“駅花見”という新たなスタイル?!東京・国立駅で桜を見よう!

“駅花見”という新たなスタイル?!東京・国立駅で桜を見よう!

更新日:2015/02/17 15:56

けいたろうのプロフィール写真 けいたろう 旅するグルメライター
春と言えばお花見!どこか遠くへ出かけてお花見旅行、もしくは定番スポットでの宴会形式でのお花見。そういった花見もいいですが「都内の楽チンなスポットで手近に済ませたい。人ごみ少なめ、出来れば手ぶらで」という方や、「子供もいて本格的なのはちょっと」というご家族の方に超オススメなのが、国立駅でのお花見。
東京を東西に貫く中央線で、新宿から30分という抜群のアクセスを誇る国立駅で、“駅花見”してみませんか?

国立駅の概要

国立駅の概要

写真:けいたろう

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国立駅と紹介していますが、多くの人が読み方を間違えていると思います。こちらの駅は国立と書いて『こくりつ』ではなく、『くにたち』という読み方です。東京の人でも読めない人も多く、簡単な漢字ではありますが難読駅名の一つです。

駅名の由来もユニークで、国分寺と立川の間に出来た街なので、「国分寺の国」と「立川の立」を取って国立となりました。もともと駅のある土地は谷保村という村名でしたが、戦後に町になる際に谷保村の議会で投票して、駅の名前を取って国立町という町名になりました。

国立駅は、東京を横断するJR中央線の駅の一つで、都心からのアクセスは抜群ですが、一橋大学が駅チカにあり閑静な住宅街が広がっていて、国立市は東京都から文教地区に指定されています。

駅南側の桜並木が見事

駅南側の桜並木が見事

写真:けいたろう

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国立駅周りの桜は、駅の南側の駅前ロータリーから一橋大学に向かって伸びているメインストリートの両側に街路樹として植えられています。1qほどに渡り咲き誇る200本以上の桜の大半はソメイヨシノで、東京の他のスポットの桜同様に3月下旬〜4月上旬が例年の見頃となっています。

国立花見は散歩スタイルがスタンダード

国立花見は散歩スタイルがスタンダード

写真:けいたろう

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国立駅周辺の桜は、公園のような敷地ではなく通りに沿って咲いているので、歩きながら眺めるお散歩スタイルがスタンダード。

一か所に留まってお酒を飲みながらの宴会スタイルのお花見も良いですが、春の陽気の中で通りに並ぶアイスクリーム屋さんや雑貨屋さんをのぞきながらの歩きお花見は、とても爽やかな気分で桜が堪能できます。その際には、行きと帰りで西側と東側を分けて歩くと、それぞれ違った景色が楽しめます。

また、通りの途中、桐朋高等学校前に歩道橋があり、上から見ると桜と同じ目線で花を見るという貴重な体験が可能です。あまり多くの人が歩道橋に集中すると危ないですがオススメスポットの一つです。

老舗カフェでランチ

老舗カフェでランチ

写真:けいたろう

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散歩スタイルで桜を楽しんで駅まで帰ってきたらランチにしましょう。こちらの『ロージナ茶房』は、昭和28年(1953年)、国立駅が今ほど整備されていない時代に創業し、60年以上の長きに渡って国立の歴史を見続けたお店です。

店内はレトロモダンな内装で、古き良き戦後の日本の雰囲気を味わえます。
こちらのお店の一押しメニューは、『ザイカレー』という一風変わった名前のカレー。
もともとは一橋大学の学生の罰ゲーム用に考案したメニューなので、罰→罪→ザイとなったメニューで、罰ゲーム用ということで辛くて大きいのが特徴ですが、逆にそのインパクトの強さがお店の名物になっています。

一見するとキーマカレーのようなザイカレーは、トマトベースで酸味が強いのが特徴。サッパリしていてかなりサクサクと食べ進められますが、流石に量が多いです。学生街の喫茶店であるこちらのお店の料理はザイカレーに限らず大きいので、周りで食べている人の様子を観察してからオーダーするようにしましょう。

こちらのお店には有名人のファンも多く、一橋大学在学中の石原慎太郎元都知事が足しげく通って「太陽の季節」の原稿を書き上げたお店としても有名です。

ちなみにお店のすぐ隣にある、『邪宗門』という看板の建物は現在閉店してしまっていますが、ロージナ茶房と同じくらい歴史のある、国立を代表する喫茶店だった名店で、創業当時のマスター同士が、駅から歩いてくるお客さんと見ては「あれはお前のトコの客だな」と言い合っていたというステキなエピソードがあります。

お子様にもご褒美を

お子様にもご褒美を

写真:けいたろう

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お花見はやっぱり大人向けの行楽、小さな子供がいると出掛けられないというご家族の方はセット企画はいかがでしょう?国立駅ではある物と桜をセットにしたお出掛けが可能です。そのある物というのが新幹線。

国立駅の北側には、名前を聞いただけでワクワクする『鉄道総合技術研究所』通称『鉄道総研』と呼ばれる、その物ズバリな鉄道技術の研究所があり、新幹線が研究・開発されていて、鉄オタの聖地・聖域とされています。周辺には、新幹線にちなんだものが多く、平兵衛新田という元の地名も、新幹線誕生に由来して、光町(ひかりまち)という名前になっています。

研究所向かいにある、ひかりプラザという鉄道資料館の脇には、なんと実物の0系新幹線を改造した新幹線の資料展示室が存在します。この車両は、現役時代に時速286キロの世界最速記録を達成した正真正銘の本物の車両で、無料で中に入れます。しかも操業当時そのままの運転席に座ることも可能です。

他にも鉄道総研ではリニアモーターカーの研究も行っており、道路から見える敷地にリニアモーターカーの実験用車両が設置されています。

2014年の2月から1年に渡って放送された特撮が『トッキュウジャー』という電車をモチーフにした戦隊モノだったので、電車に興味をもったお子様なら大満足間違いなしです。
なお、鉄道総研の敷地には普段は入れませんが、鉄道の日である10月14日直前の土曜日に、土地の元の名前を冠した「平兵衛まつり」が行われ、1年でたった1日だけ、敷地内に入ることができ、普通の鉄道会社が行うイベントとは1味も2味も違う経験が可能です。もし、鉄道総研に興味が沸いたという方はぜひ。

手ぶらお花見のすすめ

桜を見るのは好きだけど、宴会形式でのお花見はちょっと苦手という人や、小さなお子様がいるので、サッと行って帰りたいという方にピッタリな散歩スタイルのお花見いかがですか?

本格的なお花見もやったけどもう一ヶ所、という方にもアクセスが良い割に人ごみの少ない国立の駅花見はオススメです。

手ぶらで出掛けてお花見をお手軽お気軽に楽しんでみませんか?

掲載内容は執筆時点のものです。 2010/04/04−2014/12/13 訪問

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