ヴィッラ・アドリアーナ(Villa Adriana ハドリアヌス帝の別荘)は、ローマから北東に約31kmのティヴォリ(Tivoli)という街の近くにあります。この町はローマ時代から温泉で有名で、現在でも夏は温泉プールなどで賑わっています。
ローマからほんの少し離れただけで、自然と緑がいっぱいですので、町の騒がしさから逃避してのんびりしたい旅行者さんにぴったりのスポットです。
ズバリどんな旅行者さんにお奨め?
−花や自然が好きな方
−世界遺産に興味がある方
−ローマに滞在しているが、日帰りで他の町も見てみたい方
−人ごみが苦手な方
−古い歴史の重みを感じてみたい方 など。
ヴィッラ・アドリアーナはローマ帝国の五賢帝の一人、ハドリアヌス帝(別名“旅する皇帝”)の別荘ですので、ローマ史ファンの方にもきっと楽しんでいただけることと思います!
ハドリアヌス帝の別荘(ヴィッラ)とはいいますが、敷地は広大でさながら小さな町のよう。
この別荘のご主人ハドリアヌス帝は、別名“旅する皇帝”と呼ばれ、ローマ帝国の皇帝としての在位期間中(117〜138年 日本の弥生時代くらい)の多くを属州の視察旅行に費やしました。
皇帝は幼い頃よりギリシア文化に陶酔し、ギリシア留学を経験、美術や建築にも造詣が深く、自らこの別荘の設計も手がけました。
別荘は、さながら彼のギリシャ趣味の集大成といったところで、ローマ帝国内を視察中に見て気に入ったギリシア(特にアテネ)やエジプトなどの美しい建築物や景観を再現、自らギリシャ彫刻やモザイクなどを別荘内に大量に集めたものです。
自然と古代の遺跡が完全に混じり合っており、絵葉書のような美しさを見せてくれます。もちろん遺跡の近くに寄ったり、中に入って観察しても大丈夫ですよ。
入場するとすぐに大きな池がお出迎えしてくれます。遠くにティヴォリの街を抱く山々が見え、何とも癒される光景!
見学時間の目安としては、一つ一つの遺跡を丁寧に見学すると、5〜6時間程度かかりますが、ここでは何も考えずにただ遺跡と自然の美しいコンビネーションを楽しんでみて下さい。
気候の良い時季には、オリーブの木陰で読書をしている旅行者さんも多くいますが、そよ風と鳥のさえずる声が心地良く、お昼寝時間となってしまっているようです・・・。
敷地内のその他の見所は、ポイキレ、ギリシア語・ラテン語図書館、海の劇場、皇帝の宮殿や大小浴場、ヴィーナスの劇場、カノプスと呼ばれる細長い池、ギリシア劇場などです。
今回ご紹介したヴィッラ・アドリアーナは、特に花々が咲き乱れる春から秋にかけて訪れると、ため息が出るほどの美しい風景を見せてくれます。
ヴィッラからの主な出土品は、ローマのヴァティカン博物館、カピトリーニ美術館に展示されていますので、ローマご滞在の際は、これらの博物館の見学もお奨めです。
ティヴォリの町の最大の魅力は、ローマの近くでありながら自然にどっぷりと浸れるところ、またローマとは違った小さな町の散策も楽しめます。
町にはヴィッラ・アドリアーナの他に、もう一つの世界遺産、百の噴水で有名なヴィッラデステ(Villa d’Este)もあります。
インフォメーション:
住所:Largo Marguerite Yourcenar 1, Villa Adriana, Tivoli
開館日:毎日(1/1と12/25を除く)
開館時間(2015年): 9:00〜17:00(1/2〜1/31まで)
9:00〜18:00(2/1〜2/28まで)
9:00〜18:30(3/1〜3/29まで)
9:00〜19:00(3/30〜4/30まで)
9:00〜19:30(5/1〜8/31まで)
9:00〜19:00(9/1〜9/30まで)
9:00〜18:30(10/1〜10/24まで)
9:00〜17:00(10/25〜12/31まで)
入場料:8ユーロ(切符の販売は閉館1時間半前に終了)
*毎年4〜10月まで内部で特別展を開催。その場合は特別展見学料込みの11ユーロ。
*ヴィッラ・アドリアーナの最新情報は、下部のメモにある公式サイトでご確認下さい。
行き方:ローマの地下鉄B線のPonte Mammolo(ポンテ・マンモーロ)駅から出ているCOTRAL社の青いプルマンで所要約50分。
月〜土曜日は午前6時10分から約10分おきに1本ある。日・祝日でも1日約65便運行。
プルマンには路線が数種類あるので、運転手にヴィッラ・アドリアーナを訪れたいと伝え、一番近い停留所で降ろしてもらうのがお奨め。最寄りのバス停で下車してヴィッラの入場口までは1km程度距離がある。切符は一枚(片道)2ユーロ前後。
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(2023/12/8更新)
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