写真:ろぼたん
地図を見るオペラ・ガルニエ(パレ・ガルニエ)と呼ばれる理由は、設計者であるシャルル・ガルニエ(Charles Garnier)の名前に由来したもの。バスチーユのオペラ座ができてからは、主にガルニエではバレエの公演、バスチーユでオペラが公演されています。
写真:ろぼたん
地図を見る見学者用のチケット売り場及び入口は、先ほどの写真の正面ではなく、向かって左側のスクリーブ通りとオベール通りの交差するあたりになります。
その入口にはこのオペラ座を設計したシャルル・ガルニエの像、金色に輝く「パリ市」の紋章、その下にはオペラ座の図面があります。
写真:ろぼたん
地図を見るパリのオペラ座といえば、ミュージカルにもなった小説『オペラ座の怪人』の舞台。屋上の像に隠れて怪人がラウルとクリスティーヌの話を盗み聞きをしたというシーンもあります。どの辺りなんだろう…と屋根を見上げた時には、少し下に並ぶ胸像にも注目。
よく見ると、学校の音楽室で見かけたような顔たちが。オペラ座正面の右から4番目にモーツァルト、5番目にベートーベンといった音楽の巨匠たちの像もありますよ。
写真:ろぼたん
地図を見る見学に「運」が必須!?不思議に思われるかもしれません。
ですがここはパリ。日本の常識は通用しません。ストライキやリハーサルなどで突然の見学とりやめなんてことがあるんです。
更に運が試されるのはこの劇場内の見学。
訪問のタイミングによっては次の公演のために、舞台のセットを用意している様子や練習風景など舞台の裏側を見ることができるのですが、運が悪いと劇場内見学スペースを開放していないことも。
写真:ろぼたん
地図を見る個人の自由見学ではなく、英語又は仏語のガイド付き見学に申込めば、劇場のふかふかビロードイスに座ることも可能。1階の劇場内で席に座りながら解説を聞くことができます。
動画:ろぼたん
地図を見る劇場内で必見なのは、「夢の花束」と言われる有名なシャガールの天井画と輝くクリスタルのシャンデリア。天井画は、有名なオペラ・バレエ作品、そしてパリの風景が描かれています。
赤の区画:ラヴェル『ダフニスとクロエ』、ストラヴィンスキー『火の鳥』、エッフェル塔
白の区画:ラモー『作品不詳』、ドビュッシー『ペレアスとメリサンド』、オペラ座
緑の区画:ベルリオーズ『ロミオとジュリエット』、ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』、凱旋門とコンコルド広場
青の区画:ムソルグスキー『ボリス・ゴドゥノフ』、モーツアルト『魔笛』
黄の区画:チャイコフスキー『白鳥の湖』、アダム『ジゼル』
内側の円:グリュック『オルフェとユリディス』、ベートーベン『フィデリオ』、ヴェルディ『ラ・トラヴィアータ』、ビゼー『カルメン』
色鮮やかな天井画とシャンデリアは見応えたっぷり。劇場内の豪華さは、映画のような別世界に感じるかも。劇場内の雰囲気を動画でご覧ください。
写真:ろぼたん
地図を見る写真のグラン・フォワイエ(大ロビー)は、高さ18m、長さ58m、幅13m。一瞬、ベルサイユ宮殿の鏡の間かと見間違いそうになるほど豪華絢爛でキラキラと輝いています。窓と鏡を効果的に使っているため空間が広々と感じるはずです。
竪琴をメインモチーフとした装飾や天井画でうめつくされた様子はまさに宮殿。高低2段のシャンデリアが舞踏会に誘ってくれるかのように感じるかもしれません。柱、暖炉、絵画、どれをとっても見事の一言につきます。
写真:ろぼたん
地図を見るこのグラン・フォワイエでは、煌びやかな広間と美しい細工などに目を奪わることかと思いますが、脇のバルコニーのドアを要チェック。是非バルコニーに出てみてください。ここはオペラ座の正面にあたります。
※ドアが開放されていないときもあり、その際にはバルコニーには出られません。また開放されているときも、全てのドアが開放されているわけではありません。開いているドアを確認してからバルコニーに出ましょう。(ここでも「運」が試されます…)
写真:ろぼたん
地図を見るバルコニーからは、オペラ座広場や正面に伸びるオペラ大通りが見渡せます。正面奥はルーブル美術館。歩いているときとは目線の違う、いつもと違ったパリの街角を眺められる場所です。
またこのバルコニーそのものも大理石が美しい神殿のようです。天井の細工も凝っていますので忘れずチェックしてくださいね。
写真:ろぼたん
地図を見るイタリアの白大理石でできたステップ、赤大理石やオニキス、碧玉などをふんだんに使った大階段はパリの社交場にふさわしい豪華さ。不気味な表情のレリーフも、『オペラ座の怪人』のイメージを膨らませてくれます。
写真:ろぼたん
地図を見る映画やミュージカルのファンの方なら、「マスカレード♪」と口ずさみたくなる大階段は必見。この大階段のあるエントランスは、細部まで彫刻が施された燭台や天井のフレスコ画など見所がたくさんありますよ。
写真:ろぼたん
地図を見る“…私はこの舞台をいつもの席、すなわち5番のボックス席で拝見させていただく。したがってその席は常に私のために空けておかれたい。”と劇中でファントムの手紙に書かれてあった、あの5番ボックス席も忘れてはいけません。
この5番ボックスがあるのは、相当運がよくないと個人見学の昼の時間帯は閉鎖されていることが多い場所。下手側の2階舞台際から3番目です。ボックス席にはドアノブがなく、席は小窓から覗くのみ。実際に中に入ることができるのは、バレエなどの公演に訪れたその席のチケットを持っている人だけです。
5番ボックスには「LOGE DU FANTOME DE L’OPERA」と書かれたプレートが扉にあるので、それを目印に、ファントムの席を確認してください。
写真:ろぼたん
地図を見るオペラ座の中には図書館があるのをご存知でしょうか?
図書館の図書閲覧は、国立図書館の許可が必要だったり、オペラ座の会員だったりという条件が必要ですが、天井までぎっちりと埋め尽くされた蔵書の様子は、まるでハリーポッターがでてきてもおかしくない空間。
オペラ座の歴史が保管されたこの場所では、舞台のミニチュアなども展示。貴重なオペラ座のコレクションの見学が可能。通路を進むとエドガー・ドガが描いた「バレリーナ」が。名画の鑑賞もできちゃいます。
写真:ろぼたん
地図を見るオペラ座の中には、Le Salon du Glacier(氷の間)、Le Salon du Soleil(太陽の間) 、Le Salon de la lune(月の間)などのサロンもあり、様々な建築美も楽しめます。
写真:ろぼたん
地図を見る絵や装飾が施された天井、鏡の中にどこまでも続くシャンデリア、ドアノブの細工…。お城や美術館を訪れたかのような見学となるはずです。
この他に是非、チェックしておきたいのは、大階段に入る直前の丸い部屋「常連客のロトンダ」(写真)の天井に隠された設計者のシャルル・ガルニエの名前など。また、売店ではオペラ座で飼っているミツバチのハチミツは、オペラ座やパリの空気がつまったお土産になりますよ。
今回は個人見学の見どころをご紹介しましたが、オペラ座は今でも現役の会場。少しオシャレをして公演を楽しむのもオススメです。また、見学除外日が事前にHPで告知されていることもあります。MEMO欄の公式サイトで確認して、お出かけください!
<オペラ ガルニエ宮 一般見学の基本情報>
住所:8 Rue Scribe 75009 Paris
最寄り駅:メトロ3・7・8番線「オペラ(Opera)」駅 徒歩1分
開館日:毎日 10時〜16時30分 7月中旬〜9月中旬は18時まで
閉館日:1月1日・5月1日(閉館日でなくても見学できない場合あり)
※ 2018年1月現在の情報です。最新の情報は、公式サイトなどでご確認ください。
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(2023/11/29更新)
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