写真:風祭 哲哉
地図を見る伊豆大島は、島全体が優れたパワースポットであるのですが、その中心は、やはりなんと言っても大島のシンボル、三原山。1986年の大噴火を記憶している方も多いかもしれませんが、まだ若くて活動的な火山です。
三原山にはいくつかの登山ルートがありますが、初心者でも登りやすいのが、登山バスの終点、山頂口から内輪山に向かって舗装された遊歩道を歩く「山頂遊歩道」と三原山温泉の大島温泉ホテルから裏砂漠を経由して山頂に向かう「温泉コース」のいずれかです。
写真:風祭 哲哉
地図を見る太陽がなるべく逆光にならないように午前中は「温泉コース」から登って、「山頂遊歩道」を下るパターン、午後はその逆のパターンがおすすめです。どちらも登りが1時間強、下りは1時間弱です。
今回は午前中に温泉コースを登って、午後に山頂遊歩道を下るパターンで紹介します。
写真:風祭 哲哉
地図を見る大島温泉ホテルの横から外輪山を下り、しばらく原生林の中のまっすぐな道を進みます。低木が目立つようになってくると、やがて一面のすすき野原となり、さらに進むと、だんだん植物が少なくなり、ゴツゴツとした溶岩と火山灰が作る黒い荒涼とした大地が目の前に広がります。
このあたりが国土地理院の地図において日本で唯一「砂漠」と表記されている場所。まるで地球上ではない異世界のようなこの景観を眺めていると、日常の些細な悩みなど、どうってことなく思えてくるような、静かな、しかし力強いパワーを感じることができます。
写真:風祭 哲哉
地図を見る裏砂漠から急な勾配をしばらく上ると、やがてお鉢めぐり(火口一周道路)に合流します。三原山の火口は、高さ60階のビルがすっぽりと入ってしまうほどの深さがあり、赤、茶、黄、橙、紫、青、緑、白、黒、灰など様々な色に染まった大地が牙をむくように露出し、ところどころから白煙が立ち上っています。ここは大地の激しい息遣いを感じる動のパワースポット。地球の持つ果てしないエネルギーを十分に吸収できることでしょう。
写真:風祭 哲哉
地図を見る火口近くにある三原神社は、1986年をはじめとする数々の大噴火の際も、なぜか溶岩流が神殿を避け直前で両側へとながれを変えていることから、奇跡の神社と呼ばれています。
古代から島の人々は三原山の噴火のことを「御神火」と呼んで崇め奉ってきました。山頂近くのこの祠にはその「御神火」に護られた奇跡のパワーがあるのです。
写真:風祭 哲哉
地図を見る三原神社と同じく火口一周道路沿いには「ゴジラ岩」と呼ばれる奇岩があります。日本全国に「ゴジラ岩」と呼ばれる奇岩は数多くありますが、この三原山のゴジラ岩こそ本当のゴジラだと言われています。
というのは、1984年に公開された映画「ゴジラ」第16作で、自衛隊の作戦によってゴジラは伊豆大島の三原山に見立てた架空の火口に落とされてしまうという結末になっているのですが、その2年後の1986年に三原山が大噴火を起こした際に、このゴジラ岩ができあがったのです。そのため、このゴジラ岩はゴジラが火口から這い上がってきたのだとも言われているそうです。恐るべきゴジラパワーですね。
写真:風祭 哲哉
地図を見る三原山を下って島の南西部に向かうと、大地の不可思議な模様がむき出しになった場所「地層切断面」があります。100〜150年周期で起こる三原山の大噴火によって降り積もった火山灰などの堆積物が幾重にも積み重なって見事な縞模様の地層を作りだしています。高さ30m、長さ600mにわたって続くその美しい模様は『バームクーヘン』とも呼ばれています。
ここも伊豆大島の生命の力を感じることができるパワースポット。大地が作り出した模様の中に、不思議な力を感じますね。
写真:風祭 哲哉
地図を見る地層断面から正反対、島をぐるっと180度回ったあたりにあるのが「泉津の切り通し」。
木々に覆われて苔むした緑色の地面。階段の両脇にある巨木の根はむき出しになり、まるで今にも動き出しそう。この先にあるのはジブリ映画の中に出てくるような異界の不思議な森なのではないか、と思ってしまうほどです。
階段の上は意外に明るく開けた空間になっているのですが、緑のマイナスイオンをたっぷり吸い込んで、英気を養うことができるでしょう。
この雄大なジオパーク、伊豆大島は東京からわずか1時間45分。
これほど魅力あふれるパワースポットにこんなに気軽に行けるのですから、ぜひ母なる地球のエネルギーを目一杯吸収する旅に出かけてみましょう!
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(2024/9/14更新)
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