琵琶湖北部(滋賀県)の神秘の島・竹生島の魅惑を満喫する!

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琵琶湖北部(滋賀県)の神秘の島・竹生島の魅惑を満喫する!

琵琶湖北部(滋賀県)の神秘の島・竹生島の魅惑を満喫する!

更新日:2015/02/27 10:46

ナツキのプロフィール写真 ナツキ きのこの文化研究家、博物学者

その昔、伊吹山の神が姪の浅井岳(現・金糞岳)の神と高さを競い、負けた伊吹山の神が怒って浅井岳の神の首を切り落としてしまいます。その首が琵琶湖に落ちて生まれた島が竹生島(ちくぶしま)と伝えられています。
神秘的なオーラが立ち昇る美しいこの島の魅惑の首根っ子をさぐる旅に出ましょう。

竹生島の小宇宙の中心を成す宝厳寺本堂

竹生島の小宇宙の中心を成す宝厳寺本堂

写真:ナツキ

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鎌倉の江の島、広島の宮島と並び「日本三弁才天」の中でも最古の弁才天を本尊とする本堂は、文字通りこの島の表の顔です。
祈りの石段165段を登り切ったところにあります。

724年聖武天皇の勅命を受け行基が開山したもので、現本堂は昭和17年再建されたものです。

ここのご本尊は、平安時代より続けられてきた竹生島弁才天の祭りの頭役を勤めた浅井長政の父・久政が小谷城で祀られていたものを奉納したものだと伝えられています。

女性美の極致・弁才天像がそこここに

女性美の極致・弁才天像がそこここに

写真:ナツキ

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本堂ご本尊の弁才天は撮影禁止ですので、脇侍の弁才天像をお見せいたします。ご本尊は、この弁才天よりはるかに小ぶりの像ですが、とても品のよいものです。またこの堂内壁面の「諸天神の像」「飛天の図」は見逃せません。
弁才天の種字は「ソ」字で、ご真言は「オンソラソバティエイソワカ」です。
さわやかなエロスのただようご本尊に向かって掌を合わせて唱えてみましょう。

この本堂を見下ろす小山の文明19(1487)年創建の三重塔は、江戸時代に落雷により焼け落ちてしまったままだったのですが、古図面を忠実に再現し、平成12年におよそ350年ぶりに再建されました。
島の最高地でまばゆい朱の光を放っています。

その塔へいたる石段下には、比叡山中から採取される小松石で造られた五重石塔が建っています。
この全国に7基しかない重文指定の1つの石塔こそが、島内でもっともすがしいオーラをさりげなく放っているように思えてなりません。ぜひお見逃しなきよう。

もうひとつのパワースポット都久夫須麻神社

もうひとつのパワースポット都久夫須麻神社

写真:ナツキ

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竹生島の地主神を祀る「つくふすま神社」は、唐門(国宝)にはじまり、舟廊下(重文)、本殿(国宝)と建物のほうに関心があつまりがちですが、白龍の神と言われています。
琵琶の名手で清盛の甥の経正が、木曽義仲討伐の途次「一度でもここを訪れた者は願いがすべて叶う」と聞きこの島を訪れましたが、乞われて琵琶を奏でたところ、神仏が白龍の姿となり経正の袖の上に姿を現したと言われます。
経正は感涙にむせび「ちはやぶる神に祈りのかなえばやしるくも色のあらはれにける」と歌を詠み、戦さの勝利を確信してここを去ったといわれます。

阿吽の白蛇が脇を固める龍神拝所からのかわらけ投げも、そんな由縁よりはじまったものと思われます。

この神社脇には河童(かわたろう)像や、弘法大師が籠って祈りを捧げた庵跡も残されており、こちらも爽やかな磁力を放っています。

琵琶湖八景のひとつ竹生島の真の魅力

琵琶湖八景のひとつ竹生島の真の魅力

写真:ナツキ

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湖岸より6kmの沖合にあり花崗岩から成る周囲2kmのこの島の魅力は、この島がいまも聖域として常住の人がいないことです。

ゆっくり巡っても小1時間で歩きつくせる島の南半分に人工物が密集しており、神官や僧侶をはじめ関係者と観光客のあふれる場所となりますが、島の北半分は禁足地となっており、野性生物の別天地です。
しかも夜はひと気が一切途絶えて、島全体が霊気ただよう異界となります。
ちはやぶる神々や仏が夜ごとに星影のごとく天降り、島に流れる時間が日々更新されていくこと。更に、ここを訪れる人は日本最大の淡水湖を往復1時間かけて舟でたずねる他ないこと。

この孤絶感に加えて、訪れる者を日々新たなオーラで包み込む島固有の空気こそが、この島の魅力のすべてです。

近江八景のひとつ「竹生島の沈影」とは、この島のとらえがたい魅力を四季おりおりの風光の中で、存在感を発揮している島影そのものにみとめた結果とみて間違いないでしょう。

島を後にするとき、ひとしおそうした思いにとらわれます。

琵琶の海を見つめ続けてきた長浜城

琵琶の海を見つめ続けてきた長浜城

写真:ナツキ

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竹生島へのクルーズ船が発着する長浜港のすぐ近くには長浜城があります。
彦根城に比していささか影のうすい長浜城ですが、ここは黒田官兵衛の子の長政が人質として預けられた城。

この琵琶湖のほとりに建つ平城は、「バサラ大名」として有名な京極道誉が室町初期に出城を築いたものが原型となり、羽柴秀吉が江北12万石の領主として、天正2(1574)年から翌年にかけて、はじめて自らの城を築き長浜の城下町を形成しました。
元来は二重の外堀と内堀に囲まれた水城で南北1.2km、東西0.7kmの規模だったと言われます。

この城の脇には長浜城歴史博物館があり、テーマ展や特別展が開催されています。

長浜城歴史博物館
開館時間 9:00〜17:00
休館日  12月27日〜1月2日
入館料  大人400円 小中生200円
電 話  0749-63-4611

最後に

竹生島には、近江今津と長浜からクルーズ船が出ていますが、長浜城をはじめ、城下町として独自の発展を遂げた長浜の町は、黒壁美術館はじめ、さまざまな町なみの魅力を楽しめます。午前10時すぎ出航の竹生島往復の後は、午後の時間があきますので、是非長浜の町をぶらり散歩してください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/02/11 訪問

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