写真:橘 凛
地図を見る『エルミタージュ』は、19世紀初頭からの長い歴史を誇る最高級ホテルです。『エルミタージュ』とは、フランス語で隠れ家という意味。実際、高級ホテルであるにも関わらずリラックスできる、女性的でやわらかな雰囲気に包まれています。姉妹ホテルである『オテル ド パリ』がモンテカルロのカジノの目の前にあり男性的なムードを漂わせているのに対して、『エルミタージュ』はあくまで控えめなのです。それもそのはず、こちらのホテルのテーマは「控え目な贅沢」だそうです。滞在中も、そこかしこにそのテーマを大切に守っているのを感じ取れます。ホテルの外観は、夜はライトアップされて美しく輝きます。
写真:橘 凛
地図を見る『エルミタージュ』は全室227室あり、外観以上に広いホテルです。頭上が吹き抜けになったロビースペースでは、豪華なガラス張りのドーム(写真)が広がっています。こちらは、パリのエッフェル塔を設計したことで有名である、ギュスターヴ・エッフェルがデザインしたドーム天井で、『冬の庭』と呼ばれています。
地中海岸にあるモナコは、年間300日以上が晴れといわれるほど温暖な気候に恵まれているので、『冬の庭』の名の通り、ドームからはいつも陽光が優しく漏れています。ロビーに集う国際色豊かな宿泊客と、流れる優雅な時間とともに、これを見に行くだけでも価値があると思わせられる、芸術度の高いロビースペースです。
写真:橘 凛
地図を見る客室は、白を基調としたロマンチックな雰囲気です。コートヤード向きの客室が多いので、部屋の中は屋外の喧騒が嘘のように静まり返っていて落ち着きます。『エルミタージュ』の特筆すべき点は、細やかなホスピタリティです。ウェルカムフルーツやケーキが添えられていたり、日本からの顧客にはお味噌汁のパウチが置かれていたりと、なんとも心憎い演出がされていて、長旅のあとに、ほっと寛げるプライベート空間が大切にされています。
写真:橘 凛
地図を見る『エルミタージュ』があるのは、モナコのモンテカルロという少し小高い丘の中腹です。モンテカルロはカジノやブランド店が集中する地区なので、ショッピングやエンターテイメントにはぴったりです。宿泊中は、ルームキー1枚で、カジノやスパ、プライベートビーチへのアクセスが可能になります。
『エルミタージュ』は『オテル ド パリ』と共に、スパ・ウェルネスセンター『テルム マラン モンテカルロ』と直接つながっています。こちらは、4階建ての大型スパで、2014年にリニューアルオープンしたばかり。日本でも有名なタラソテラピー(海洋療法)を提供しています。海水の室内プールからは、モナコを代表するヨットハーバー・エルキュール港が眼前に広がり、コートダジュールに来たことを実感できるはずです。
写真:橘 凛
地図を見るホテル内には、ミシュラン1つ星を獲得している「Le Vistamar(ヴィスタマール)」というレストランが入っています。日中は、テラスから明るいコートダジュールの海が一望できるので、ランチをするのがおすすめ。平日のビジネスランチは50ユーロ前後から提供されています。地中海沿いなため、海の幸がメインですが、写真のように肉料理のバラエティも豊富です。ドレスコードがあるので、ジャケット着用で、おしゃれして出掛けましょう。
いかがでしたか?
お値段は相応にするものの、それ以上のホスピタリティや充実した設備で、満足度の高い滞在を約束するホテルであることがおわかりいただけたのでは?
決して華美になりすぎず、「控え目な贅沢」を大切にする、伝統と格式のある『エルミタージュ』。ぜひ、モナコ滞在の選択肢に加えてみてくださいね。
この記事の関連MEMO
この記事を書いたナビゲーター
橘 凛
イタリア在住ライターの橘 凛(たちばな りん)です。南欧をメインに、ヨーロッパ最新情報を現地の声たっぷりにお届けします。いつもよりちょっと贅沢したいセレブな旅、短時間でもフットワーク軽く効率的に楽しむ…
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
旅行ガイドを検索!
(2025/2/10更新)
- 広告 -