写真:橘 凛
地図を見る『ザーンセ スカンス』は、風の強い地域である北ホランド州にある風車村。晴れた日の『ザーンセ スカンス』は、抜けるような青い空に、いくつもの木造風車が建ち並び、誰もがイメージするオランダの風景そのものが広がっています。ここは、オランダでも有数の風車村であり、歴史的保存地区。近くには風車以外にも伝統的な民家の集落があり、今も人々が生活しています。
芝生には、人懐っこくてかわいいヤギや小動物が放し飼いされていて、観光客を賑やかに出迎えてくれます。写真のヤギのリラックスした表情!動物たちも春の到来を喜んでいるようです。
写真:橘 凛
地図を見る今でこそテーマパーク的な雰囲気のある『ザーンセ スカンス』ですが、そもそもは17〜18世紀にザーン川に沿って建てられた風車群で、それらは世界初の工業地帯と呼ばれていたほどですから驚きです!全盛期には600基を超える風車がこの地で回っており、ナポレオンも驚嘆したといいます。
オランダは、北海からの強風が吹きつける国。その風を利用するために開発されたのが風車です。風車の生み出すエネルギーは万能で、木挽き・粉引きやチーズ作りなど食糧生産に役立つのはもちろん、ポンプ機として干拓地を造ることにより国土を増やし、低地で水はけの悪い土地に苦しみ続けていたオランダの救世主でした。風車はのどかな見た目だけでなく、オランダの産業発展に多大な貢献をしてきたのです。
ザーン川のほとりは造船の中心地としても栄えたので、今も造船工場があり、行き来する船を観ることができます。このあたり一帯は、近代オランダ産業の集積地といえるでしょう。
写真:橘 凛
地図を見る現在の『ザーンセ スカンス』は、観光地として無料開放されています。風車だけでなく、美術館やレストラン、お土産ショップも併設されているので、一日楽しむことができます。風車の内部見学や美術館は別途有料ですが、『ザーンセ スカンス カード』という入場が割引になるチケットもあるので、そちらを利用するのも良いでしょう。
お土産ショップの種類も豊富で、チーズや木靴などオランダ文化を物語る工房では、間近で実演販売が見られます。暖かい季節には、菜の花が道沿いにちらほら咲き、サイクリングをする人や芝生でピクニックする人などで賑わいます。忙しい旅行の合間に、風車村でゆったりと一日を過ごすのも良いのではないでしょうか?
写真:橘 凛
地図を見る『ザーンセ スカンス』は、首都アムステルダムから北へ約15キロで、行き方はとっても簡単!アムステルダム中央駅(写真)から、直通バスか電車一本で行けるアクセスの良さが魅力です。郊外に少し足を延ばすだけで、都会のアムステルダムとはまったく違う雰囲気が味わえます。短期旅行でも『ザーンセ スカンス』を組み合わせることで、満足のいく滞在ができるでしょう。
電車よりもバスのほうが『ザーンセ スカンス』のすぐそばに到着するので、より便が良くおすすめ。391番のバスが約15分おきに出ています。所要時間は約40分。バスに揺られていると、だんだん風車が見えてきます!夕方17時ごろには閉園するので、時間に余裕を持って出かけましょう。
風車村の雰囲気が伝わってきましたか?
オランダには他にも風車村がたくさんありますが、施設の充実度、アクセスの良さ等から見ても『ザーンセ スカンス』は魅力的な風車村です。
さわやかな風が吹き抜ける、春のオランダに行きませんか?
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(2024/9/9更新)
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