写真:渡部 洋一
地図を見る江戸幕府5代将軍徳川綱吉の側用人・柳沢吉保の屋敷であった「六義園」。その名は、和歌に造詣が深かった柳沢吉保が、『古今和歌集』の序文に記された「六義(むくさ)」という和歌の用語から取ったものとされています。
梅、ツツジ、紫陽花、紅葉等、四季折々の美しさを堪能できる風光明媚な大名庭園として知られ、春には「桜の名所」としても人気を集める観光地です。
写真:渡部 洋一
地図を見る正門から入り内庭大門をくぐると、そこに咲き誇る見事なしだれ桜。園内に数十本の桜が植えられる六義園の中でも、この1本は抜群の存在感を放ちます。
春の六義園観光のハイライトと言えるまさに名木。東京都内でこれほど見事な桜に出会えることに、驚く人も多いそうです。しだれ桜の背後は木に囲まれ、人工のビルが視界に入らないこともあり、自分が東京のど真ん中にいることを忘れてしまいます。
その幅約17m、高さ約13mの堂々とした佇まい。広く、力強く枝を伸ばすその勇姿に、生命の力を感じます。
樹齢約60年とも言われ、戦後の日本とともに成長してきたこの桜は、私たち日本人そのものを象徴する木とも言えるでしょう。その花はもちろん美しいけれど、木の生命の物語に思いを馳せることもまた、桜の観賞方法の一つです。
写真:渡部 洋一
地図を見る前述の通り、六義園は「大名庭園」です。よって、日本風の瓦屋根と美しい桜の競演も存分に楽しむことができます。瓦屋根と桜のコラボレーションは、日本的美を象徴する春のワンシーンです。
写真は、内庭大門の荘厳な瓦屋根。
少し門から離れてやや望遠で撮影すると、背後のしだれ桜とバランス良く画面に収めることができます。
写真:渡部 洋一
地図を見る春の六義園を飾るしだれ桜は、正門近くのものだけではありません。写真は、園内に立つ「吟花亭のしだれ桜」。江戸時代、5代将軍徳川綱吉の娘・鶴姫が花見を楽しんだという逸話が残る「吟花亭跡」に咲く名木です。
幹がスラリと伸び、高い位置に咲く桜の花びらたちは、地面スレスレにまでしだれ落ちる正門近くの桜とはまた違った趣で、人々を魅了します。
写真:渡部 洋一
地図を見る六義園に咲く桜は、しだれ桜だけではありません。園内でお茶や甘味を頂ける「吹上茶屋」のすぐ側には、日本の桜の代名詞とも言えるソメイヨシノが見事に咲き誇ります。
その他にも、六義園内にはヤマザクラ等様々な種類の桜が数十本植えられており、それぞれ異なる表情で訪れる者の目を楽しませてくれます。
いかがでしたか?
都心のオアシス「六義園」の、本当に美しいしだれ桜をご紹介しました。東京都内に桜の名所は数あれど、しだれ桜を見たいなら、六義園は本当におすすめです!
六義園の桜の見頃は、例年3月中旬から4月中旬にかけて。2017年3月16日〜4月2日には「しだれ桜と大名庭園のライトアップ」も予定されており、美しい夜桜のライトアップも楽しむことができます。
六義園へのアクセス、入場料、営業時間等の情報は、記事下部にある「MEMO」よりご覧いただけます。
この記事の関連MEMO
この記事を書いたナビゲーター
渡部 洋一
ご覧頂き誠にありがとうございます。旅と写真が好きです。国内外問わず、有名な観光地から初めて名前を聞くような小さな村まで、お金と時間の都合さえつけばカメラを持ってどこにでも行ってしまいます。特にアジア各…
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
旅行ガイドを検索!
(2025/1/24更新)
- 広告 -