パリ北部はモンマルトルにある地下鉄アベス駅(Abbesses)。地上に出て振り返ると、正面になんの変哲もない小さな広場が見えます。かつてのパリ18区の役所跡にできたこの小さなジャン・リクチュス広場(Square Jehan Rictus)、実は世界的にも有名な観光スポットなんです。
なぜ、世界的に有名になったかというと…。
広場に隣接する建物の壁一面に、"ジュテーム(Je t’aime / 愛しています)"を意味することばが展開されています。
「ジュテームの壁(Le mur des je t’aime)」と名付けられたこの壁、世界中の311の異なる言語で書かれた愛の言葉で埋め尽くされています。
1992年から集めはじめた世界中の「ジュテーム」で、愛のメッセージを伝えたいという現代アーティスト、フレデリック・バロン(Frédéric Baron) さんの構想のもと、アーティストで書道家のクレール・キト(Claire KITO)さんの協力を得て2000年にできた作品です。
1枚の大きさが21 x 29,7cmというマリン・ブルーのエナメル加工した溶岩タイル612枚からなる、総面積40m2(10 X 4m)という大きさです。
『ジュテームの壁』は、人間の絆、和解、平和のイメージを映し出す象徴の場ともなっているのですが、やはり「ジュテーム」という愛の言葉を集めたこの場所は、ロマンティックなスポットとして世界中の女子に人気です。
「ここで告白されたら永遠に結ばれる」など効果をうたう噂もありますが、噂はともあれ、ロマンチック女子にとってはここで告白されたら最高の気分。
この壁の前でキス!なんていうことや、日本語で「愛しています」なんて告白するのは恥ずかしい、絶対ムリという男子も多いでしょう。でも、この壁の前に大好きなあの人を連れて行って「好きだよ」って言うだけでもかなりロマンチックな乙女の気分を盛り上げることはできるはずです。
若いカップルばかりではありません。熟年夫婦のお二人も、長年連れ添っていらっしゃるお二人も、これまでを振り返ってアムールの国で愛の再確認…なんていかがですか?
日本語ではムリ?では目前の300からなる言語を参考にしてみてください。
「いまさら愛の言葉なんて」とおっしゃる方、「愛している」とは口にできなくても、日頃の愛情や感謝の気持ち、ねぎらいや敬意の気持ちを、どこかで改めて言葉で伝えあうのも大事なことなんじゃないかと思います。
気分が盛り上がったところで、モンマルトルの丘やサクレ・クールを目指しましょう。このあたりは坂道の多いところですが、気分が盛り上がっていれば、上り坂もなんのその。あちらの小道、こちらの小道と散策を楽しんではいかがでしょうか。
住所:place des Abbesses 75018 Paris
最寄駅:Abbesses (メトロ12番線)
この記事の関連MEMO
- PR -
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索