写真:那須 マッキー
地図を見る東北自動車道那須ICから那須街道を那須湯本を目指し、車で直進すること約30分の場所にある「殺生石」。遠いいにしえの昔から様々な伝説の残っている、神秘的な名勝地です。今なお活発な噴煙を上げている那須山の麓に位置しています。
この「殺生石」の一角だけは、飛ぶ鳥もなく草木も生えないと云われ、荒々しい岩石と温泉独特の匂いが漂っています。那須与一が弓の稽古の場所として、また屋島の戦いの前に戦勝祈願に訪れ、その後この殺生石の左側にある「那須温泉神社(なすゆぜんじんじゃ)」に鳥居を奉納、それが今も残っているという歴史のある所です。
パワースポットとしても有名な、この那須の名勝地「殺生石」を舞台にして、毎年5月の最終週に「御神火祭」が繰り広げられます!
写真:那須 マッキー
地図を見る殺生石「御神火祭」の会場付近では、那須高原のホテルや物産展などが参加して「狐の夕市」が開かれています。いろいろな種類の那須地方の特産物や美味しいものが並びます。皆さんこの「狐の夕市」で腹ごしらえをしてから「御神火祭」に参加されている方が沢山いらっしゃいます。
この「御神火祭」の特徴の一つに「狐のメーキャップ」があります。観光客も地元の方々も、顔に狐のペイントを施します。最初は恥ずかしがって抵抗がある様子ですが、周りの方のほとんどの方がペイントしているのを見ると、どなたも笑いながら狐顔になりきります。
メーキャップ狐ペイントは、もちろん無料でしていただけますが、参加者が増えてくると、かなりの順番待ちになりますので、お早めに!
祭りの記念には、昔懐かしい古民芸風の「狐のお面」が販売されています。顔にペイントを施し、頭にお面をかぶってお祭りに参加するのが定番となっています。
写真:那須 マッキー
地図を見る那須高原に夕闇が迫る頃、那須町の旅館やホテルの女将さんたちが「那須音頭」を、また那須に伝わる民話を「語り部さん」が笛の音にあわせて披露します。続いて殺生石左手にある「那須温泉神社」から、松明の灯りの行列が。。前もって参加を希望した観光客100人の皆さんは全員「白装束」と「松明」を手にしての行列です。暗闇の中、那須温泉神社の山すそに、ゆらゆらと煌めく松明の光景は綺麗ですよ。
松明行列のあとには、この日「那須温泉神社」で挙式した「花嫁行列」が続き、祭りの会場でお披露目されます。そのあと新郎・新婦の手により御神火が点火されます。いよいよ「御神火祭」の始まりです。
写真:那須 マッキー
地図を見る天まで届くほどの紅蓮の炎が立ち上る「御神火」の灯りに包まれながら。祭りのメインイベント「白面金毛九尾の狐御神火太鼓」の強烈なビートと笛の音が、「殺生石」とあたり一面に響きわたります!
近年では「白面金毛九尾の狐御神火太鼓」は、首都圏ほか各地で披露されることもありますので、ご覧になったことのある方もいらっしゃるかもしれませんが、その風貌は白装束に草鞋(わらじ)、頭は金毛、顔は白狐のお面という独特なスタイル。
”トリハダ級”の迫力と豪快なリズムの和太鼓と笛で、観客の皆さんを魅了します。
動画:那須 マッキー
地図を見る松明行列から始まる「御神火祭」。エピローグから、強烈な太鼓と笛の音が奏でるクライマックスまで、那須高原の一夜の祭典の模様を感じてください。
尚、2014年に国指定おくの細道名勝地に指定された、「殺生石」や、その地にまつわる伝説については、メモ欄の『那須高原の名勝地「殺生石」は九尾の狐伝説が今も生きている』をご覧ください。
那須高原の「御神火祭」は如何でしたでしょうか?毎年沢山の観光客の皆さんも参加される、この催しについて注意点があります。初夏間近かの5月下旬とはいえ、那須高原の夜はまだまだ冷え込みます。昼間と夜の温度差がありますので”防寒対策”は万全にしてください。現場は通常では”立ち入り禁止”に指定されている、大小の岩が沢山ある場所です。足元は歩きやすい”靴”をお奨めします。
当日「殺生石」の駐車場は”夕市”開催使用のため、駐車出来ません。係員の指示に従って近くの「那須小学校」または「那須高原ビジターセンター」の駐車場へお願いします。
2015年は5月24日(日)の開催予定ですが、祭り近くになりましたら「那須町観光協会」のホームページ等で詳細をご確認ください。
那須高原の風物詩、一夜限りの「御神火祭」を是非お奨めいたします。
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(2024/9/18更新)
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