レオは、現在ではミシュラン・ガイドにも掲載される有名ホテル&レストランですが、元々ワゴン車で営業を始め、口コミで評判が広まりました。バストーニュのグラン・プラス前で今でも私達を一番に出迎えてくれるのは、建物の前にあるこのワゴン車です!
レオのレストランは、革張りであつらえたソファと飾り鉄線が印象的な、趣きのある店内です。レオの歴史を伝えるワゴン車のユニークな個性とあわせ、徹底した店内の清潔感は特筆に価します。きびきびと働くスタッフの洗練されたカスタマーサービスも見事!さすがはバストーニュの名高いホテル&レストランです。
北フランスに伝わるムール貝料理は、旧フランス領であるベルギーのワロン地方の伝統料理でもあります。そして、バストーニュのレオのムール貝の美味しさと言ったら!ベルギー料理は古い時代のフランス料理が伝わったものであるため、より素材の味を生かしたシンプルな調理が特徴です。
ムール貝料理も通常はムール貝の持つ自然な塩味で仕上げるナチュールという料理法が主流ですが、その調理法のシンプルさとは対照的に、観光地ではなかなか本当に美味しいムール貝を提供してくれるレストランにはお目にかかれません。ところが、レオのレストランのレモン風味、生クリーム仕立てのムール貝料理は、ベルギーで一番と言っても過言ではないおいしさです!
(写真は、Moules «Poulette» beurre blanc monté au citron Mosselen met citroen butter 25.90 €)
レストランでは、通常のメニューに加えて、創業者のレシピをアレンジしたオリジナルメニューが用意されています。柔らかい仔牛の腎臓にマスタードのさっぱりとした辛味を添えた、仔牛の腎臓とキノコのマスタードソース添えもおすすめです。全ての料理にはパンかフライドポテトが付きます。
(写真は、Rognons de veau fricassés à la moutarde et genièvre, pommes fondantes 21.00 €)
バストーニュがあるベルギー南西部ワロン地方は、ナポレオン最後の戦いと言われるワーテルローの戦いまでは、北フランスの一部でした。1800年代のまだ王政時代の古いフランス文化が継承されている、ベルギーならではの家庭料理の数々も味わえます。ロースとハム巻きと焼きトマトのベアネーズソース添えは、今ではフランス料理に欠かせない、甘みが特徴のベアネーズソースと、本来保存食であったローストハムによく合う一品です。
(写真は、Jambonneau rôti au four, tomate grillée, bonne béarnaise, pommes frites 17.90 €)
バストーニュの町は決して大きくはありませんが、町の中心を貫く大通りには、アルデンヌの森文化圏ならではの名物を伝えるお店が並び、料理の美味しさで名高いこのホテル&レストランは町の顔となっています。西ヨーロッパを繋ぐ7本の街道が交差するこのバストーニュを訪れる際は、必ず立ち寄りたい名店です。
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(2024/9/10更新)
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