東京ステーションホテルに泊まってみたい!滞在が楽しめる5つのポイント

東京ステーションホテルに泊まってみたい!滞在が楽しめる5つのポイント

更新日:2016/06/13 19:24

安藤 美紀のプロフィール写真 安藤 美紀 おこもり温泉宿探求家、おいしいもの探検家
東京駅直結の「東京ステーションホテル」。ここは、使い続けられている国の重要文化財に宿泊できる唯一のホテル。途中、休館はしましたが、2012年にフルリニューアル。よく“ここに泊まること自体が旅の目的”と言われるほど、熱狂的なファンが多い人気のホテルです。
今回は「東京ステーションホテル」の未知の楽しみ方をご案内。ホテルの裏側にあるドラマを知れば、憧れのホテルステイがさらに楽しくなります!

朝食のすぐ向こうは、100年前の赤レンガ

朝食のすぐ向こうは、100年前の赤レンガ

写真:安藤 美紀

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旅行やビジネスで利用することが多い東京駅。
東京駅の駅舎には、単に駅だけでなく3つの機能があるのをご存知でしょうか?
1つ目は、東京駅の駅としての機能。2つ目は、東京ステーションギャラリーという美術館。そして3つ目は、東京ステーションホテル。3つのうち、駅舎の中の半分以上がホテルエリアになるんです。

東京駅丸の内駅舎の再開業にあたり言われてきたのが、“失われたものは復原し、残されたものを大切にしよう”ということ。なおかつ、建物をただ元の形に戻すのではなく、“使い続ける文化財”にすることで、利用する人が実際に使いながら後世に残せるよう、以前よりホテルエリアが拡張されました。

「東京ステーションホテル」の内装は、ヨーロピアンクラシカルな雰囲気にすべて一新。客室は150室で、およそ1階〜2階までは保存エリア、3階は復原エリアで、駅舎の屋根裏を一部4Fとして活用しスイート2部屋とアトリウム(ホテル宿泊者専用の朝食ラウンジ)があります。

一見、白く見えるホテルの壁。…じつは一部のエリアで外すと、壁の中には赤レンガが眠っているんです!また、最上階 4Fのアトリウムは屋根裏ということもあり、重要文化財でありながら文化庁に許可を得て、片側のみ柄ガラス窓を設け、光が入るよう工夫されました。お天気が良い日には、柔らかな光がたっぷり降り注ぐ心地良い空間になっています。

また、4Fのアトリウムでは、100年前に職人さんが積み上げた躯体を支えている赤レンガがそのまま見えているところがあります。朝食のすぐ向こう側は、100年前の赤レンガ!ここで朝食を食べることができるのは、宿泊者だけの特権です。

綺麗にびっしり積み上げられた赤レンガは、職人さんの魂そのもの。美しさも合わせもつ赤レンガは、まさに日本の宝と言えるでしょう。

ギャラリーも兼ねる、列車のように長い廊下

ギャラリーも兼ねる、列車のように長い廊下

写真:安藤 美紀

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大体ホテルというと縦長なのですが、「東京ステーションホテル」は横長の“丸の内駅舎”の中にあります。客室は廊下を挟んで左右に作られ、合わせ鏡のよう。長い廊下の両側にライトが付いているあたりも、列車っぽいですよね。

ホテルの廊下には、東京駅にまつわる写真や絵が飾られ、ギャラリーのようになっています。チェックインの際に、ホテル館内ツアーマップを渡されますので、自分で思い思いのままホテル内を探検してみましょう。ツアーマップには、2階〜4階までの見所ポイントが丁寧に書かれていて、その地図を見ながらホテルの中を歩いて楽しむことができます。

現在の客室は150室ですが、再開業前はわずか58部屋という非常に小ぶりなホテル。ひっそりした隠れ家のような佇まいでした。その時代のホテルの写真も飾ってあります。長い廊下を歩いているだけで、「東京ステーションホテル」が全然昔と違う!とか、昔の東京駅ってこういう感じだったよね…という驚きや発見があります。

途中で休館はしていますが、再開を2回繰り返し、2015年11月2日に100周年を迎える「東京ステーションホテル」。(東京駅は2014年に100周年だったので、1歳違いです。)
そんな歴史ある老舗のホテルですが、ホテルがある駅舎は、耐久性に優れた免震構造!つまり、非常に安全なホテルなのです。外観はクラシカルな装いですが、見えないところはハイテクなんです。

全客室に置かれた、キュートなステッカー&原稿用紙のメモ

全客室に置かれた、キュートなステッカー&原稿用紙のメモ

写真:安藤 美紀

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ホテルに泊まると、客室にメモ用紙が置いてあることはよくありますよね。
「東京ステーションホテル」は、作家の松本清張氏や川端康成氏など文豪の方もよく訪れていたことから、文豪に愛されたことをストーリーとして届けるため、メモ用紙を原稿用紙のデザインにしました。

さらに、オリジナルのステッカーが全客室に1セットずつ用意されています。この可愛いステッカー、きっかけはお客様だったとか。「東京ステーションホテル」は、一時鉄道省直下のホテルだった時代があり、そのときだけ「東京鉄道ホテル」という名前でした。その時代のデザインがお客様の問い合わせで見つかったことから、「東京鉄道ホテル」デザインの復刻版と、2012年再開業時の「東京ステーションホテル」デザインのステッカーが作られたとか。

スーツケースに貼ってみると、かなりお洒落!旅の思い出に、ステッカーもぜひ持ち帰ってくださいね。

東京駅とは思えない…。地下には人工の炭酸温泉も!

東京駅とは思えない…。地下には人工の炭酸温泉も!

提供元:東京ステーションホテル

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続いては、地下のフロアを見てみましょう。
地下は、ホテルの駐車場とフィットネスラウンジとスパがあります。フィットネスラウンジには、ジェクサー東京という名前が付けられていて、フィットネスエリア、温浴施設という構成になっています。

フィットネスラウンジのコンセプトは、都会の洞窟。地下に移動した瞬間から、一瞬にして別世界へと引き込まれていきます。温浴施設には人口工温泉、炭酸泉、2種類のサウナもあります。浴槽はブルーにライトアップされ、まさに洞窟といったイメージ。この上に赤レンガ駅舎ポンと建っていると思うと、不思議な感じですよね。

ここを利用できるのは、ジェクサー東京の会員と「東京ステーションホテル」の宿泊者、スパ利用者だけ。ホテルの利用者は一人2,000円必要になります。平日7時〜営業しているので、早朝に来て気持ち良い朝風呂として利用してみてはいかがでしょうか。

泊まらなくても楽しめる!ロビーラウンジの朝食

泊まらなくても楽しめる!ロビーラウンジの朝食

写真:安藤 美紀

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ホテルに泊まらなくても「東京ステーションホテル」の雰囲気を気軽に楽しみたい方は、1F ロビーラウンジを利用するといいでしょう。

1F ロビーラウンジは、誰でも利用することができるホテルラウンジ。
仕事や旅行で移動する前など、東京駅を起点にして、朝食をとるカフェスペースとして使うと便利です。ホテルの朝食というと高いイメージですが、ロビーラウンジの朝食はお値段もリーズナブル。

目覚めさせるような、ヨーグルトやキッシュなど、ちょうどいい感じでお腹に負担をかけずにバランスの良い食事をとることができます。

焼鳥まで!?「東京ステーションホテル」はレストランの種類も多い

「東京ステーションホテル」は、食事のバリエーションも豊富。
フレンチ、日本料理、中華、イタリアン、Bar以外に、焼鳥も食べることができます。

麻布十番の焼鳥専門店 鳥善 瀬尾 が、「東京ステーションホテル」に初出店。師匠から受け継いだ秘伝のタレを使用した、シンプルかつ繊細な焼き鳥を食べられますよ!また、ホテルのBarというと敷居が高いイメージがありますが、「東京ステーションホテル」は駅直結ということもあり、パっと気軽に来て利用しやすいのも嬉しい点です。

ホテル開業100周年となる2015年11月2日を軸にして、さらに盛り上がる「東京ステーションホテル」。年齢が高い方から子どもまで誰でも訪れる駅の中のホテルだからこそ、“居心地の良さ”と“ちょっとした驚き”を提供してくれる、オンリーワンのホテルです。

「東京ステーションホテル」のロビーは、東京駅丸の内 南口改札を出てすぐ右手。場所さえ分かっていれば、迷うことなくたどり着けるアクセス抜群のホテルです!

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