チェンマイ「ホシハナビレッジ」静かな祈りと共に過ごす休日

チェンマイ「ホシハナビレッジ」静かな祈りと共に過ごす休日

更新日:2018/07/19 18:20

タイの北部の古都チェンマイ郊外の村にひっそりと佇むリゾートヴィラ「hoshihana village(ホシハナビレッジ)」。緑いっぱいの広い敷地内でゆっくりと過ごす癒しの休日は、あなたの心のドアを開け放ち、新しい喜びを見つけるきっかけになることでしょう。シンプルなのに満ち足りた滞在を約束する「ホシハナビレッジ」の秘密を紐解きます。

誰にも教えたくない隠れ家「ホシハナビレッジ」

誰にも教えたくない隠れ家「ホシハナビレッジ」
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チェンマイ市内から車で約30〜40分の自然豊かな村に位置する「ホシハナビレッジ」。旅行ガイドブックにはほとんど掲載されておらず、秘密の「隠れ家」「別荘」といった言葉がぴったりと似合うリゾート、ゲストハウスです。

元々このゲストハウスは、1999年に設立された孤児の生活施設「バーンロムサイ」の支援やそこに暮らす子どもたちの職業訓練や将来の職場の一つとなるように、というコンセプトの元に運営が始まり、少しずつ規模を拡大しながら現在の形に至っているため、ごく普通のホテルのホスピタリティーとは違い、施設の細部まで優しく、強い願いを感じる空間を実現しています。

重ねて、2009年に公開された日本映画「プール」の大部分が撮影され、知名度が上昇。ほとんど宣伝をしていないにも関わらず、現在では6つのコテージが全て満室ということも珍しくない人気ぶりです。こちらの写真が映画、そして「ホシハナビレッジ」のアイコン的存在になっている敷地内のプール。木々と花に彩られた青いプールは単なる「スイミングプール」ではなく「心を癒す泉」といった趣で、眺めているだけで非日常を味わえる佇まいです。

個性的で快適なコテージ

個性的で快適なコテージ
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敷地内には現在5種類、6つのコテージが点在しています。こちらは最新で唯一の2階建てコテージ「ダムハウス」の一階、リビングダイニングスペースです。
一見大変シンプルですが、考え抜かれた造り。特に奥の自然光をたっぷり取り入れたリビングは、座ったり寝転んだりという過ごし方だけでなく、出張タイマッサージを呼んで受けることができるように平らな空間を広くとってあるというから驚きです。

ダイニングの手前には広々としたキッチンがあり、炊飯器をはじめ大きな冷蔵庫など、調理に必要なものは全て揃っており、大変清潔に管理されています。食器棚には機能的でかわいらしい食器がぎっしり。自炊欲を駆り立てます。キッチンは「土の家」を除くすべてのコテージ(※)に備え付けてあり、滞在中は自炊をして過ごすことができます。(※すいかハウスは2棟共用キッチンです。)

サービスの行き届いたベッドルーム

サービスの行き届いたベッドルーム
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「ダムハウス」2階のベッドルーム。こちらもシンプルで清潔なお部屋。エアコンはありませんが、タイでも北部で穏やかな気候のチェンマイ。更に奥地の村であるため、ベストシーズンの朝晩は毛布が必要になるくらい涼しく、扇風機だけで十分暑さをしのぐことができます。

右奥にはシャワールームと脱衣所があり、こちらも申し分ない設備です。セーフティーボックスも完備。そして、特筆すべきは「虫よけ」対策。土地柄、蚊などの虫が入り込むことがありますが、虫よけ器具やかゆみ止めなどが万全に用意されています。まさに「かゆいところに手が届く」サービス。高級ホテルでも見たことがないような設備に脱帽。

それぞれのコテージで間取りや定員、施設が違いますが、どのコテージでも快適に過ごすことができる事に変わりありません。コテージごとの施設や宿泊料金などについての詳細は関連情報から公式ホームページをご参照ください。

絶品のタイヤイ料理を堪能

絶品のタイヤイ料理を堪能
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施設内共用のオープンエアーのダイニングでは、朝昼晩と食事を摂ることができます。メニューはタイ料理、タイヤイ料理、ベジタリアン料理、西洋料理と豊富でドリンクやデザートも豊富です。

おすすめしたいのはタイヤイ料理。あまり馴染みのない料理ですが、日本人の味覚にぴったり。タイヤイ料理とは隣国ミャンマーのシャン族(=タイヤイ族)の家庭料理で、日本ではなかなかお目にかかることなく、タイでも口にできる機会はそれほど多くありません。そんなタイヤイ料理を「ホシハナビレッジ」では、特に日本人の口にあう、優しい味付けで供しており、旅の思い出を色濃く印象付ける素晴らしいお味。是非一度、食べてみて頂きたい料理です。

写真はタイヤイ麺セット(日本円で約850円ほど※訪問時のレート、変動あり)。中央のタイヤイ麺はトマトベースでとろみのあるスープにひき肉がたっぷり。麺はタイヤイ風のもちもちの麺です。とっても優しく、毎日でも食べたい味。そして感動的に美味しいのが上部左のタイヤイ風お茶の葉サラダ。さっぱりとしていて、大豆のカリカリとした食感が楽しく、まさに絶品。素朴だけれど、なかなか出会うことのできないこの味は何にも代えがたい贅沢。必食です。トマトサラダは日本人に食べやすい、ゴマを使った甘めの味付けでヘルシーに。左側は麺に好みで加えるナンプラーやチリ、右側は付け合わせのパクチーとタイヤイ風漬け物です。

食事は完全予約制(前日タイ時刻の15時まで)で基本的には宿泊者限定ですが、土日はランチのみ事前の予約があればビジターも受け付けてくれます。紹介したメニューの他のセットメニューやアラカルトも充実していますのでぜひ味わってみてください。

心がこもったセンスのよいお土産を

心がこもったセンスのよいお土産を
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こちらは、「バーンロムサイ」のプロダクツショップ。同じ施設内の縫製所で作られた手作りの雑貨や洋服、子供たちの絵を使った紙製品などを取り扱ったお店です。

タイの少数民族によって織られた布を日本人がデザインし、タイの人達が心をこめて形にしたアイテムは日本での日常にもマッチし、ほどよく旅の思い出に浸ることができる素晴らしい製品。特に製作の中で余った端切れ布を糸にほどき、再度一から施設内で織り上げた布を使ったバッグは、鮮やかな色合いとしっかりとした縫製が魅力。軽くて使いやすく実用的で、何よりエコロジー。世界で一つ、あなただけのアイテムはお土産にぴったりです。

子どもたちの描いた絵を元に作られた商品は、敷地内で猫を見かけることが多いことから、猫モチーフのものが多く、かわいらしいものばかり。こちらは猫好きにおすすめ。
そして、このショップで、映画「プール」主演の小林聡美さんが生活し、料理するシーンが撮影されました。映画ファンの方も必見です。

ショップも食事と同様にビジターによる訪問は要事前予約。宿泊は難しくても、食事と一緒に訪れてみてはいかがでしょうか。

まだまだ伝えきれない魅力!ぜひ現地を訪れて

さて、ご紹介した以外にも設備は充実しており、「サラ」と呼ばれるオープンエアーのイベントスペースは、ヨガや瞑想を楽しんだり、出張マッサージを格安で受けたりと多目的に利用できる共用スペース。食事を紹介したダイニングは、食事時間以外は日本語の図書を自由に読むことができます。他には共用の洗濯機と乾燥機、ハーバルスチームサウナ、各コテージでWIFIも利用できます。

「ホシハナビレッジ」周辺は商店やレストランなどがほぼ無く、いわゆるのんびりとした田舎ですので、無料の貸自転車や、1日1回運行する「ハンドン市場」と「ホシハナビレッジ」をつなぐ自動車「プール号」(※要事前予約、往復約200円弱、訪問時レート、変動あり)でお惣菜や食材の買い物を楽しんだり、看板猫の「たらちゃん」と遊んだりと、とにかくできるだけ日数を取り、ゆっくりするのがおすすめの過ごし方。もちろんチェンマイ市内へ出て観光することもできます。

日本人スタッフが常駐しており、充実の設備と穏やかな気候の為、世代を問わず長期滞在を希望するゲストが大勢おり、長期の連泊は早めの予約がマスト。インターネットでの口コミにより、世界中の観光客も訪れるようになり、時期によっては希望のコテージを長く押さえるのは難しいかもしれませんが、ぜひ公式サイトから予約リクエストをしてみてください。

最後になりましたが、宿泊費やショップの商品の売り上げの一部は「バーンロムサイ」の運営費用として寄付されます。この静かな場所で、日々紡がれる大きな祈りに、あなたの「心地よさを感じる力や優しさ」を織り交ぜてみませんか。

<hoshihana village(ホシハナビレッジ)>
住所 211 Moo 3 T.Namprae,A.Hangdong, Chiangmai 50230 Thailand
電話 +66-53-022226

アクセス
チェンマイ市内から車で約30〜40分
チェンマイ国際空港から車で20分〜30分

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/01/28 訪問

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