ルルドの泉を知る上で、まずは少女ベルナデットと聖母マリアにまつわる話をしなければなりません。
時代は逆ること1854年、貧しい家の生まれの14歳の少女はルルド近くの洞窟付近で薪を拾っていました。するとそばに居た一人の女性が少女に向かって言いました。「泉の水で顔を洗いなさい、そしてその水を飲むのです」しかし周りを見ても水はありません。そこで、近くにあった川の水を飲もうとすると、その女性は「洞窟の土を手で掘ってごらんなさい」と。すると、そこから泥水が湧き出、徐々に聖水へと変化していったのだそうです。そして驚くべき事に、この泉には、病気を癒す力があることが判りました。これがルルドの泉の始まりです。
*写真、ルルドの町
瞬く間にヨーロッパ中に広まったその評判ですが、その女性が聖母マリアだ、と周囲に認められるまでに4年もの歳月がかかりました。ベルナデットは何度と現れるその女性に何度も名を尋ねますが、答えはなかなか返ってきませんでした。ようやく「私は無原罪の御宿りです」と答えたのが1858年、つまり4年後です。
ベルナデッタ自身は、貧しい家庭で育ったために学校へ通うことは出来ず、全くの無学でした。その少女が『無原罪の御宿り』という、困難な言葉を口にしたことが聖母マリアの存在を認められる決め手になったとか。そして初めの出現から10年経った後の1864年に聖母が現れたという洞窟に聖母像が建てられました。
提供元:Kiwis Take Flight
https://kiwistakeflight.wordpress.com/2014/06/24/l…上でも述べたように、奇跡を起こす泉の話はあっという間にヨーロッパ全土に広がります。当初立てられた小さな教会も、その評判とともに大きく建て直され、現在の大規模な「無原罪の御宿り大聖堂(Sanctuaires Notre-Dame de Lourdes)」の姿となりました。この大聖堂では定期的に行われるミサはもちろんのこと、様々な大々的な催事もあります。
*詳細はMEMOの「ルルド巡礼センター」をご参照ください。
提供元:Kiwis Take Flight
https://kiwistakeflight.wordpress.com/2014/06/24/l…すがるような思いで来る多くの巡礼者たちは、持参した家族の写真などを、水が滲み出る岩肌に、祈りを込めて擦りつけたりしています。きっと遠方のために、本人が来られないのでしょう。祈り方は一人一様、思い入れ方も人それぞれです。
また、洞窟のすぐ横には、この神聖な水の水汲みがあります。嬉しい事に、この水を持ち帰ることが可能なんです。写真に見られるようなプラスティック製のボトルが町中で多く売られているんですよ!
*飛行機で来られる方が殆どだと思います。空港外からの水分の持ち込みは不可能なので注意してください!
提供元:Bobbins N’ Bikes
http://bobbinsnbikes.blogspot.ch/2013/05/in-lourde…ルルドには、沐浴施設もあります。行われるのは毎朝9時から開始されます。熱心な方は、沐浴をするために6時前後から並んでいるほどです。沐浴の順序は、まず男女別の沐浴場へ行き、バスロープに着替え、そのままパシャンと浴槽に2人の係の方に入れられます。その後、聖母マリア像へキス、祈り、という具合です。
*写真は沐浴場の外の様子。
世界でも有数なカトリック巡礼地、ルルド。足を運ぶとそこはまさに聖地、何か漂う空気、光、全てが厳かで神聖で独特な雰囲気を醸し出しています。例え皆さんがカトリック教徒ではなくとも、ルルドの泉の有難み、清らかさ、美しさを感じ取ることに意味があると思います。世界中の人々が集まってくるこの聖地、足を運ぶだけの価値は大いにあるます。ぜひ訪れることをお勧めします!
この記事の関連MEMO
- PR -
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/10/9更新)
- 広告 -