写真:斎 信夫(いつき)
地図を見る「永康街(ヨンカンジェ)」の中心はMRT(台北メトロ)東門駅の南側。人の流れは大通りの南側にある出口から南方向に続いていますが、北側にも人気の名店があります。出口6から永康街の北側に出て、東方向に100mほど進んで左折するとあるのが90年以上もの歴史をもつ人気No.1の老舗ワンタン専門店「奇福扁食(チィーフーピェンシー)」。「扁食」とはワンタンのこと。雲呑、餛飩という呼び名もありますが、台湾は福建省から渡ってきた人が多いため、閩南語であるのこの呼び名が定着しています。
「奇福扁食」は綺麗な店内で入りやすい雰囲気。入るとすぐに注文票を渡してくれるので、個数を書いてお金と一緒に店員さんに渡します。台湾では注文票に自分で書くシステムの飲食店が多いので言葉がわからない旅行者には有難いですね。「奇福扁食」には日本語メニューも用意されています。
ワンタンの具は、肉、海老、帆立貝柱、金魚の4種類から選べます。金魚とはあの金魚じゃなく海鮮ワンタンのことで、魚のすり身に澎湖名物カレイの干物の香りが加わっています。見た目が金魚みたいだからこう名付けられました。あと、ワンタンだけ、汁ありワンタン麺(湯麺)、汁無しワンタン麺(乾麺)、四川風の辛いタレ(紅油炒手)の4種類から選べます。
写真:斎 信夫(いつき)
地図を見る一番値段が高いのは帆立貝柱ですが、このお店でのオススメは海老ワンタン。海老のすり身ではなく、大きめの海老がそのまま皮に包まれています。とぅるんとぅるん!ぷりっぷり!の食感がなんとも言えません。この写真は汁無しのワンタン麺「鮮蝦扁食乾麺」。これで75元(日本円で約280円)。小ぶりで量は少な目なので、この後食べ歩きする場合はこれぐらいでちょうどいいですね。
「奇福扁食」は、MRT中正紀念堂駅より徒歩5分のところにも支店があります。
写真:斎 信夫(いつき)
地図を見る「奇福扁食」から元のMRTの出口のところに戻り、横断歩道を渡ったところにあるのが、小籠包では人気No.1の超有名店「鼎泰豐(ディンタイフォン)」。店先には順番待ちのたくさんのお客さんで賑わっています。「鼎泰豐」では、名前を告げると番号札を貰えるので、待ち時間を聞いておいて、その間に「奇福扁食」でワンタンを食べるというのもいいかもしれません。
そして、「鼎泰豐」の右手、2つお店を挟んだ角から南に伸びている道路を進むと、またまた多くの人で賑わうところに出てきます。この角にあるのが、台湾かき氷のお店で人気No.1の「思慕昔(スムージー)」。
「マンゴーと手作りパンナコッタ雪花氷(11番・手工鮮奶酪芒果雪雪花氷)」が一番人気ですが、イチゴとマンゴーの両方楽しめる「手造りパンナコッタフルーツミックスとイチゴ雪花氷(2番・手工鮮奶酪総合草苺雪花氷)」もオススメ!
注文してお金を払うと番号が書かれたレシートを渡されるので、電光掲示板に番号が表示されたら受け取るというシステム。中国語で番号を呼ばれてもわかりませんが、これなら安心ですね。回転は早いので長蛇の列でも20分ほど待てば順番がやってきます。
写真:斎 信夫(いつき)
地図を見るパンナコッタが上にど〜んと乗っかってインパクト大!
牛乳が含まれた氷をかんなで削ったような台湾独特のかき氷はふわっふわの食感。かなりのボリュームですけど、氷自体にミルキーな味が付いていて軽い感じなのでパクパクいけちゃいます! パンナコッタも水を一切使わず牛乳だけで作っていますので濃厚で美味しいですよ。
食べ切る自信のない方や歩きながら食べたいという方には、持ち歩き用カキ氷カップに入れてくれる「ミニマンゴー雪花氷(迷你芒果杯)」「ミニイチゴ雪花氷(迷你草苺杯)」といったミニ(迷你)サイズのメニューも用意されています。
写真:斎 信夫(いつき)
地図を見る思慕昔から道を挟んだ向かい側、誠記というベトナム料理店の軒先にも長蛇の列ができています。こちらは、人気No.1のネギ餅のお店「天津蔥抓餅(ティェンシンツォンジュアビン)」。
列の最後尾がお隣のお店にまで達していてもだいたい15分〜20分ぐらい待てばゲットできるので、長蛇の列でも諦めることなく並んでみましょう。基本はネギを焼いたものですが、卵、チーズ、ハムの組み合わせに全部入りまで、6つのバリエーションがあります。「加蛋」は卵入り、「起司」はチーズ入りという意味。「九層塔加蛋」というのは台湾バジルと卵入り。9枚重なったやつではないのでお間違いなく。
注文は、英語・日本語・韓国語で書かれた番号入りのメニューがあるので簡単!列が前のほうに進んでいくと、店員さんが次から次とお客さんの注文通り手際よく焼いていくのが見えます。すでに焼きあがっているものじゃなく、焼きたてを渡してくれるのでアツアツのまま食べられます。
写真のは、チーズと卵入りの「起司加蛋」。40元なので日本円で150円ほどですね。お店の少し先には緑がいっぱいの公園があるのでここのベンチに座って食べるのがオススメ!ネギ餅といっても見た目はクレープのようなお好み焼きのような感じ。外はサクっとしていて中は少しもっちりしつつもふわっふわ♪ チーズ入りだと卵にとろっとろのチーズがからんで絶妙な美味しさです。ネギだけのオリジナル以外はボリュームも結構あり食べ応えありますよ。
今回は、「永康街」で特に人気の3店をご紹介しましたが、このエリアには他にも台湾グルメの人気店、有名店がたくさん集まっています。
小籠包で人気No.1の「鼎泰豐」をはじめ、格安小龍包店の「金鶏園」、牛肉麺専門店「永康牛肉麺館」、刀削麺専門店「永康刀削麺」、擔仔麺の「度小月」、餃子専門店「東門餃子館」、魯肉飯が人気の「大来小館」、中国茶専門店の「沁園」などなど、どれも各ジャンルで一番人気のお店ばかり。外れのお店も少なく、ここに来れば代表的な台湾グルメはほぼ制覇できると言ってもいいくらい。
台湾に着いてすぐに美味しいものを食べたいなら、まずは「永康街」を目指しましょう。
オシャレな雑貨店やカフェも多いので女子にもオススメのエリアですよ!
この記事を書いたナビゲーター
斎 信夫(いつき)
兵庫県西宮生まれの神戸育ち。国内はほぼ全ての都道府県を訪れ、車で全国一周の旅をしたことも。沖縄は40回以上は訪れ、2012年12月から2019年4月まで沖縄市に在住するほどの沖縄好き。海外はアジアとビ…
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