写真:藤田 聡
地図を見る釜の越桜(かまのこしざくら、樹齢800年)は、白鷹町を代表する一本桜です。周囲に水仙や若い桜を植えた環境が極めて素晴らしい上に、遠くに雪山を望む絶景は感動的。置賜(おきたま)さくら回廊の中でも、一番お勧めの一本桜です。
釜の越桜は中央の老木で、根本に三個の巨石があります。昔の武将がここで兵糧を炊いた伝説から、命名されました。夜桜のライトアップもあります。なお写真右下の「地図を見る」をクリックすると、撮影地の詳細が表示されます。
写真:藤田 聡
地図を見る伊佐沢の久保桜(樹齢1200年)は、日本三位タイの長寿桜。これ以上の桜は日本三大桜の山高神代桜(山梨県)と根尾淡墨桜(岐阜県)しか無く、文字通り日本屈指の一本桜です。
老木のため花数は少なめですが、一本桜は花数で評価するものではありません。無数の支柱に支えられながらも花を咲かす老木の生命力は、同じ生命を持つ我々にダイレクトに伝わる、一種のパワースポットだと言えます。夜桜のライトアップもあります。
写真:藤田 聡
地図を見る十二の桜は、老木が多い置賜さくら回廊の中では若い桜。樹齢400年の桜は切り株になっており、その三代目の他、多数の桜があります。十二薬師堂から来た地名で、桜が12本ある訳ではありません。写真は、水仙に一番多く囲まれていた脇役の桜です。
花より団子ですが、ここの主役は隣接する売店の名物「夜中のかいもち」。農家の夜食の「蕎麦がき」で納豆、胡桃、エゴマの三つの味を選べます。数種類の惣菜も無料で食べられるので軽い朝食に最適。夜桜のライトアップもありますが、「夜中のかいもち」は昼間限定です。
写真:藤田 聡
地図を見る殿入桜(どのいりざくら、樹齢700年)は左の一本桜ですが、周辺に桜が多数あり、釜の越桜と同様に環境の良さが好印象の桜名所です。ライトアップが多い置賜さくら回廊ですが、ここは「雪洞(ぼんぼり)」の明かりで雰囲気満点です。
写真:藤田 聡
地図を見る置賜さくら回廊には樹齢500年以上の長寿桜(地元では古典桜と呼ぶ)が12本あると述べましたが、以前は11本でした。後庵桜(ごあんざくら、樹齢700年)は2011年に登場した新人ですが、樹齢的には古典桜の仲間入り。しかし、まだ知名度が低いので最後に紹介します。
左の個人宅の庭という立地ですが、ご厚意で見学出来ます。後庵桜は右の色の薄い桜で、庭の縁の斜面に斜めに生えています。駐車場はないので、手前に停めて歩いて行く必要があります。また夜桜ライトアップはありません。
置賜さくら回廊の見頃は例年4月下旬です。2017年の開花状況は、置賜さくら回廊公式サイトの開花情報をご確認ください。(記事最後の「この記事の関連MEMO」の中に、リンクがあります。)
白鷹町と長井市の一本桜の紹介になりましたが、置賜さくら回廊を構成する南陽市の
烏帽子山千本桜も日本桜名所100選だけあり、下に広がる赤湯温泉街の何処からでも、山の上に千本桜が見えるという猛烈な絶景です。
同時に行きたい桜名所が、天童温泉(天童市)のしだれ桜のライトアップ。しだれ桜の並木自体が珍しい上にライトアップまであり、実際の景色も絶景です!
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(2024/12/4更新)
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