写真:沢木 慎太郎
地図を見る奈良の奥深い山々をつらぬく世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」。古くから多くの日本人たちが神々と向き合うため、世俗を捨てて挑んだ険しい巡礼の道です。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る巡礼も、UFOを見るのも、恋愛も似ています。ご利益が得られると思って、期待して旅に出かけるのではなく、自己改革のための実践修行の場。ラジオが聴こえるのは、ダイヤルで周波数を合わせるため。UFOも同じで、心の周波数が合う(実践修行で意識が高まった)方に、もしくは最初から気が合う方にUFOは現れます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る紀伊半島の中央部を貫く大峯山系。その中心となる「山上ヶ岳」は、古くから修行の山として、今でも女人禁制を示す「女人結界門」が設けられています。大峯山系のうち、近畿最高峰の山が写真の八経ヶ岳(1915m)。この隣にある山が「弥山(みせん)」(1895m)です。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る弥山へは、「行者環トンネル」の西口(写真)から登るのが一般的。トンネル入り口には数少ないながらも駐車スペースがあります。天川村から行者環トンネルへ向かう国道309号線は崖っぷちで道が狭く、対面通行も困難な“酷道”。バスが走っていないため、クルマでのアクセスとなり、早朝に訪れて通り抜けてしまうのがベストです。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る登山口から5分ほどは平坦で樹林が美しい道が続きます。しかし、三角形の橋(写真上)を渡ると、45度もあろうかと思うほどの急斜面。整備された道ではなく、ほとんど獣道。道も迷いやすく、中級者以上の登山レベルが求められます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る体力を消耗し、ひたすら苦しみながら、雑木林の中を登ること約1時間。急に平らな場所に出合います。ここは「奥駈道出合(おくがけみちであい)」。大峯山脈をつらぬく修行の道「大峯奥駈道」(おおみねおくがけみち)と出会う合流点です。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「大峯奥駈道」は、世界遺産に登録された巡礼の道のひとつ。奈良の吉野から和歌山県の熊野神社本宮まで、延々と100km以上にわたって続いています。これまでの苦しみが解けて、ほっと気持ちが楽になり、まるで亡くなった親しい人たちに天国で出会ったよう。あたりを囲む原生林があまりにも瑞々しく、美しい大自然をただ眺めていたくなります。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る険しい山道から一変し、なだらかな尾根の道。弥山へ登山で最も楽しいところです。山頂への道のりはまだ遠いですが、まわりの原生林を見上げる余裕もでき、大自然の畏敬を感じると同時に、生と死の狭間を歩いているような厳粛な気持ちになります。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るここは「弁天の森(石休ノ宿)」と呼ばれるところです。立ち枯れた原生林。ほとんど誰にも会わず、音が樹々に吸い込まれたように静か。まるで死の世界を垣間見る「臨死体験」に遭遇したようです。
ひとり黄泉の国へと歩いているような気持になりますが、「寂しい」「怖い」といった気持ちはなく、透明でキラキラとした美しいエネルギーの滴が体内に入り、気持ちが澄み切っていてとても素直。「自分」というものが消滅し、自分自身が深い森の一部になっていくのが感じられます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る山伏(修験者)たちが、何世紀もの間にわたって踏み固めてきた一本の道。ここを踏み外すと、本当に死の世界が待っています。弥山は天候が変わりやすく、遭難事故も少なくありません。しかし、この道を進んで行けば間違いない、といった安心感と信頼感があり、普通の登山とは違った神聖な空気に触れることができます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るブナの原生林や、弁天の森を越え、ゆるやかな尾根を歩いていくと、突然に人の気配が。木立の合間に見える、真っ青な人影。ここは「聖宝ノ宿跡(せいほうのやどあと)」と呼ばれ、青銅で作られた行者像が置かれています。ここはものすごいパワーに満ちていて、心も身体も透明になれるような澄み切った聖地。大地のエネルギーがひしひしと身体に入り込んでくるのが感じられます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る聖宝ノ宿跡からは、「聖宝八丁」と呼ばれる急登が弥山の山頂まで延々とのびてゆきます。ときどき、人とすれ違いますが、多くの時間は一人きり。道なのか、岩なのかわからない大峯奥駈道を登っていくと、突然に霧がたちこめることも。あたりは一瞬にまっ白。突然に視界を遮られ、自分がどこにいるのかさえもわかりません。
真っ白い中で、ただ立ち尽くす。不思議に「怖い」という気持ちにはならず、深い森が、森をさまよう行者たちの霊魂が、自分自身を守ってくれるようにも感じ、それは本当に神秘的な体験です。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る登山口から、約4時間。弥山の山頂に到着します。白く立ち枯れた樹々が折り重なりあい、荒涼とした寂しい風景ですが、なぜか心が安らぎます。白い地獄を通り抜けた修行の道の果てにあるのが、天河神社の奥宮となる「弥山神社」。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る弥山で最もパワーが感じられるのは、「弥山神社」(写真)の裏手部分。眺望が開け、立ち枯れた樹に交じって、新しい生命力を帯びた若々しい樹々を見ることができます。ここは、「高野」「吉野」「熊野」という、ヤマト三大霊場の中心核となる聖地。とてつもないパワーが働いています。
天河神社はパワースポットで知られていますが、「ヴォルテックス」と呼ばれる強烈なエネルギーの渦が大地から噴射されている場所。その源泉となるのが弥山の山頂です。“奈良のピラミッドパワー”と呼ぶにふさわしい、不思議な力が確かに渦巻いています。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る弥山は独自のオーラが放射され、超常現象が起こっても不思議ではない厳かなパワースポット。弥山というのは、「須弥山(しゅみせん)」の名前に由来し、仏教の宇宙観において、世界の中心にそびえる山、万物の根源を表しています。
修験道の開祖・役小角(えんのおづの)が弥山で祈願し、天降る天女を感じ、日本で初めて「弁財天」を祀った聖域。修験者たちにとって「人間が達しうる水平的な奥の極点」となる聖地であり、心が平らな状態、その奥にあるのが弥山です。
弥山山頂から、近畿最高峰の八経ヶ岳に行くこともでき、7月初旬には「天女花」という美しい異名を持つオオヤマレンゲ(天然記念物)を途中の登山道で見ることができます。また、弥山の山頂には山小屋(利用期間は4月下旬〜11月中旬)があり、完全予約制。
弥山は、心が水鏡みたいに平らになれる静寂の聖域。宇宙から降りそそぐエネルギーを実感することができます。この弥山はなんと、“UFOの発進基地だ”と指摘する方もいます。天河神社の宮司さんは「弥山は、UFOの発進基地であり、天河から弥山詣でをした人々の多くが、何十回となく、UFOを目撃している」と語っているほど。
「天河〜メディテーション・ブック」(扶桑社)という本の中に記されているので、興味のある方は読まれてはいかがでしょうか?同じ本には、宮司さんがビデオ撮影に成功したUFOも掲載されています。
なお、天河神社など天川村の見どころや、修験道体験については別途、記事にまとめていますので、ご興味のある方は関連MEMOに貼り付けたリンクからのぞいてみて下さい。
この記事の関連MEMO
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(2024/3/29更新)
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