写真:沢木 慎太郎
地図を見る秘境感あふれる幽玄の地、奈良県天川村。山深い里は、古くから修験者たちの聖地です。降りしきる雪の中、追っ手を逃れた源義経(よしつね)が恋人の静御前(しずかごぜん)と別れ、ひっそり身をひそめたのもこの場所。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る修験者たちが目指したのは「大峰山(おおみねさん)」。今も女人禁制が維持され、女性の立ち入りが禁止されています。修行のために踏み固めた道は、「紀伊山地の霊場と参詣道」としてユネスコの世界遺産に登録。
雪解け水となって流れる清流は、神秘的な淵「みたらい(御手洗)渓谷」をつくり、深いエメラルドグリーンに輝く清流が心地よい音を立てて流れています。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る大峰山から流れる清流のほとりに建つ神社が、奈良県天川村にある「天河大辨財天社」(天河神社)。最近は道路が整備され、天川村までのアクセスがずいぶんと向上しました。しかし、バスで行くには近鉄電車の下市口駅から1時間以上もかかります。
村で唯一の信号機がある川合停留場で降り、さらに川に沿って30分以上もかけて歩き、ようやく天河神社へ。深山にある「天河神社」は、“縁がなければ、たどり着けない場所”と言われています。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「来るべき時期が来ないとたどり着けない」「神様に呼ばれた人が行くところ」といった言い伝えがある天河神社。確かに独自なオーラが漂っています。スピリチュアルな磁場が働いているように感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
写真:沢木 慎太郎
地図を見る杉木立に囲まれた石段。能舞台が設けられた拝殿。清らかな森の空気。瑞々しい森の精気が心地よく、神秘的な霊気が張りつめています。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るこちらが天河神社の拝殿。薄暗く、神聖で厳かな雰囲気が漂います。鈴緒の先には、天河神社の象徴となる五十鈴(いすず)が結ばれています。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るこの五十鈴は、天河神社に古くから伝わる独自の神器。日本神話に出てくる太陽神、天照大神(あまてらすおおみかみ)が岩戸に隠れた神話がありますが、この時、芸能の女神である天宇受売命(あめのうずめのみこと)が、ちまきの矛(神代鈴をつけた矛)を持って、舞いを舞ったところ、岩戸が開かれ、天地が明るく輝き始めました。
芸能の女神が鳴らした神代鈴と同じものが、天河神社の五十鈴だと伝えられています。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るこちらは、五十鈴をかたどった天河神社のお守り。3つの鈴には、それぞれに「いくむすび」「たるむすび」「たまめむすび」という意味があり、魂の進化に必要な三つの魂の状態(みむすびの精神)を表しています。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る清流のような五十鈴の響き。3つの魂「三魂」(みむすび)がひとつに合わさり、共鳴しあうことで心身が清められます。魂が調和し、本来のあるべき状態に戻り、生命が持つ潜在意識を高め、新たな運気を切り開く力が得られます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る五十鈴の響きは心を清め、魂を調和させる働きがあり、新たなエネルギーが沸き起こる。歌手やミュージシャン、俳優、タレント、舞踊、作詞家や作家など、多くのアーティストたちが天河神社を参拝し、芸の上達や強い運気を呼び込み、名作や傑作を生み出しています。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る俳優で歌手の堂本剛さんが天河神社を訪れた時に、「天から降りてくるように、僕の中から詩とメロディーが湧き上がってきた」と実感。天河神社でインスピレーションが働き、『縁を結いて』という歌が誕生しました。それくらいに、芸能人たちにも、大きなパワーをもたらしているのです。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る天河神社のご祭神は、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)。日本神話に登場する女神です。天照大神(あまてらすおおみかみ)と素戔嗚尊(すさのおのみこと)との誓約(うけい)の時に生まれた宗像三女神(むなかたさんじょしん)の一柱。
市杵島姫命は、素戔嗚尊様の剣から生まれた女神であり、水の神様。“辨財天(弁財天)様”としても信仰され、芸能の神として知られています。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る辨財天は、仏教を守護する神のひとりで、古代インドの女神(サラスヴァティー)が仏教に取り込まれた呼び名です。神仏習合によって神道にも取り込まれ、市杵島姫命が辨財天とされることが多いです。
ヒンドゥー教のサラスヴァティー神は、川の流れを神格化した「水の女神」。清流のせせらぎのように美しい調べを奏でることから「音楽の神」として信仰。さらに、「財を弁ずる」商売の神としても信仰されるようになりました。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る天河神社の付近は、海抜1000メートル級の山々に囲まれていますが、これは人が胎内にいる時の“気”とほぼ同じ。“陰の気”と“陽の気”が合体しやすい高度でもあるのです。天河神社の後ろには、弥山(みせん/1895m)という山がそびえ、この山頂に、天河神社の奥宮(弥山神社)があり、ここも強力なパワースポット。
写真が、弥山の山頂に建つ「弥山神社」で、天河神社の奥宮となります。弥山というのは、“中心にそびえる山”として仏教の世界観を表した須弥山(しゅみせん)から名づけられたもので、大峯山系の中心的な存在。弥山を境に世界が分かれ、天河の地は人生の原点となる“誕生”の部分に当たる地。だから、天河神社の地には、ものすごいパワーが働いているのです。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る実は、弥山を中心とする天河神社付近は、UFOの目撃情報が異常に多く、実に謎に満ちた不思議な聖地。天河神社の宮司さんは、UFOのビデオ撮影にも成功している方です。弥山は、UFOの発進基地なんだそう。
UFOはともかく、自然が美しい天川村は癒しのパワースポット。世界遺産の道「大峯奥駈道」(おおみねおくがけみち)を歩き、紀伊山地の霊場で強いパワーを感じてみるのもおすすめです。
また、肌がつるつるになる“美人の湯”で知られる「洞川温泉」(どろがわおんせん)など、大自然と遊べる観光スポットがたくさん。これらの観光スポットについては別途、記事にまとめていますので、ご興味のある方はリンクからのぞいてみて下さい。
住所:奈良県吉野郡天川村坪内107
電話番号:0747-63-0558/63-0334
アクセス:近鉄「下市口駅」下車し、奈良交通の路線バス「中庵住行き」に乗車(約1時間)し、「天河神社前」下車すぐ。または「天川川合」下車し、徒歩約30分
駐車場(約30台):無料
参拝時間:自由(社務所受け付けは7時〜17時)
参拝料金:無料
※バスの本数は少ないので、あらかじめ事前に運行表をご確認されることをおすすめします。
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