熊野町の市街を見下ろす高台に位置する「筆の里工房」。ここは、筆の歴史からその用途まで、豊富な展示と実演から学ぶことができる、総合学習施設です。
地下1階の展示スペースにおりていけば、まず目に入ってくるのが巨大な熊野筆。そして、その筆を取り囲むように、書筆、画筆、化粧筆・・・と多くの筆が丁寧な説明とともに展示されています。
(本文下MEMOに「筆の里工房」へのリンクがあります)
筆の毛が、なんでつくられているのか、みなさんはご存知でしょうか?
なにかの動物の毛?・・・であることは、ある程度、想像がつきますが、なんの動物の毛でできているかまでわかる方は少ないのではないでしょうか?
そのような、筆に対する疑問に「筆の里工房」は答えてくれます。例えば、馬やイタチ、タヌキ等、筆に使われる動物の毛を実際に触ってみたり、和紙から画用紙まで様々な紙を比べてみたり・・・・・・。
中でも筆先まで植物でできた珍しい竹筆は必見。こちらも実際に触れて、その不思議な感触を確かめることができます。
今では大手デパートや通販サイトでも手に入れることができるようになった、熊野の化粧筆。
しかし、品揃えがどこも優れているというわけではありませんし、どのような化粧筆を買ったらいいのかわからない、という方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方にお勧めなのは、「筆の里工房」1階にあるセレクトショップ。ここの化粧筆の品ぞろえは本場だけあって随一。その上、熊野筆に精通したスタッフが常駐しており、気軽に相談することもできます。
化粧筆で注目を浴びている熊野筆ですが、もちろん、その発祥である書筆においても高い技術をもったメーカーが多く存在します。
先ほど紹介した「筆の里工房」でのセレクトショップでは、筆の試筆をすることも可能。書き味、持ち味を確かめながら、自分のお気に入りの一本を選ぶことが可能なのです。
熊野町の南西、広島市安芸区と熊野町との境にある絵下山は、標高600m弱の山です。
熊野町から広島市に向かう途中でアクセスすることができ、山頂まで車道が伸びているので不便さは感じません。山頂には絵下山公園という公園が整備されているのですが、ここからの展望は絶景!広島市街から瀬戸内海の島々まで、一望することができるのです。
いかがでしたでしょうか?
熊野筆は、熊野筆事業協同組合に属している多くのメーカーが共通で使用している団体商標。メーカーによって、得意とする技術や分野が異なり、それぞれが独自の技術を磨き、伝統と守っているというのが、熊野筆の現状です。
本文では、セレクトショップを紹介いたしましたが、ここに熊野筆と呼ばれる全ての筆が揃っているわけではありません。小さいながらも魅力的な技術をもつメーカーや、流通量の少ない希少な筆をつくっているメーカーがあるのも事実。
それが一層、熊野筆の世界を、奥深いものにし、それらのメーカーが軒を連ねる熊野町を魅力的なものにしているのです。
熊野町は山に囲まれた小さな町ですが、世界遺産で有名な広島市と隣接しており、また、同じく世界遺産の宮島にもアクセス可能な位置にあります。
広島に観光に来る際は、ぜひ、筆の里、熊野町も候補に入れてみてはいかがでしょうか?
(本文下MEMOに「熊野筆事業協同組合」へのリンクがあります)
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(2023/12/3更新)
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