写真:けいたろう
地図を見る今回紹介する散策コースのスタートは哲学の道です。
哲学の道は日本の道百選にも選ばれていて京都でも定番の観光スポットですが、「行ってみたら、川沿いの道というだけでかなり地味だった」という感想を持っている方もいるのではないでしょうか?そういう方こそ春の哲学の道を訪れて下さい。
JR東海の人気CMシリーズの『そうだ 京都、行こう。』の1997年春バージョンと、これまでの20年以上に渡り放送された歴代のCMが再編集されて放送される、2015年春バージョンに登場する、京都を代表するお花見スポットの哲学の道の桜。
桜の花が咲き乱れる川沿いの道の美しさは圧巻その物で、「地味だった」なんて感想は跡形もなく消え去ることを保証します。
哲学の道は全長約2qとかなりの長距離。たっぷりと桜を満喫したいなら『出町柳』から、お手軽に哲学の道を体験したいという方は『神宮丸太町駅』からバスで向かってください。
【アクセス】
・出町柳駅から
京都バス 51 56 市バス 17 102 203 銀閣寺道下車 東へ徒歩約5分
・神宮丸太町駅から
市バス 93 204 東天王町下車 東へ徒歩約5分
写真:けいたろう
地図を見る哲学の道を北から南へ歩き抜け、少し南へ下ると南禅寺にぶつかります。こちらも京都を代表する観光スポット。南禅寺は秋の紅葉が有名ですが春の桜も見事です。
南禅寺のシンボルとなっている巨大で勇壮な三門も、桜の時期は美しくドレスアップされています。その三門の上から眺めた桜の美しさに石川五右衛門が、「絶景かな、絶景かな。春の眺めは値千金(あたいせんきん)とは小せえ、小せえ」という有名なセリフを言ったとされています。
今回のコースは南禅寺では、かの天下の大泥棒も唸るほどに艶やかな桜に彩られた三門をくぐり、敷地内東側にある水路閣というポイントを目指して下さい。
この水路閣は琵琶湖の水を京都市へ流すために作られた、琵琶湖疏水という水路の一部です。いわばただの水路ですが、南禅寺というお寺の境内を通る必要があったので、景観に溶け込むようにデザインされていて、モダンな橋が画になり、さまざまなドラマの撮影舞台となっています。
写真:けいたろう
地図を見る水路閣をくぐり抜けると、右手側に山肌と階段が現れ、上に登れるようになっています。この階段を上り、疏水の流れる山道を進むと、蹴上発電所という水力発電所が現れます。この発電所は明治24年(1891年)6月に操業を開始したレンガ造りの情緒ある発電所です。
こちらの発電所の敷地も桜であふれています。満々と水を湛えた水力発電所と桜という奇妙な取り合わせはなかなか他では見られない珍しい桜スポットとなっています。
写真:けいたろう
地図を見る琵琶湖疏水は水力発電所での発電に必要な水を供給しつつ、京都へ水を運んでいただけでなく、船を使った運搬事業にも利用されていました。その際には小高い丘となっている、蹴上発電所の敷地を船で超える必要があったのですが、船で斜面を超えるのは不可能なので、傾斜部にレールを敷いて船を台車に乗せ、坂道を登らせていました。
そのレールは、現在では廃線となっていますが、両脇に桜の木が植えられていて、一般に公開されていています。
水力発電所と桜という取り合わせも珍しい物でしたが、廃線と桜という組み合わせはさらに珍しく、そして美しいので、京都でお花見をご計画中の方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
なお、今回紹介したスポットの桜の例年の見頃は、3月末〜4月上旬となっています。
インクラインを下ると今回紹介する散策コースは終了。
後は各自解散、自由行動です(笑)。引き続き京都観光をお楽しみ下さい。
写真:けいたろう
地図を見るいきなり自由行動と言われても困っている人も多いと思います。また哲学の道から高低差のあるコースを歩いてきたので、かなりお疲れですね。この後も京都観光の予定もあると思いますので、まずランチで一息つくのをオススメします。
来た道を少し東側へ戻ると南禅寺の門前に、有名な湯豆腐店がありますが、今回は隠れ家的なお店を1軒紹介いたします。
インクラインの終点から、西へ歩くこと5分。『卯サギの一歩(卯sagiの一歩)』という一風変わった名前のお店があります。こちらは、古民家を改築した店舗で、街に溶け込んでいて、思わず見落としてしまいそうな雰囲気で、正に隠れ家という雰囲気がピッタリ。
卯サギの一歩さんでは、絶品おばんざいランチがお手軽な価格で頂けます。あまり観光地っぽい感じのしない古民家でゆったりと、おばんざいを食べていると親戚のお家でゴハンを食べているような気になり、疲れがゆっくりと癒されます。
【卯サギの一歩(卯sagiの一歩)】
住所: 京都府京都市左京区岡崎円勝寺町91-23
ランチも食べて体力が回復したなら、せっかくの京都観光もう少し足をのばしませんか?
ゴールであるインクラインの周辺には、平安神宮や京都市美術館など、色んなスポットが密集しているので、旅のちょい足しが可能です。
お子様連れでの花見をお考えの方は、動物園で花見ができる京都市動物園がオススメ。
下記の関連メモ『動物園でお花見!?大人も子供も楽しめる!京都市動物園』をぜひ参考にしてみて下さい。
もちろん、先ほど足早に通過した南禅寺をじっくり見て回るというプランでも良いと思います。
今回のお花見散策コースいかがだったでしょうか?
全行程で最長4km近くと、かなり長丁場で、たっぷり半日くらい歩き通しですので、歩きやすいクツと服装でお出かけしましょう。
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(2023/12/3更新)
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