写真:鮎川 キオラ
地図を見る枝を四方に伸ばし、樹形が美しいこちらの桜は、樹齢約100年のソメイヨシノです。茨城県土浦市内にある真鍋小学校の校庭には、県の天然記念物に指定される5本のソメイヨシノがあります。幹周は、最大で5mほどの巨木で、春には沢山の花をつけて力強く咲きます。
小学校の敷地内という場所柄、ガイドブックなどでは取り上げれらませんが、その見事な桜は一見の価値ありの美しさです。もちろん座り込んで宴会をしている人もいません。静かな環境で見事な桜を鑑賞したい方にぜひおすすめしたい穴場です。
写真:鮎川 キオラ
地図を見る小学校と桜の組み合わせは珍しくありません。でも、真鍋小学校の桜は、ちょっと変わった場所で花を咲かせているのです。そう、写真をみてお分かりかと思いますが、校庭の端ではなく、ド真ん中で5本の桜の木がドーンと春を謳歌するかのように咲いているのです。
この桜は、明治40年に小学校が移転する際に記念に植樹された木です。当時は、まだ珍しかったソメイヨシノを校庭の隅に植樹したそうですが、校舎と校庭の増改築を重ねている間に、なんと校庭の真ん中の位置になってしまったそうです。
写真:鮎川 キオラ
地図を見る毎日、小学生が元気に走り回る校庭のド真ん中にある桜の木。不便な気もしますが、在校生も卒業生も自慢の桜の木です。子供たちの成長を優しく見守る、もうひとりの校長先生なんて呼ぶ方もいます。
真鍋小学校の桜は、毎年4月第1週頃に見頃を迎えます。新1年生が入学してくる時期に満開を迎えるのです。入学式の翌日には、「お花見集会」と呼ばれる新入生歓迎イベントが開催されます。全校生徒で桜を囲み、新6年生が新1年生をおんぶして桜の周囲を回りながら桜の歴史を伝えるそうです。
この伝統行事は、1981年から代々受け継がれているそうです。
写真:鮎川 キオラ
地図を見る通常、樹齢100年を超える巨木の周りには、根を守るために柵が設けてある場所が一般的です。真鍋小学校の桜の周りには柵はありません。柵がなくても、走り回る子友達に根を踏まれても衝撃を受けないように工夫しているそうです。
せっかくなので、傘を広げたように枝を伸ばす桜の中に入ってぜひ鑑賞してみてください。沢山の子供たちの成長を見守ってきた桜の木は、とっても優しい包容力があります。その優しさに包み込まれるような、幸せな気分になりますよ♪
真鍋小学校までは、「土浦一高前」バス停から歩いて5分ほどです。JR土浦駅またはつくばエキスプレスつくば駅より路線バスが出ています。お花見シーズンは、土浦市内の桜の名所を巡る路線バスが運行されます。時刻表など詳細は、MEMO欄の土浦市観光協会HPでご確認ください。車でお越しの場合は、学校が休校になる春休み期間と土日のみ校内の駐車場が開放されています。
桜鑑賞は、学校が休校になる春休みと土日は一般に開放されていますので、自由に見ることができます。授業のある日は、職員室で許可をとってから見学ください。行事や授業の関係でご覧いただけない日もあります。また、開花中の夜は、卒業生や保護者のご行為でライトアップが行われます。学校に咲く夜の桜鑑賞も雰囲気がいいものです。
【真鍋小学校】
土浦市真鍋四丁目3-1
問い合わせ:029-824-2810(土浦市観光協会)
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この記事を書いたナビゲーター
鮎川 キオラ
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