歴史あるチェンマイ市内には沢山のお寺が点在。「ワット」とは、タイ語で「お寺」という意味です。今回ご紹介する「ワット ムーングコーン」は、チェンマイで最も格式高く、寺院巡り観光のハイライトである「ワット プラシン」から徒歩5分ほどの場所にあります。有名観光地の近くにありますが、規模が小さいため、それほど名前は知られていません。
しかし2009年に公開の小林聡美さん主演の映画『プール』で、お寺の概要がスクリーンに映し出され、日本人、特に女性の観光客に「可愛くて癒されるお寺」と評判を呼び、注目の観光スポット、パワースポットとしても少しずつ認知されてきています。
画像の本堂はランナー王朝を代表する建築のひとつとされ、小さいながらも存在感があります。金色に装飾され、鮮やかなタイの寺院独特の建築様式です。
こちらは本堂の隣、見どころである「涅槃像(ねはんぞう)」を安置しているお堂です。本堂より大きな建物で、訪れる人はまずこちらに目を奪われることでしょう。
タイのお寺は先ほど紹介した本堂のように金色に装飾され、キラキラと光るイメージが強いですが、こちらのお堂の装飾はパステルカラーにお花模様など、一般的なタイの寺院とは一線を画しています。この可愛らしい装飾が「ワット ムーングコーン」の特長で、日本人観光客に好まれるポイントとなっています。中に入る前に、又は後でも、このお堂の装飾を細部まで鑑賞してみてください。
「涅槃像」とは、お釈迦様が全ての教えを説き終えて入滅する様子を表していると言われています。世界的に有名なのはタイの首都、バンコクにある「ワット ポー」に安置されている「涅槃像」。横たわる仏像といえば「ワット ポー」にあるという印象が強いですが、「涅槃像」自体はタイなど仏教国各地に存在しており、日本では奈良県の法隆寺や福岡県の南蔵院などに安置されています。
「ワット ムーングコーン」の「涅槃像」は目が開いていることから、入滅する前の最後の説法をしている姿であると言われています。訪れる人の心を落ち着かせ、癒すような非常に穏やかな表情が魅力です。
周囲の壁にはお釈迦様の旅路や人生をわかりやすく、独特のタッチで描いた絵が飾られています。ゆっくりと腰を下ろし、心穏やかな時を過ごしてください。
境内には写真のようなパステルカラーの仏像が数えきれないほどあり、こちらも大きな見どころとなっています。にこやかで、こちらも笑みがこぼれてしまいそうな仏像たちは必見。それぞれに細部が異なり、いくら眺めても飽きることがありません。
1メートルほどの小さな可愛らしい仏像たち。主に「涅槃像」を安置しているお堂の周囲に沢山並んでいます。この小さな仏像が実は、訪れる人たちの心をとらえて離さない印象を与えており、唯一無二の存在。映画にも登場し「可愛い!癒される!」と大人気。世界でここだけしか見ることのできない癒しの仏像なのです。
他に、誕生日の曜日ごとの仏像があり、そちらも見どころです。日本人には血液型や星座占いが定番ですが、タイ人は自分の誕生日の曜日を皆知っており、それを占いに使います。占いやパワースポットが好きな方はぜひご自身の誕生日の曜日を調べ、曜日ごとの仏像に出会ってみてください。思いもよらないご利益があるかもしれません。
「ワット ムーングコーン」はチェンマイ中心部の旧市街にあります。一番わかりやすいアクセス方法は、まず有名な「ワット プラシン」に「トゥクトゥク」で向かい、観光した後、徒歩で地図をみながら向かう方法です。チェンマイには流しのタクシーがなく、路線バスや地下鉄などは走っていませんので、市内交通は値段交渉制の三輪タクシー「トゥクトゥク」を使います。又はホテルからならタクシーを呼ぶこともできますがあまり一般的ではありません。
ガイドブックによっては掲載されていなかったり、観光客があまり訪れない穴場ですので「トゥクトゥク」の運転手によっては場所がわからない、住所を伝えて迷いながらやっとたどり着いたりということもありますので、まずは「ワット プラシン」を目標に移動することをおすすめします。
映画『プール』ファンにとっては必見の場所!そうでなくても、たどり着けばそこは「癒しの空間」。チェンマイの街の特長をそのまま体現したような穏やかでかわいらしいお寺です。苦労して訪れたからこその感動もひとしおです。ぜひ訪れて、世界でここだけの雰囲気に身を浸してみてください!
住所などの詳細は下記関連MEMOよりタイ国政府観光庁公式サイトをご参照ください。
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