式根島「神引展望台」からの眺めは必見!

新東京百景の絶景も! 式根島「神引展望台」からの眺めは必見!

更新日:2015/02/06 17:39

いづやんのプロフィール写真 いづやん 島旅フォトライター
伊豆諸島には大きく分けて二つの航路がありますが、西側を行く定期船は伊豆大島から始まって、5つもの島々に停まります。その島々の4番目、式根島には小さな島とは思えない多彩で美しい景観を誇る場所が数多くあります。季節を問わずに堪能できる式根島の風景を見に行きませんか。

展望抜群の泊海水浴場で、まずは式根島の海を眺める

展望抜群の泊海水浴場で、まずは式根島の海を眺める

写真:いづやん

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伊豆諸島の式根島へは、JR山手線の浜松町駅から歩いていける竹芝桟橋から船で行くことになります。式根島の海の玄関口、野伏港は、島の北東にあり集落もその回りに広がっています。式根島自体はさほど大きくなく、港から歩きですぐに集落にたどり着けます。

島内の観光は歩きでも大丈夫ですが、電動自転車を借りると快適に回れます。早速、式根島で一番ポピュラーな海岸に行ってみましょう。

集落からまず北に伸びる道を行くと、海が見えてきます。室町時代から天然の港として使われてきたという波の穏やかな泊海水浴場です。砂浜に降りる手前は高台になっているので、ご覧の展望を楽しめます。

式根島随一の景観、神引展望台

式根島随一の景観、神引展望台

写真:いづやん

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泊海水浴場を過ぎ西に向かうと、道は上り坂になります。横目に林や海を見つつさらに進むと、舗装路の終わりに「神引展望台」への道を案内する看板が見えてきますので、自転車を置いてここからは歩いて登りましょう。緑の絨毯に囲まれた遊歩道を数分登ると、目の前が開けてきます。

ここ神引展望台は、式根島随一の景観で、新東京百景にも選ばれています。空気が澄んでいる時には、ここから八丈島を除く伊豆七島の島々をすべて見ることが出来ます。手前の神引浦の海の青さも見どころです。

荒涼とした岩場にひっそり咲くツツジ

荒涼とした岩場にひっそり咲くツツジ

写真:いづやん

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神引展望台で海の青さを堪能した後は、遊歩道をさらに西に向けて歩いて行きましょう。式根島の西側は森が広がっています。ところどころに野鳥たちのための巣箱がかけられていたり、木々の間から海が見られたりします。

2、30分ほど歩くと、唐人津城(とうじんづしろ)という荒涼とした岩場と砂礫が広がる場所に出ます。

ここ唐人津城は、「津城」とありますが城跡があるわけではありません。人や魚が集まる場所、という昔言葉らしいですが、なぜこんな名前が付いているのかははっきりしたことはわからないそうです。

森に囲まれた遊歩道から一転、丘や砂漠が現れ、その向こうに海を望む光景。きっと驚くことでしょう。季節が4月下旬から5月上旬であれば、岩場に転々と咲くツツジを見ることもできます。海の見える丘に立つと、南に神津島を望むことも出来ます。

野趣あふれる地鉈温泉

野趣あふれる地鉈温泉

写真:いづやん

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自転車と歩きで式根島の景色を見て回った後は、島の南にある「地鉈温泉(じなたおんせん)」で疲れを癒やしましょう。ここは海のすぐそばに湧いている温泉で、水着を着用して入ります。岩場の底から温泉が湧きだしており、目の前の海の水と混ざってほどよい温度の時を見計らって入ります。見た目にも野趣にあふれ秘湯感満載です。

泉質は硫化鉄泉で、硫黄の香りもしっかりします。神経痛、リュウマチ、冷え性等に効果があるとか。色も濁っており、その成分が岩に付いていますので、水着は汚れの目立たない色の濃いものをオススメします! そうそう、ここは無料です。

まだまだ素晴らしい景観と温泉があります

式根島は自転車と徒歩で回れる小さな島ですが、そんなことは感じさせない素晴らしい自然の景観に溢れています。今回ご紹介した以外にもまだまだ見どころはあります。温泉も、地鉈温泉以外にもいくつかありますので、温泉めぐりを楽しむこともできるでしょう。

都内からなら夜発の船で出れば、翌朝には到着します。東京都なのに都内とは思えない風景に会いに、式根島まで足を伸ばしてみてください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2012/05/04−2012/05/06 訪問

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