写真:小林 理沙
地図を見る地域差が顕著に現れるのも焼き物の魅力ですね。地中海に臨むバレンシアの陶磁器やタイルの特徴として挙げられるのが、色使いです。青、緑、白、オレンジ色や黄色が好まれ、明るい印象を与えます。
写真の壁一面を覆っているものには、水を入れる部分があります。その水に触れ、起床時、就寝時に祈りを捧げるための飾りです。もともとはそのようなキリスト教の宗教色がある装飾品ですが、本来の用途を気にせず、庭などに飾ると地中海の明るさを取り入れることができるのではないでしょうか。
写真:小林 理沙
地図を見るお店には色々な年代の陶器のレプリカが揃っています。
まずは左上から時計回りに、白地に青で彩色が施された「アズール・ゴティコ(azul gótico)」は14世紀のものです。
お次は、15世紀にお屋敷の天井に隙間なく飾られていたという「ソカッラット(socarrat)」です。いぶされたかのような、くすんだ色合いですが、これは地元のバレンシア語で「お焦げ」という意味を聞けば納得!
それに続くのは、ブロンズ色にキラキラ光る「レフレッホ・メタリコ(reflejo metálico)」で、15世紀の手法で作られています。
そして最後は、「ベルデ・パテルナ(verde paterna)」という18世紀の陶器です。それぞれに異なる味わいを持つ個性派ばかりです!
これらの陶器を、お部屋の飾りや小物入れとして使うだけでも十分ですが、壁に飾るとたちまちヨーロッパ風のデコレーションの出来上がり!
写真:小林 理沙
地図を見るフラメンコ人形はスペインのどこにでもありますが、地方によって伝統衣装が変わるため、バレンシア人の格好をした人形はバレンシアでしか見られません!
さて、どんな格好かというと、男性は白基調のシャツと半ズボンにカラフルなベストを着ており、頭は布で覆い、エスパルトという植物の繊維で編まれたサンダルを履いています。
女性はふんわりとボリュームのあるスカートを履いています。髪型は『スターウォーズ』のレイラ姫のように二つに分けた髪をそれぞれ顔のサイドにまとめたスタイルです。
3月の「火祭り」では、これらの伝統衣装に身をまとった人々を見ることができます。
写真:小林 理沙
地図を見る「コッラ・モンレオー」は、家族経営のお店です。いつもお店で笑顔で接客しているのが2人の姉妹です。他の2人の兄弟は陶芸家で、紀元前の陶器のレプリカなどを製作しています。原始的なデザインですが、面白みのある姿と表情をしています。
この4兄弟の曾祖父が約150年前にお店を開きました。祖父は画家、父は陶芸家という芸術家、職人一家です。
作り手と売り手が近いからこそできるオーダーメイドも受け付けています。
写真:小林 理沙
地図を見るお店は、バレンシアの大聖堂(カテドラル)から歩いてほどない「プラザ・ロトンダ」にあります。直訳の「丸い広場」が表すとおりの形をしています。こちらは、ガイドブックにも登場することの多いよく知られた広場で、噴水を中心に「コッラ・モンレオー」のような地域産業を身近に感じられるお土産屋さんがぐるりと周りを囲んでいます。数年前にリニューアルしてきれいに生まれ変わった今もなお、どこか懐かしい昔ながらの雰囲気を保っています。
思い出を形として残したいなら、陶器は最適です!
サイズも手のひらに収まるものからあり、どれも一つ一つ丁寧に梱包してもらえます。バレンシアのポーセリンメーカーで世界的に知られる「リヤドロ」の姉妹ブランド「ナオ」も取り扱っています。
写真では載せきれなかった所狭しと並ぶ圧巻の陶器の中から、お気に入りが見つかるはずです!迷わず、モンレオー一家が笑顔で迎える「コッラ・モンレオー」にお出かけください。
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(2023/11/29更新)
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