東久留米駅に着いたらまず向かってほしいのが、『関東の富士見百景』に選ばれた富士見テラスです。改札を出て右手の西口側に進み、自動ドアを出た先がテラスです。駅から真っ直ぐにのびる道路の奥に、誇らしげにそびえる富士山を見ることができます。冬の晴れた日には雪をかぶった、くっきりと美しい姿を見ることができます。心ゆくまで堪能してから、いよいよ街歩きです!
市内には湧水スポットがいくつかあります。駅の南側、市内の中央に流れる落合川流域の南沢地区では一日に約1万トンの水が湧いています。一部の地区では、この豊富な湧水が多摩川の水とともに水道水にブレンドされています。その美味しさは『平成の名水百選』に選ばれたほど。
氷川神社付近にひろがる「南沢湧水群」はまさに、清らかな水が絶えず湧き、豊かな緑に囲まれたオアシスのよう。ホタルを呼び戻す活動が行われており、毎年6月にはホタルが飛びます。鳥も集まり、野鳥観察をする人の姿も見られます。
南沢湧水群から落合川を駅側にたどると、右手に新たな湧水スポットがあります。「新東京百景」の一つにも選ばれた「竹林公園」には、湧水とともに豊かな水が育んだ立派な孟宗竹の林がひろがり、清々しさもたっぷり。夏場でも涼しく、別世界を感じられますよ。
豊かな川に恵まれ、古来から人が暮らしていた東久留米には、川の近くに遺跡が点在しています。そのなかでも、旧石器時代・縄文時代・弥生時代・奈良平安時代と長い歴史をもつのが、落合川と平行して市内の北側を流れる黒目川沿いに位置する下里本邑(しもさとほんむら)遺跡です。公園として一般に開放されており、散策を楽しめます。古墳跡には植物が植えられ、当時の様子をイメージしながら歩いてみるのも楽しいでしょう。
遺跡公園を住宅地側に抜けると、道路をはさんで向かい側に、発掘されたヤジリや黒曜石、石器などが展示された「下里本邑遺跡館」があり、いつでも外から眺められるようになっています。
東久留米という土地柄の魅力を形にしたら、きっとこんなお店になる、と感じさせてくれるのが、黒目川から少し脇に入ったところにある老舗カフェ「珈琲焙煎工房ロアン」です。ゆったりといい具合に気が抜けた空間のなか、提供されるコーヒーやサービスにはキラリと光る特別感があります。
ログハウスのような、木をたくさん使ったナチュラルな店内に入ると、まず目につくのが大きな焙煎機。朝からマスターがコーヒー豆を焙煎しており、外までいい香りが漂います。東久留米市内の一部の地区でのみ配給されている、湧水をブレンドした水道水を使ったコーヒーが味わえます。おすすめは、ロアンブレンド。まろやかななかにほどよい酸味。二杯目をたのむなら、約15種類あるコーヒー豆のなかからぜひお好きなものを。その場で挽いて一杯ずつ丁寧に手淹れしてくれます。
にこにことほがらかで地元をこよなく愛するマスターからは、東久留米のおすすめ情報が聞けます。店内には地元のイベント情報チラシもあり、旅の情報収集ができるのも旅行者にとっては嬉しいところですね。
※添付詳細は本文下のMEMO内「珈琲焙煎工房ロアン(食べログ)」をご参照ください。
西武池袋線池袋駅から約30分で東久留米駅です。準急か快速が停車します。駅からは歩いてまわることをおすすめします。川沿いには遊歩道が整備されているほか、ご紹介したカフェや公園以外にも見所がたくさんあります。ゆっくり休み休み寄り道を楽しめます。休日にぶらり訪れてみてくださいね。
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(2024/10/10更新)
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