万博記念公園の梅林で、賑やかだったEXPO’70の声を聞く

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万博記念公園の梅林で、賑やかだったEXPO’70の声を聞く

万博記念公園の梅林で、賑やかだったEXPO’70の声を聞く

更新日:2014/02/24 10:26

SHIZUKOのプロフィール写真 SHIZUKO 舞台演出者

大阪の北摂・千里丘陵にある『万博記念公園』。正式名称を「日本万国博覧会記念公園」といい、今から43年前の1970年3月から9月までの183日間開催された、日本初の国際博覧会『大阪万博』の跡地を整備して作られた広大な公園。その大きさは甲子園球場の約65倍。陸上競技場や、博物館なども併設されていて、時を経て立派に育った木々のおかげで、四季を通じて楽しめる自然溢れる公園になっています。

『大阪万博』が残したもの

『大阪万博』が残したもの

写真:SHIZUKO

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『万博(ばんぱく)』(大阪万博)は、大阪で開催された国際博覧会の愛称でした。英語表記では『EXPO’70』(えきすぽななじゅう)。アジア初の国際博覧会でしたから、当然日本初の国際博覧会。2010年の上海万博(総入場者数7308万人)に抜かれるまでは、約6421万人と国際博覧会史上最多の入場者数を誇っていました。

世界から77ヶ国が参加した華々しい大阪万博のテーマは『人類の進歩と調和』。

第2次世界大戦後、目覚しい高度経済成長を遂げていた日本。当時は、アメリカに次ぐ経済大国にまでなっていました。1964年の東京オリンピックで日本の復活を世界に印象づけたあと、成長を続ける日本を象徴する国家プロジェクトとして、満を持して大阪万博は開催されたと言えます。

大阪万博のために、北摂の町々は開発され、道路や社会インフラも整備されました。

大阪万博のおかげで、新しくお目見えした身近なものは、駅にある「動く歩道」や今や当たり前の「温水洗浄便座」。ケンタッキーフライドチキンなどの「ファストフード」。外国の人は、鶏の唐揚げをおやつ代わりに食べるのだと衝撃を受けたことを覚えています。本当に新鮮でびっくりの連続でした。

しっかり大地に立つ万博のシンボル『太陽の塔』

しっかり大地に立つ万博のシンボル『太陽の塔』

写真:SHIZUKO

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大阪万博のシンボルは、太陽の広場の中央に立つ『太陽の塔』。「芸術は爆発だー」でお馴染みの芸術家・岡本太郎の代表作の1つである印象的な塔です。設置当時は、賛否両論で、万博期間中にはゴールドに輝く目の部分にヘルメットをかぶった不審者が侵入する事件も起こり話題となりました。

高さは70メートル。上部の黄金の顔は未来を表し、正面の胴体部分の太陽が現在、背面には過去を表す黒い太陽が描かれています。

大阪万博が終わってからも紆余曲折あったようですが、1975年に永久保存が決まり、広々とした広場の真ん中から大阪の町を見つめています。今となっては、愛嬌のある姿を懐かしく感じている人も多いようで、通天閣・大阪城と並んで、大阪のシンボルタワーとして愛されています。

当時はテーマ館の展示パビリオンとして、大屋根から上半身を突き出した形で建っていて、内部に『生命の樹』などのモニュメントがありました。万博終了後、大屋根は取り払われ、全身を見ることが出来るようになりましたが、内部は一般公開されていません。現在も、耐震基準を満たしていないということで内部には入れないようです。

万博公園の梅林を巡る

万博公園の梅林を巡る

写真:SHIZUKO

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万博公園は、『自然文化園』『日本庭園』『文化施設』と大きく3ゾーンに分かれています。

自然文化園は、万博当時、各国のパビリオンが建っていた賑やかだった場所。パビリオン撤去後に人工地盤が設置され、自然の森が再生されました。その中心には『自然観察学習館』があり、野鳥観察や植物観察などさまざまな自然観察イベントが開かれていますから、一度体験されてはいかがですか。知ると自然が身近になります。ちょっとした散歩も、自然へのアプローチが変わるのでより楽しくなりますよ。

『日本庭園』は、万博当時から木々が大きく育ったこと以外ほとんど手が加えられていない庭園です。日本の造園技術の粋を集めて作られた名庭園。茶室があり、ゆったりとした静かな空間で、お茶を楽しめます。また、各国の賓客をもてなした迎賓館も残っていて、現在は貸切ハウスウエディング場になっています。

春まだ遠いこの時期に目を楽しませてくれる梅林は、この2箇所にあります。自然文化園では126品種・約600本、日本庭園では38品種・約80本もの梅の木が花をつけます。

白から濃いピンクまで、上品で可憐な梅が咲き競う梅林には、そこはかとなくいい香りが。1本1本の木が、思い思いに枝を伸ばし静かに佇む様子に、大人の成熟した女性を感じます。

歩きつかれたら『森の足湯』で休もう

歩きつかれたら『森の足湯』で休もう

写真:SHIZUKO

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自然文化園の中に『森の足湯』があります。

公園内から出る間伐材を燃料に、地下水を温め温泉としているエコな足湯。間伐材を燃やして発生する二酸化炭素を森の木々が吸収し、また綺麗な空気を作るという循環を生かした設備です。

うれしいことに無料で使うことができます。寒い時期の散策も、こんな足湯があると本当にありがたいですね。内湯の「欅の湯」と外湯の「華の湯」があります。2月11日〜6月10日、10月1日〜11月30日の水曜日以外の毎日営業中。足拭きタオルは100円。利用時間は1人10分。梅を見に行ったついでに、ぜひ、立ち寄ってみてください。

土日には、健康足湯と言って、公園内の植物を使った健康効果のあるお湯も用意されるようです。いろんなお湯を試すのも、楽しいですね。

大阪市内から30分ほどで到着できる万博公園。豊かな自然と広々とした空間は、とても開放的。

自然文化園と日本庭園の中間点には『国立民族学博物館』があります。大阪万博で全世界から集った珍しい収蔵品が多く収蔵されていて、興味深い展示があります。また、『鉄鋼館』として当時楽しまれていた施設を利用して、2010年に開館した『EXPO’70パビリオン』にも、多くの大阪万博の記録が展示されていますから、ぜひ行ってみてくださいね。

寒い時期でも、いろんな楽しみ方のできる万博公園で、楽しい1日をお過ごしください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2010/02/06 訪問

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