写真:きんぎょ 美歩
地図を見るまず『金沢都市美文化賞』についてご説明しましょう。毎年、金沢の古くからのまちなみや文化と美しく調和する建造物が、現地審査や市民投票を経て表彰されています。
例えば、保育園や老人ホーム、老舗店舗、医院、車のディーラーや個人宅等々、建てられている物、まちのディスプレイやデサイン、街路、小公園なども選定されています。
今回ご紹介する現代建築の、まずひとつ目は、もちろん金沢駅。
金沢旅のスタート地点の金沢駅に降り立つと、必ず見上げるのは駅のガラス天井とその中央の「もてなしドーム・鼓門」ですね。まずその大きさを実感してみてください!
テレビや写真で見るよりも、ずっと大きいその迫力に圧倒されることでしょう。
また古都金沢は、今でも能楽等々が盛んです。市内のカルチャースクールや市民講座には、子供から大人までを対象にした、能や狂言のシテや、鼓、太鼓等の教室が開講され、観賞能や狂言の舞台も毎年行われています。
この鼓門は、和楽器のつつみをイメージし2005年の春に竣工され、今ではまさに金沢のおもてなしの玄関になりました。
・もてなしドーム・鼓門
設計: トデック 白江建築研究所
総合プロデュース:小堀為雄・水野一郎
竣工:2005年(平成17年)
写真:きんぎょ 美歩
地図を見る次に、金沢駅から真正面の通りを歩いて20分程行くと武蔵が辻交差点があります。この場所には金沢の台所の近江町市場がありますが、その交差点にはパッと目を引く「かなざわはこまち」が建っています。建物そのものがまさにショーウィンドウ!
「かなざわはこまち」はその名のとおり、立方体(キューブ)が積み重なったような外観です。これはプレゼントの箱のイメージで、1〜3階の内部はブランドのお土産ショップやレストランになっています。4階は事務所、5階〜10階は単身者向けの賃貸マンションです。
近江町市場に立ち寄ったら、ぜひ「かなざわはこまち」見てくださいね。必見ですよ!
・かなざわはこまち
設計:山下設計(東京)
施工:竹中工務店(大阪)
写真:きんぎょ 美歩
地図を見る金沢観光といえば日本三大名園のひとつ兼六園。
その兼六園界隈にある現代建築で、やっぱり外せないのが「金沢21世紀美術館」と「鈴木大拙館」です。
金沢21世紀美術館は2004年10月に開館し、今では国内外でも有名な現代美術館です。美術館の中もさることながら、その建物も綺麗です。
外側はガラス張り。兼六園側が正面ですが、どこからでも入館できます。
館内中央は有料エリアですが、1階の周囲や地下は無料エリアで自遊空間。子供たちの声が聞こえたり、日向ぼっこの人がいたりと、伸び伸びとした親しみやすい空間になっています。
金沢21世紀美術館を本多の森方面に行くと「鈴木大拙館」があります。
写真は鈴木大拙館の水鏡の庭。
水鏡には、時間がくると定期的に水面に水文が描くように工夫がされ、静かな本多の森と建物、石垣、水景が鈴木大拙の世界を効果的に演出しています。
周辺には昨年整備された「森の小径」や県立美術館への小径もあり、金沢にきたらぜひ見ておきたい観光地がぐるっと周遊できて、散策にも便利ですよ。
・金沢21世紀美術館
建築:妹島和世+西沢立衛(SANAA)の代表作。
竣工:2004年(平成16年)
・鈴木大拙館
設計:谷口建築設計研究所 谷口吉生
竣工:2011(平成23)年 7月
写真:きんぎょ 美歩
地図を見る県庁界隈の海側環状道路そばにあるのが、「金沢海みらい図書館」です。
車で金沢観光の際は、金沢西ICまたは白山ICから海側環状道路へ。
海側環状道路のすぐ横に建っているので、車からでもすぐに見つけることができるでしょう。
「金沢海みらい図書館」は金沢市立の公共図書館です。2013年9月には「世界の素晴らしい公立図書館」として、イギリスのBBC放送でも紹介されました。
外壁には約6千個の丸窓が埋め込みされ、この丸窓からの光は館内、図書閲覧室等に自然の太陽光を取り入れる構造になっています。
真っ白な建物を飾る丸窓は、見ているだけでも想像を駆り立てられワクワクしますね。
ぼんやりともる夜景の灯りもきれいですよ。
金沢海みらい図書館
2011年(平成23年)5月開館 平日は午後7時まで開館
設計:シーラカンスK&H
施工:戸田建設他共同企業体
写真:きんぎょ 美歩
地図を見る県庁のすぐ傍にある「金沢ビーンズ」も金沢の気になる現代建築物のひとつです。
ビーンズという名前の通り豆型の建物です。
ここは大型書店専門店。地上3階建てで、3階には絵本館がありいつも親子連れがいっぱいです。また1階には、他にもタリーズコーヒーがあるため、サラリーマンやカップルも多く、地元の生活に密着しています。
曲線だけでつくられた豆型の外形が特徴的ですが、中に入ると、壁側に沿って並ぶ書籍の棚や通路、天井の蛍光灯も、豆型に添って丸いカーブを描いています。
ちょっと感動かも!
・金沢ビーンズ
2007年6月開店
デザイン:迫慶一郎
施工:大和ハウス工業
城下町、武士文化を残す古き金沢。
おしゃれで斬新、新しい芸術、アートな感覚を感じさせてくれる金沢。
これらは互いに相反するようですが見事に調和し、訪れる者を魅了し、楽しませてくれることでしょう。また、文化都市金沢には、その他にも赤レンガに代表される大正、昭和のレトロな建築物も多く健在しています。こちらも必見!
魅力いっぱいの金沢に、ぜひ旅をしてみませんか?
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(2023/12/1更新)
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