福岡・博多っ子に馴染みの深い「櫛田神社」は観光スポットでも人気

福岡・博多っ子に馴染みの深い「櫛田神社」は観光スポットでも人気

更新日:2015/02/22 16:24

ふるかわ かずみのプロフィール写真 ふるかわ かずみ 神社・パワスパ(温泉)巡りスト
福岡の中心地、川端商店街の一角にある「櫛田(くしだ)神社」は地元では「お櫛田さん」の愛称で親しまれています。夏には博多っ子の一大イベント、博多祇園山笠が行われ、1年を通してその優美な「飾り山」を境内で見ることもできます。博多駅からのアクセスも比較的良好なため、海外からの観光客にも人気のスポット。境内のさまざまな見どころも要チェックです。

博多駅から徒歩約15分の好立地。国際色あふれる観光スポット

博多駅から徒歩約15分の好立地。国際色あふれる観光スポット

写真:ふるかわ かずみ

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博多の総鎮守・総氏神としての櫛田神社は季節ごとに表情を変える、地元には馴染みの深い神社。金色の文字で書かれた扁額が目をひく「稜威(いつ)」という文字は、「天子・天皇の御威光」という意味だそう。

ご祭神は大幡主命(オオハタヌシノミコト)、天照皇大神(アマテラススメオオミカミ)、素戔鳴尊(スサノオノコミコト)の三神です。

博多駅から徒歩で約15分という便利な立地もあり、国内はもとよりアジアに近いこともあり、特に中国、韓国などの観光客にも人気のスポット。そのためか、英語をはじめ、中国語や韓国語、台湾語に対応した御神籤もあります。(1回50円)。

夏は博多三大祭りの一つ、博多祇園山笠で盛り上がり、秋は博多おくんち、冬は巨大なお多福面で賑わう節分祭など、季節ごとに表情が変わります。

では境内の数ある見どころのいくつかご案内しましょう。

エグさ覚悟の霊泉鶴の水を飲んで健康・長寿祈願

エグさ覚悟の霊泉鶴の水を飲んで健康・長寿祈願

写真:ふるかわ かずみ

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楼門がある入口から境内に入ると正面の拝殿そばに、鶴のモニュメントの霊泉鶴と呼ばれる井戸が目に入ります。こちらは本殿地下から湧き出る霊泉として、不老長寿の水として信仰されています。

案内板には「一口目には自分の不老長寿を、二口目には家族の不老長寿を、三口目には親類縁者の不老長寿を念じながら、三口でお飲みください」と書かれています。

実際飲むと、鉄っぽい苦味やエグさとしょっぱさで思わず顔が歪んでしまうかも?!三口飲むにはかなり勇気と覚悟がいりますが、せっかくなので健康・長寿祈願して帰りましょう。

博多祇園山笠の奉納神社!境内には年中通してみれる飾り山も。

博多祇園山笠の奉納神社!境内には年中通してみれる飾り山も。

写真:ふるかわ かずみ

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櫛田神社は毎年7月に行われるお祭り、博多祇園山笠の奉納神社。地元博多っ子にとっては「櫛田神社=山笠」として、昔から馴染の深い神社として親しまれています。

「曳き山(ひきやま)」という神輿を、舁き手と呼ばれる男集が流(ながれ)ごとに自分のエリアの神輿を担ぎ、博多の街を駆け巡ります。流とは各地域ごとに分けられたいわゆるグループで7つのエリアに分けられることから「七流(しちながれ)」と呼ばれています。水法被姿に締め込み姿の男たちの熱い気迫に観客もヒートアップ!

「飾り山」は文字通り飾って見てもらう山のことで、博多市内の決まったエリアに毎年7月1日から10日まで設置してあり見ることができます。飾り山は毎年テーマが異なり、人形師が絵付けした絢爛豪華な人形は圧巻!ひとつひとつ今にも動きそうな臨場感と表現豊かに仕上がっていて、まさに匠の技ならでは!残念ながらこの期間に見られない人も、櫛田神社では境内に飾られていて一年中見られますので、ぜひ間近でその迫力に触れてみてください。

節分大祭では巨大な「お多福面」をくぐって、福を呼び込もう!

節分大祭では巨大な「お多福面」をくぐって、福を呼び込もう!

写真:ふるかわ かずみ

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熱い夏の大イベント山笠が終わり、年が明けると2月の「節分祭」が行われます。毎年節分祭では恒例の豆まきも行われます。

ここでの見どころは、なんといっても日本一大きい写真の「お多福面」。楼門の入口に備え付けられたお面の大きさは、高さ5.3メートル、幅5メートルとビッグサイズ!その開いた口をくぐって参拝することで、商売繁盛、家内安全などのご利益があるそうです。なんといってもこのお多福面の表情を見てるだけでも、災いを笑いとばし、福がやってきそうですよね。
ちなみに川端商店街に続く南神門のほうの入口にも、このお面とは違う顔のお多福面も飾ってあるので、どちらも楽しんでみては。

博多で老舗の人気うどん店「かろのうどん」

博多で老舗の人気うどん店「かろのうどん」

写真:ふるかわ かずみ

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博多はラーメンのイメージが強いですが実は意外にも、うどん発祥の地ともいわれています。

鎌倉時代中期、臨済宗の僧の聖一国師が当時の中国(宋)に渡り、帰国後に博多で承天寺を開山します。そこで中国の文化と共にそばや饅頭の他、うどんを持ち帰ったのが始まりのよう。

そんな博多の町のうどん店のひとつ「かろのうどん」は創業明治15年と最も古いうどん屋さん。本来「角のうどん(角のうどん屋さん)」という意味でなまって、この呼び名になったそう。実際、確かに角にお店があります。

讃岐うどんのようなコシのあるうどんとは対照的で、消化のよいやわらかい麺が博多のうどんの特徴。もともと商人が多い街なので、せっかちな人が多いことから麺がやわらかいとか。
そして博多といえばごぼう天(牛蒡の天ぷら)。お店によってその形状は違いますが、うどんとの相性が最高です。ぜひ博多に来たならごぼう天のトッピングをおすすめします。

見終わったあとは・・

境内にはその他見どころがいっぱいあります。
楼門の天井に色鮮やかに彩られた「干支恵方盤」や「櫛田のぎなん」と呼ばれる樹齢1000年のご神木や、同じく「夫婦ぎなん」のご神木などなど、ゆっくり境内を散策してみましょう。

一通りまわって終わったら、今度は南神門側から出るとまた違う楽しみが。地下鉄の川端駅に向かう、まっすぐ伸びた川端商店街にはたくさんの店がずらり並んでます。商店街をブラブラ散歩するのもよし、近隣にはキャナルシティもあるのでショッピングも楽しめますよ。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/07/20 訪問

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