アムステルダムから北へ約70Km, 北海に面した球根栽培地区「ザイプ Zijpe」では、4月から5月初めにかけて、チューリップを中心とした春の花が一面に広がります。
キューケンホフ公園の周りもチューリップの球根栽培地区で一部の畑は観光客に解放されて見学できますが、ここ「ザイプ Zijpe」の花畑は広さが違います。その広さは世界最大とも言われて、ほんとうに見渡す限り花畑が続いています。
オランダの気候はチューリップ栽培に適しており、トルコから伝わって以来、長い歴史の中でいろいろな品種が次々と開発されていきました。日本では見たこともないような色や形のチューリップを現在見ることができます。
この美しい花畑は、花を栽培しているのではなく、球根が商品となるため、花が最盛期を迎える前に、すべて切り落としてします。あまり花が咲ききってしまうと、栄養分が花に取られてしまい、球根自体の商品価値はなくなってしまうからです。
この世界最大の球根栽培地区では、球根農家が毎年チューリップなどの球根のプローモーションの為にいろいろなイベントを行っています。
その中でも簡単に皆さんが参加できるイベントとして、チューリップ畑の中を歩くプログラムがあります。
このハイキングイベントは事前申し込みで、インターネットなどで申し込みができます。当日は受付で名前を確認すると、スタンプラリーのようなカードを渡され各自スタートします。コースは、7.5Km, 15Km, 20Km,30Kmと距離が4種類に分かれ、自分の体力に合わせて選べます(事前登録ですが)又、スタート時間も決まっているわけでなく、ある決められた時間内であればいつでも自由にスタートできます。
畑の中にはご覧のような案内板が出ているのでコースを間違うことはありません。またコースの途中には、休憩所兼チェックポイントのような場所があり、そこでスタンプを押されると、林檎がもらえます。林檎を食べて一休みする人、そのままかじりながら歩き続ける人、皆思い思いに通過していきます。なんとも素朴なハイキングイベントです。
タイムを競う競技でもありませんので、途中花畑の中で写真を撮りながら、自由にのんびり散歩するだけです。
決められた距離を歩き終わって、スタート地点へ戻りカードにスタンプをもらって終了です。
春真っ盛りの花畑の中を、風に吹かれながらのんびり散歩、まさにオランダの春ならではの体験です。
ご案内したイベントは毎年、開催日時が決められているのですが、自然相手ですので、そのイベントの日がちょうどチューリップが満開の時期かどうかはなんとも言えません。この数年は球根が育つ冬の気候が、寒かったり、暖かかったりで主催者側が予定した日にちょうど咲頃とはいきませんでした。
そこで2015年は実施予定日として2つほど挙げ、冬の天候の様子を見て最終決定は1ヶ月前近くになって決めたようです。
ただし2016年は5月1日で決まっています。
数年前まではこのエリアを訪ねる日本からのパッケージツアーはなかったのですが、最近はこの花畑の見学を日程に組み込んだツアーも出来ています。公共交通機関を使ってこのエリアに行くには、ちょっと不便ですが、オランダ国鉄と公共バスを使って片道1.5〜2時間位でアムステルダム中央駅から行くことができます。オランダの公共交通機関のルート調べサイト「9292」(英語)で調べられます。下段関連メモに記載しておきました。
お友達同士などの小グループであれば、ミニバンのような車をチャーターする方法も簡単で時間を有効に使えます。
尚記載のグーグルマップは、ハイキング7.5Km, 20Kmのスタートポイント、<Camping de Nollen>の位置です。15Km, 30Kmのスタートポイントは異なります。
冒頭お話しした有名な「キューケンホフ公園」は3月末から5月中旬のオープン、世界最大の花畑のザイプの見頃は4月下旬から5月初旬とほんの一時期に限られますので、ご旅行の計画はお早めに。
又このシーズンオランダは日本に比べて少し肌寒いので、風除け、気温調整が効く服装で出かけることをお勧めします。
日本ではまず見ることのできないこの広大な花畑。その中をゆっくりハイキング、是非オランダの春を体験してみてください!
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(2023/12/5更新)
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