写真:Hiroko M
地図を見るマルタ島と、北西にあるゴゾ島の各地には、なんと世界最古の石造建造物とされる、「巨石神殿群」が点在しています。これらは紀元前3600年から3200年までの間に建てられたもので、1992年には世界遺産登録もされました。エジプトのピラミッドが建てられたとされる紀元前2500年よりも更に千年も前に出来たとは驚きですよね。
数ある神殿の中でもお薦めは、マルタ島の南端、首都のヴァレッタから13キロの場所にある「ハジャール・イム神殿」と「イムナンドラ神殿」。見学する前に、是非訪れたいのが隣接のビジター・センター。神殿の詳しい内容が分かる展示室の他、映写室では神殿のこれまでの歩みがドラマチックに演出された4Dムービーが見られます。
ハジャール・イムは神殿群の中でも特に保存状態が良いので、当時の建物をイメージし易いでしょう。500メートル離れたイムナンドラは、春分、夏至、秋分、冬至の日になると、朝日の一筋の光が、神殿の窓を通り、内部の特定の巨石を照らすので、その計算された設計から「石のカレンダー」と呼ばれています。事前に予約をすれば、分点・至点に、朝日の光が神殿内に差し込む瞬間を目撃出来ます。そしてイムナンドラ神殿からは、美しい地中海が望めます。この神殿から海を眺めた人たちは、何を考えて生活していたのでしょうか。5000年前のマルタ人に是非、思いを馳せてみて下さい。
写真:Hiroko M
地図を見るマルタは、マルタ島、コミノ島、ゴゾ島の3つの島から成っています。ゴゾ島は、マルタ島からフェリーで北西に30分ほど。本島ほど栄えてはいませんが、そののどかな景色を見るために訪れる人は後を絶ちません。中でも、ゴゾ島の西端にあるアズール・ウィンドウは大自然の絶景が間近で見られる人気スポットです。
高さ100メートルもある断崖絶壁の中央にくり抜かれた穴は、波と風の力によって数千年の時をかけて造られた、天然の「窓」。その奇跡ともいうべき形状と、それを囲む宝石のように輝く紺碧の海は、自然の力強さと美しさが感じられるパワースポットです。ちなみに、アズール・ウィンドウ近辺はヨーロッパ屈指のダイビング・スポット。夏ともなると、世界中からダイバーが潜りにやって来るのです。
写真:Hiroko M
地図を見る小さな島ながら、地中海のど真ん中という、海軍基地として絶好のロケーションに位置するマルタは、これまでフェニキア人、ローマ帝国、イスラム帝国、スペイン、聖ヨハネ騎士団、フランス、イギリスと、数々の国や団体に支配されてきた歴史があります。中でも、1530年から1798年までマルタを支配した聖ヨハネ騎士団(後のマルタ騎士団)がもたらした影響は多大でした。
マルタの首都ヴァレッタは、聖ヨハネ騎士団がマルタに残した代表的な街。世界遺産にも登録されている城塞都市です。マルタ島の東端にある半島の先端にあるヴァレッタは、砦と要塞にがっちり囲まれていますが、一度中に入るとそこはバロック調の美しい教会や宮殿、優雅な建物が建ち並ぶ、情緒溢れる街。マルタに来たら必見の聖ヨハネ大聖堂、騎士団長の宮殿(ステートルーム)、国立考古学博物館なども、ここヴァレッタに集中しています。
写真:Hiroko M
地図を見るマルタの街を歩いていると、イギリスの象徴的な赤い電話ボックスや、円柱型の赤いポストをチラホラ見かけます。これらは、イギリス植民地時代(1814年〜1964年)の名残。マルタの蜂蜜色の建物で溢れた街並みの中で、この赤のアクセントは何ともフォトジェニックな光景です。
イギリスの支配により、マルタは医療、教育、工業、農業等の面で大きな恩恵を受けました。お店やレストランも、イギリス的な食品やパブがたくさんあります。そして何より、マルタの公用語はマルタ語と英語。観光する上で、英語が通じるのは何かと安心ですよね。
マルタの面積は、東京23区の半分しかありません。小さすぎて地図に表記すらされていないこともしばしば。しかし、ワールドクラスの観光名所、見たことのない絶景、リゾート地ならではの、のほほんとした空気に、誰もが大満足することでしょう。次の休みに是非、マルタへ!
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(2024/10/10更新)
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