びわと菜の花畑に囲まれて‥。南房総・富浦で過ごす暖かな休日。

びわと菜の花畑に囲まれて‥。南房総・富浦で過ごす暖かな休日。

更新日:2014/02/05 15:10

カノオミツヒサのプロフィール写真 カノオミツヒサ フリーライター
梅の花が咲き始めましたが、朝晩はまだ冷たい風が吹き荒れるこの季節。

今回は少しでも暖かい場所へ行きたいという方へ、千葉県にある南房総市富浦から、道の駅「とみうら枇杷倶楽部」と、大房岬(たいぶさみさき)自然公園をご紹介したいと思います。

水仙や菜の花が、すでに2月から咲き誇っている富浦の街。これからの時期もユリやストレチアなど、温暖な気候が様々な花を咲かせてくれます。

道の駅「とみうら枇杷倶楽部」とは?

道の駅「とみうら枇杷倶楽部」とは?

写真:カノオミツヒサ

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2000年に全国道の駅グランプリで最優秀賞を獲得している「とみうら枇杷倶楽部」。富津館山道路の終点である富浦インターチェンジから車で5分ほどの場所にあり、内房線の富浦駅からは徒歩20分くらいです。

館内には、吹き抜けになっている広い休憩スペースをはじめ、南房総の観光情報が得られるインフォメーションコーナー、お土産売り場、レストランといった施設があります。
そして、敷地内には菜の花畑ほか、花摘みやイチゴ狩りができるハウスが建てられています。

時間に余裕をもってたっぷりと遊べる場所なので、休日には駐車場が満車になることも。観光バスが次々とやってくることが、人気の高さを表しています。

道の駅「とみうら枇杷倶楽部」で、びわ三昧。

道の駅「とみうら枇杷倶楽部」で、びわ三昧。

写真:カノオミツヒサ

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こちらを訪れた際、是非味わって頂きたいのが「びわソフト」(350円)。びわの香りがさわやかなソフトクリームで、売り場には行列ができることもしばしば。

また、2012年12月にリニューアルしたカフェでは、「びわカレー」(850円)や「びわの葉トースト」(400円)といった珍しいメニューを堪能できます。

食後にお土産売り場を覗いてみると、1番人気は「びわゼリー」。ほかにも、びわジュース、びわジャム、びわ茶、びわの入浴剤など、びわを使用した40種類以上のオリジナルアイテムが並びます。

なぜ、びわをここまでアピールしているのか?
それは、大粒で瑞々しい「房州びわ」が、富浦の特産品だからです。およそ250年前から栽培されており、生産高は全国2位。明治42年からは皇室へ毎年献上されています。
びわ狩りは5月中旬頃から楽しめます。

道の駅「とみうら枇杷倶楽部」の周辺を散歩。

道の駅「とみうら枇杷倶楽部」の周辺を散歩。

写真:カノオミツヒサ

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周囲には一面の菜の花畑。2月でしたが、コートを脱いでお散歩できました。太陽が燦々と照りつけ、とても心地良いです。

菜の花畑の隣には、花摘みができるハウスと、イチゴ狩りが楽しめるハウスが続いています。全5種類が栽培されているイチゴ狩りは、ゴールデンウイークまで営業中。

また、国道沿いには「とみうら枇杷倶楽部」を囲むようにして、「お百姓市場」、「とみうらマート」、「わくわく広場」といった大型のお土産店が軒を連ねています。なかでも「わくわく広場」では、農産物の直売ほか、近隣のパン屋さん、お惣菜屋さんの商品も陳列されています。地元にある各商店の味が堪能できるユニークなお店です。

さらに、公民館「とみうら元気倶楽部」には、無料で入れる足湯を完備。旅の疲れを癒してくれます。
疲労回復ができたら、次は海に行ってみましょう!

大房岬(たいぶさみさき)自然公園から海を望む

大房岬(たいぶさみさき)自然公園から海を望む

写真:カノオミツヒサ

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大房岬(たいぶさみさき)自然公園へとやってきました。岬には「南房総富浦ロイヤルホテル」があるので、ホテルへのシャトルバス(無料)を利用すれば、「とみうら枇杷倶楽部」から5分ほどで到着です。

ここは第2次大戦までは軍事要塞とされており、砲台跡や魚雷艇基地跡などが今も残っています。当時立ち入り禁止だったことが幸いしてか、戦後もあまり開発が行われず、現在では手つかずの自然が迎えてくれる絶好のハイキングコースです。

南・北・西の3方向が海なので、どこを歩いても眺めは抜群。さらに高台にそびえる15mの展望塔に登れば、360度の大パノラマが広がります。

岬めぐりと磯遊び。

岬めぐりと磯遊び。

写真:カノオミツヒサ

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南側に降りていくと、館山を望む海岸があります。干潮時には潮だまりができるので、磯遊びに最適。海辺に住む生き物たちを観察できます。

公園内の歩道は起伏に富んでいますが、舗装されている箇所が多いので気軽に歩くことができます。鳥たちのさえずりに耳を傾けながら、のんびりと岬めぐりを楽しみましょう。


富浦までは、東京駅から高速バスでわずか95分。知名度は低くても、名産品に舌鼓を打ち、雄大な自然が楽しめます。時間があればさらに足を伸ばして、館山温泉で一泊してみるのも良いですね。
春のぽかぽかした陽気を味わいたくなったら、是非一度訪れてみてください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/02/16 訪問

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