写真:村井 マヤ
地図を見る瑞雲山安国寺は、暦応2(1339)年足利尊氏の命によって以前金宝寺だったものを安国寺と改名して再興されました。一時は、地方宗教界の権威を握って、末寺9つも有し大変栄えたお寺だったようです。
足利将軍家の力が弱まると同時に衰退していきましたが、安国寺恵瓊が京都南禅寺より移り住んだこともあって(天正元年:1572年)、毛利輝元の庇護の下、再び栄えました。
ところが、関ヶ原合戦の豊臣方敗北によって安国寺恵瓊が処刑されると再び荒廃していったそうです。
その後紆余曲折して、現在は安国寺本堂跡と庭園などが残っています。また国指定の重要文化財の釈迦堂はその見事な姿を今にとどめています。
枯山水の庭園も、桃山時代の手法で、安国寺恵瓊が慶長4(1599)年に改造したと言われています。
写真は、釈迦堂に咲く見事な桜です。
写真:村井 マヤ
地図を見る安国寺の釈迦堂は、国の重要文化財と同時にその組物の素晴らしさによって、当時の鞆の浦商人たちの財力を伺わせる唐様建築の傑作です。
組物とは、軒を支える部材のことで、唐様は多くの材料を必要とするので、財力が必要だったそうです。釈迦堂は室町中期の作で、足利将軍家の庇護もあり、安国寺が繁栄していた時代の象徴といえます。
釈迦堂に安置されている「木造阿弥陀如来像」や「木造法燈国師坐像」も国指定重要文化財です。この木造の仏像が桜の季節には、ライトアップされた桜とともに神々しくも照らされます。ライトアップは22時まで(桜の時期限定)。
写真は、釈迦堂を地蔵堂の前から撮影したもの。地蔵堂は、江戸時代前期の作で、地蔵堂内には「石造地蔵菩薩坐像」が安置されています。「石造地蔵菩薩坐像」は国認定の重要美術品です。こちらも是非ご覧になって下さいね。
写真:村井 マヤ
地図を見る医王寺は、鞆の浦で2番目に古い歴史あるお寺。後山(うしろやま)の中腹に位置する眺め抜群の古刹です。医王寺へは常夜灯のある鞆港をさらに西へ進みます。あまり観光客の方は訪れない界隈ですが、実は穴場の絶景ポイントなんですよ。鞆の浦を堪能するには、医王寺界隈は外せません。
開基は、なんと天長3(826)年、空海によってと伝わっています。平安時代のお寺なんですよ!その後火災にあいましたが、豊臣政権時代の慶長年間に再興されました。
写真は、医王寺への登り口に広がる満開の桜。階段途中から桜越しに見える鞆の浦の眺めは雅ですよ。
写真:村井 マヤ
地図を見る写真は、医王寺からに鞆港の眺め。この、鐘楼見覚えがありませんか?『流星ワゴン』をご覧の方ならぴんときたかも・・。
ここは、結構登場していますよ。
また映画『潔く柔く』では大人になったカンナ(長澤まさみ)が出会った赤沢禄(岡田将生)と出かけた場所。
医王寺へ登る坂道も、映画に頻繁に出てきますので、もしまだなら映画をご覧になって鞆の浦に遊びに行くのも妙案かと。
『潔く柔く』は、2013年公開の伝説的少女コミックを映画化したもの。出演は、長澤まさみさん、岡田将生さん、高良健吾さんなど、錚々たる俳優陣!鞆の浦の風景が堪能できる映画のひとつです。
写真:村井 マヤ
地図を見るこの美しい風景は、鞆の浦の地形もよく分かり思わずぽっ♡。
医王寺には「太子殿」があり、583段の石段を登って行くとさらに絶景が望めますよ!軽〜くハイキングになりますので、水分補給はマメに行って下さいね。桜の咲く季節なら、うっすら汗をかく程度で済むかもしれません・・。
ここから見ると、鞆の浦がよく分かります。真正面に見える島は仙酔島です。右手には、かすかに圓福寺の屋根が見えますね。地図と照らし合わせしながら、鞆の浦の風景を確認するのも楽しいでしょう♪
広島県福山市鞆の浦は、春には菜の花、杏の花、桜そして5月には「観光鯛網」などのイベントも行われます。一年中温暖な気候で穏やかな鞆の浦は、四季を通して楽しむことができる町ですが、春の桜絵巻も素晴らしいので是非お出かけ下さいね。
*毎年2月末(2015年2月21日から3月22日)から「鞆・町並ひな祭り」も行われます。是非ちょっと早めに春を感じてみませんか?
この記事を書いたナビゲーター
村井 マヤ
1972年、宮崎県生まれ、5歳まで兵庫県尼崎で暮らす。その後熊本に。高校3年生まで熊本で過ごす。歴史が好きで、考古学を学びたくて別府へ。温泉生活を満喫。大学卒業後、広島でさらに勉強するため学生生活を送…
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