横浜中華街の中でももっとも歴史ある店の一つ、創業明治27年の老舗「江戸清」。この中華街で一番大きなブタまんを名乗る「じゃんぼ中華まんじゅう」で、メディアにもかなり取り上げられる有名店です。
「じゃんぼ中華まんじゅう」は、単なる大きさだけの話題性でなく、もともと精肉業で創業しているため、上質の国産豚肉をたっぷり使い、野菜の他に、海老やカニなども入る、満足間違いなしのブタまんです。
定番の「じゃんぼ中華まんじゅう」は食べてもらうとして、今回は、もう一つ、「湯杯小籠包」をご紹介します。
通常、小籠包といえば一口サイズの大きさですが、「江戸清」では、8cmの銀カップに小籠包が1つ入ってくるお得意のビックサイズ。ブタまんのしっとりきめ細かいふかふか生地とは異なり、もちもちの薄皮が特徴です。
「湯杯小籠包」には、フカヒレと酸辣湯の2種類があり、おススメは酸辣湯。薄皮のおかげで、食べる前から小籠包の中にかなりスープが入っていることを確認できます。
一口で食べるには大きいので、まずは割って中のスープを開放してあげましょう。ミンチたっぷりの餡もお目見え。
少しひりりとくる辛さがありますが、「酸っぱいけど辛い」という酸辣湯独特の味わいがクセになります。
横浜中華街大通りで中国雑貨を扱う「老維新」。ここの店先で、中華まんが販売されているのですが、ビジュアルがパンダ顔になっているのが特徴です。「元祖パンダまん」の店として知られる有名店です。蒸し器の蓋を開けると、もくもくと立ち上がる湯気と共に、カラフルで色んな表情のパンダ顔が現れます。
「パンダまん」もいいですが…パンダ顔に交じって、ブタ顔の中華まんが紛れています。ここであえて、その「ブタ角煮まん」をチョイスしてみましょう。
見かけは可愛いですが、割ってみると「お!こんなにがっつり!」と思ってしまうほど、豚の角煮が丸ごと入っています。角煮は、皮付きのバラ肉で、かなり煮込んであるため、柔らかくホロホロとくずれます。しっかり甘めの味が楽しめますが、甘さが後を引かないので飽きがきません。ふっかふかの生地との相性が抜群です。
「謝朋酒樓」は、料理人が全て四川省出身の本格四川料理の店ですが、ここでちょっと風変わりなものが販売されています。その名も、「揚げUFO」。名前からは中華料理と想像できませんが、食べ歩きをするにはもってこいのアイテムです。
「揚げUFO」は、手のひらサイズの揚げ物で、商品名にUFOとついているのは、見た目が円錐形だからでしょうね(笑)。
具材を包んでいるこの円錐形の生地は、揚げた香ばしい風味と、きめ細かいサクサク感に加えて、餅のようなモチモチした食感が楽しめます。
何が入っているんだろうと割ってみると、思った以上に、ぎっしり具が詰まっています。豚肉、キャベツ、ニラ、海苔、ネギ、海老と盛りだくさん。餃子の餡のような味わいもありつつ、海鮮の風味もしっかりついています。また、このきくらげのような食感の海苔がいいアクセントに。食べ進むと、最後にいい甘みが口の中に残ります。
なかなかいいボリュームで、お腹に満足の一品です!
歩きながら食べることができるグルメを紹介してきましたが、ここからはお店に入って美味しいものを。
横浜中華街の料理人や多くの芸能人が訪れる、通称「馬さんの店」、上海料理の「龍仙」。店内はさほど広くないですが、食堂感覚で利用できるので、一人でも気軽に入れる店です。朝7時から深夜3時までの営業というのも嬉しいですね。
非常に充実した美味しそうなメニューが並ぶので、色々食べてみたいところ。複数人で行けば色んなものが注文できるのですが、一人だったらどうするか…そんな時は、「上海ミニ飲茶セット」がおススメ。
まず、飲み物として、グラス生ビールかウーロン茶を選びます。その後に、五目チャーハン、鶏スープお粥、自家製ザーサイがやってきます。
粥もこの店自慢のメニューで、チャーハンだけでなく粥もちゃんとセットに入っているのがいいですね。シンプルでやさしい味わいですが、トッピングされている揚げチップに少し塩気がついているので、ちょうどいい味に仕上がっています。白ネギのシャキッとした食感と風味もいいアクセントになっています。
この後に、手作り点心が湯気と共にやって来ます。点心は、小籠包・海老焼売・もち米焼売・海老蒸し餃子・豚餃子・馬い餃子。
小龍包は薄皮で風味の良い餡がしっかり、肉汁も結構あります。焼売は、一つが少し大きめでしっかり食べ応えがあります。特に、もち米焼売は店のイチオシでもあり、もちもちした食感がたまりません。
餃子と一口に言っても色んな種類があるものですね。海老蒸し餃子は、半透明なぷりっと皮に海老をはじめ色んな食材が餡になっているので、コリコリサクサクの食感が楽しめます。
馬い餃子とは、オリジナルメニューでカレー味です。意外とヒリヒリする辛さで、クセになりますよ。
杏仁豆腐までついたセットでボリュームがありますが、色んな点心を少しずつ楽しめるので、食べ歩きをする時には、是非立ち寄ってほしいお店です。
最後は、この横浜中華街でも食べることができる、神奈川県のご当地グルメをご紹介します。他の地域ではあまり見かけることのない「サンマー麺」です。
「サンマー麺」とは広東語の読み方で、漢字で書くと「生馬麺」となります。新鮮なものを麺にのせて食べるという意味で、実際に、麺の上にはたっぷりの豚肉・野菜がのってきます。醤油ベースのスープに、少しとろみがある麺料理になります。
今回は「聘珍樓」をご紹介します。
「聘珍樓」といえば、横浜中華街に本店をおく中国料理・広東料理の老舗中の老舗で、全国的にレストラン展開だけでなく、百貨店でも饅頭や点心が販売されている有名店です。
実は、諸説ある中、その「聘珍樓」が「サンマー麺」提供の発祥ともいわれており、本店でもメニューに「サンマー麺」をみることができます。
「聘珍樓」の「サンマー麺」ですが、結構なボリュームでこれだけで満足できる一杯です。もやし、青菜にパプリカなどしゃきしゃき食感の野菜、きくらげや豚肉の細切れが麺の上にのっています。
スープですが、醤油・ごま油の味がしっかりきいています。でも、こってりしているかと思えば、意外とあっさりしているので、食べ進めても飽きがきません。
高級で落ち着いた雰囲気の中で、ご当地グルメを是非味わってみて下さい。
中華料理は、何人かで色んなものをシェアして食べるにはいいのですが、一人で食べるとなると、あれもこれも注文するというわけにはいきません。今回は、一人で出かけても、リーズナブルで満足できるお店・メニューを紹介しました。
横浜中華街は、行くたびに新たな発見が出来る場所なので、何度も訪れている人も是非、また足を運んでみて下さい。
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