写真:Naoyuki 金井
地図を見るカピバラは、そもそも寒さに弱く温かい場所を好むことから考えられたのが「カピバラの露天風呂」で、全国の20園以上の動物園で露天風呂が行われたほど大人気。埼玉県こども動物自然公園でも冬季のみのお楽しみとなります(3月末で終了)。
しかし、カピバラの本番は春からなんです。
前足後足には蜘蛛の巣状の水かきがついており、群れを成して泳ぎ、捕食動物から身を隠すために5分以上もの潜水ができることから、鼻先だけを水上に出して眠ることもあるのです。
冬の温泉はプールとなりカピバラのちょっとした沐浴です。更に打たせ湯は、滝行に打たれる修験僧の趣でしょうか。鼻先だけの昼寝も見ることができるかもしれませんね。
また、冬は使用されない池では真骨頂の泳ぎも見られ、まさにカピバラパラダイスです。
ここには柵はあるのですが、柵越しに近寄ったカピバラを撫るカピバラとの触れ合いも健在です。
どんな姿を見せてくれるのか、ふれあいのできる春からのカピバラにも注目なんです。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る現在、日本ではコアラもそれほど珍しい動物ではありませんが、日本国内では9か所の動物園でしか見られませんから希少ではあるのです。
この動物園は、埼玉県とクイーンズランド州が姉妹州県を結んでいることから、開園5年後の1986年にオス2頭、翌年メス4頭が贈られたのを皮切りに、1990年には最大14頭のコアラがおりました。
現在は、2015年1月に3頭が贈られ、2014年8月3日に生まれた赤ちゃんを含めて現在9頭のコアラがいます。
たくさんいるコアラなのですが、コアラは1日18〜20時間寝ている夜光性ため、多くの方が寝ている姿しか見ていません。
そこでここでは、毎日午後1時に餌であるユーカリを交換することで、コアラがユーカリを食べるために起きた姿が見られる趣向が大人気です。
コアラ舎はガラスで仕切られていますが、一番近くでは1m先ほどで見られますし、昨年生まれた赤ちゃんも見られるかもしれません。
貴重な起きているコアラを、目の当たりにできる午後1時は要チェックです。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る動物園の海の人気者と云えばペンギンです。
多くの方は、ペンギンは南極などの寒冷地に生息すると思われていますが、ここで飼育されている“フンボルトペンギン”は暑さに強いため、日本では最も飼育数が多いペンギンです。
雛を孵す技術や病気の治療法が確立していることから、逆に増えすぎの傾向ですが、意外に他の国では飼育しにくいペンギンであり、特に南米では飼育担当者が来日して研修を受けたりしています。
ある意味では、日本が世界に誇るフンボルトペンギンと云えなくもないでしょう。
このような背景から、こちらの『ペンギンヒルズ』は世界最大のフンボルトペンギン生態園となっていて、ペンギンの巣をはじめとした生活する様子を見ることができるのです。
そしてペンギンたちは、手を伸ばせば触れる近さで見ることができ、まさに放し飼いのような状態なのです。
また、“ペンギンのランチライム”として全国でも珍しい給餌体験も毎日2回行われています。
ペンギンの可愛らしい姿だけではなく、生活感のあるペンギンも見てあげてください。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る県立の動物園ですので、埼玉県のゆるキャラ“コバトン”にもなっているシラコバトは是非見ていただきたい鳥です。
現在、日本に生息する個体は江戸時代に移入されたものが野生化したので、生息地域は、関東地方北東部(千葉県北部、茨城県南西部、埼玉県東部)という僅かなエリアです。
一時期、埼玉県東部(越谷市)にまで狭められたことから、1956年に国の天然記念物に指定されました。
こうした所以から埼玉県では県鳥に指定され、現在、埼玉県こども動物自然公園をはじめとして、越谷市の“キャンベルタウン野鳥の森”や大宮公園内の“大宮公園小動物園”などで展示・繁殖が行われており、天然記念物の「シラコバト」を日本で見ることのできる数少ない施設なのです。
流石に天然記念物で、かつ繁殖施設ですから金網で仕切られていますが、肉眼で十分見られる鳥舎です。
埼玉県のゆるキャラ“コバトン”と共に、一見の価値ある県鳥なのです。
写真:Naoyuki 金井
地図を見るNHK「ダーウィンが来た!」で放映されて一躍人気となったのが“珍獣”マーラ。
南アメリカの草原に住んでいて、一見してウサギのような容姿ながら、モルモットの仲間のネズミ科なのが珍獣と言われる所以です。
大きさは柴犬ほどで長い耳と長い足を持ち、最高時速50キロものスピードで走れますが、珍獣たる所以はこれだけではありません。
それはマーラの生活様式で、実に人間と似たような生活を送っているのです。
マーラは哺乳類の中でも珍しく一夫一婦制が一生続き、子育ての時期には十数組もの夫婦が、ひとつの巣穴を使って「共同子育て」を行います。
入れ替わり立ち替わり母親がやってきて、穴の外で自分の子どもだけに授乳し、他の子が来ても追い払い、見張りの役割も担うという、さしずめ家族と組織における人間の縮図を見ているような生態なのです。
現在は、準絶滅危惧種としてレッドリストに指定されていますが、ここでは放し飼いされていて、突如、珍獣マーラと出会うこともあるのです。
今回ご紹介したほかに“レッサーパンダ”“ミーアキャット”など、まだまだ人気者がたくさんいます。
更に、“ヤギの餌やり”“ポニー乗馬”“牛の授乳体験”など、この園の特徴である動物との触れ合い体験もたくさん用意されています。
そして施設も子供たちが遊べる“こどもの城”や“みんなの広場”などがあり、全国でも珍しいピーターラビットの作者の「ビアトリクス・ポター資料館」もあります。
動物を見るためだけの動物園ではなく、アクティブな動物園として、季節の良い活動的な春から注目のSCZ46なのです。
※埼玉県こども動物自然公園(Saitama Children’s Zoo)の総面積は46ヘクタールです。
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(2024/4/20更新)
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