ポルトガル版万里の長城?!まさに“エデンの園”シントラ

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ポルトガル版万里の長城?!まさに“エデンの園”シントラ

ポルトガル版万里の長城?!まさに“エデンの園”シントラ

更新日:2015/03/08 10:48

あおい 猫空のプロフィール写真 あおい 猫空

リスボンの西約30q、温暖で緑豊かな丘陵地『世界遺産シントラ』は長年ポルトガル王侯貴族やヨーロッパ各地の富裕層の住まいとして愛されてきました。現在では驚くほど魅力的で個性的な城や宮殿が近接しているので、シントラ全体が広大な歴史テーマパークのよう!

泉が湧き、潤いに満ち溢れるこの地は、
詩人バイロンから「この世のエデン」と称賛されました。
ぜひ、心洗われる癒しの聖地シントラで感動体験を!!

まるで万里の長城、こんな絶景見たことない『ムーア人の城跡』

まるで万里の長城、こんな絶景見たことない『ムーア人の城跡』

写真:あおい 猫空

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門を入ってから歩くこと10数分。苔の生い茂る日本の庭園のような、気持ちの良い潤い溢れる木々に囲まれた坂道を登って行くこと廃墟のような岩が見えてきます。小高い山の上に建つ石造りの城跡はまさにポルトガル版『万里の長城』。

ムーア人とは北アフリカのイスラム教徒のこと。ヨーロッパでもアフリカに近いイベリア半島はかつてイスラム勢力に支配されていたり、キリスト教と共存していた時代がありました。
スペインやポルトガルには今でもその名残が多く残っています。この城も7〜8世紀頃、この地を支配していたムーア人によって築かれました。

現在では石組みの城壁が残るのみですが、高台にあるこの城からはシントラの街並みや、遥か彼方には地平線が見渡せます。360度の絶景は本当に素晴らしく、遠く日本からここにやって来てよかったと実感できるはず。天気の良い午前中に訪れるのがおすすめです!!

緑深い山頂に佇むカラフルなおとぎ話の宮殿『ペーナ宮殿』

緑深い山頂に佇むカラフルなおとぎ話の宮殿『ペーナ宮殿』

写真:あおい 猫空

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シントラの丘陵地帯の最も高い山の頂上に建つ城。門を抜け、坂を上り、うっそうとした木々の間をぬけると現れる色鮮やかなその姿に、一気にテンションが上がります。

マカロンを思わせる黄色に、濃いピンク、ブルーや凝った装飾は現実の城とは思えないほどの可愛らしさ。おとぎ話の世界そのままのこの城は19世紀にポルトガル女王マリア2世の夫としてドイツの王族から婿入りしたフェルナンド2世により建造されました。
ドイツから建築家を招き、当時の最新技術が駆使されたと言われています。

19世紀にドイツ出身の王族が細部にこだわって建てた城ということで、同じドイツのバイエルン王、ルードヴィッヒ2世が建てたノイシュバンシュタイン城を連想させますが、ペーナ宮殿はノイシュバンシュタイン城よりも数十年前に建築されているのが興味深いところ。

宮殿内部もさまざまな様式の手の込んだ装飾が施されており、椅子の肘かけ一つをみても見ても、驚くような楽しい細工が発見できます。

信じられないほど美しい宮殿と癒しの庭園『パラシオ・デ・ モンセラーテ』

信じられないほど美しい宮殿と癒しの庭園『パラシオ・デ・ モンセラーテ』

写真:あおい 猫空

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起伏に富んだ敷地を利用した急斜面に敷き詰められた芝生の丘の上に建つラグジュアリーな宮殿。かつて修道院があった敷地に19世紀にイギリス人の織物商によってムガール帝国風の邸宅が建てられたことがこの宮殿の始まりです。

ムガール帝国とは19世紀までインドにあったイスラム王朝。オリエンタルでエキゾチックな美しさを感じるのはそのためでしょう。手入れの生き届いた優美な外観も見事ですが、内部装飾の美しさも目を見張るものがあります。細かいレースのような彫刻が天井や壁に施されており、天井のアーチ型の装飾が幾重にも重なる廊下、ドーム型の天井など見所は盛りだくさん。
日本では無名ですが、ぜひオススメです!世界にはこんなにも美しい宮殿があるのだと驚きます!!

いくつかの城の最後の訪問地として、庭園の芝生や美しい池の周りに寝転んでゆったりのんびり過ごせば至福の時が過ごせそうです。

ドキドキわくわく!まるでテーマパーク!行かなきゃ勿体ない摩訶不思議な『レガレイラ宮殿』!!

ドキドキわくわく!まるでテーマパーク!行かなきゃ勿体ない摩訶不思議な『レガレイラ宮殿』!!

写真:あおい 猫空

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王族の豪華絢爛な宮殿が多く残されたシントラでも異質な存在として際立つレガレイラ宮殿。その始まりは12世紀に王族の別邸として。19世紀にポルト出身の裕福なレガレイラ男爵の所有を経て、ブラジル出身のコーヒー商人の大富豪アントニオ・カルヴァーリョ・モンテイロの手に渡り、変わり者と言われていたモンテイロはイタリアの建築家ルイージ・マニーニに改築を依頼。オペラなどの舞台芸術もしていたマニーニの手により、現在の奇抜なワンダーランドが出来上がりました。

ドラゴンやガーゴイル、甲羅のあるウサギなど宮殿を守るように細か彫刻された美しい外壁。屋上からはポルトガルのオレンジの屋根に統一された美しい家並みと、遥か遠くは大西洋まで見渡せます。

宮殿内部や庭園には驚くような仕掛けが盛りだくさん。
薄暗い中、四方の壁一面に並ぶ本棚沿いの床部分を鏡張りし、足の下にも本棚が存在するように見え、目の錯覚で部屋全体が宙に浮いているような書斎。
回転扉や屋上のある錬金術の研究所など、妖しくも美しい不思議な雰囲気が漂います。良く手入れされた植物が生い茂る庭園には見晴らしの良い塔や、沼、彫像、滝など、想像を越えたからくりが多く存在します。

何と言っても冒険心をそそるのがあちこちにある地下道。洞窟のようなほとんど灯りのない道が思いもかけない場所に繋がっていて庭の地下は迷路がひろがっているよう。ふいに現れる井戸状の螺旋階段や、滝などリアルでロールプレイングを楽しんでいるような気分に!!

ぜひ、懐中電灯を持参して探検へでかけてください!!脳内にはあの有名なゲームのテーマ曲が繰り返し流れそう♪♪

大航海時代に思いを馳せる中世の城『シントラの王宮』

大航海時代に思いを馳せる中世の城『シントラの王宮』

写真:あおい 猫空

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15〜19世紀後半にかけてポルトガル王族の居城として使われていた中世の城。シントラの街の中心にあるので食事やショッピングにも便利な環境です。

ポルトガルでも最も保存状態の良い城と言われており、シントラでも人気のスポット。青空に映える外観の白壁が美しく、内装も大航海時代の繁栄を思わせる豪華絢爛な造りです。

天正遣欧少年使節団も訪れたという『白鳥の間』やポルトガル有数の貴族の紋章が描かれている『紋章の広間』など個性的な部屋が多く見応え充分。『紋章の広間』はポルトガル名産のアズレージョ(青いタイル)の壁と天井のドーム型の紋章の装飾が印象的です。

ヨーロッパからアフリカ大陸南端の喜望峰を回り、インドへ向かう『インド航路』を発見したとして歴史上名高いヴァスコ・ダ・ガマの紋章もあるのでぜひ発見(?!)してみてください。

大海原を何日もかけて旅した先人と、数百年後に、日本から遠く離れた地に旅している自分とを重ね合わせるとより感慨深い思いが沸き起こりそう。

今回ご紹介した5つの城はどれも超個性的で魅力的。1日で全部巡っても見飽きることはありません!!

朝リスボン、ロシオ駅を出発してからシントラ駅到着まで列車で40分。丸一日、シントラで過ごせば、今回ご紹介したお城をすべて訪れることも可能です。観光にはシントラ駅から出ている専用観光バスがルートを回ってくれるのでとても便利。どの城も敷地が広く、門を入ってから建物までも坂道を歩くことが多いのでそれぞれの城の間の移動はバスを利用して、効率良く巡ってください。特にパラシオ・デ・ モンセラーテ まではバスの本数が少ないので時間には気をつけて。

ぜひ、リスボンを訪れたらシントラまで足を延ばしてください。
訪れた人の心を惹きつけるシントラの魅力に心奪われるでしょう。

あなたのポルトガルの旅を一層、思い出深いものにしてくれるはずです!!

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/05/28−2014/06/05 訪問

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