写真:bow
地図を見る京都嵐山のシンボル・渡月橋に隣接している法輪寺は、京都では知恵を授かる「十三参り」の寺として知られています。そんな法輪寺の境内には「電電宮」という名の小さな鎮守社があります。
この「電電宮」は電気・電波の祖神である電電明神を祀ったもので、電力・電気・電波・電子・通信などのあらゆる電気電波関連事業の発展と無事故安全にご利益があるとされています。その為、電気や電波関連業種からの信仰を集める、日本でも珍しい神様として有名なのです。
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地図を見る「電電宮」のある法輪寺の参道には電気・電波関係者の霊を顕彰する電電塔があります。そこには電気研究者の代表トーマス・アルバ・エジソン、電波研究者の代表ハインリヒ・ルドルフ・ヘルツの両名の肖像が掲げられています。
日本の寺でありながら外国人の顕彰をしていることが珍しいのですが、この両名は日本の電気・電波関連事業者のみならず、現代の人間生活においても、いわば神様のような存在。そんな功労者・先駆者の霊を慰める為に電電塔が建てられているのです。
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地図を見る電気事業、エレクトロニクス関連事業、放送事業、電波事業などのあらゆる超有名企業の名が記された「電電宮」の護持会。それを見ればこの「電電宮」が全国的な信仰を集めていることがよく分かります。
実は「電電宮」は幕末の「禁門の変」で一度焼失してしまっています。しかし昭和31年、当時の近畿電波管理局長だった平林金之助氏が、今後の電波利用のさらなる増加を考え、電電宮を修理、更に電電塔を建立。更には昭和44年に大阪万博を記念して、社殿を再興したのです。
今日の「電電宮」は電気・電波事業関連業者による「法輪寺電電宮護持会」により、大切にされています。電気・電波により生活は飛躍的に便利になった現代でも、神仏の加護を信じる心の豊かさをも大切にしていこうという願いもあるのかもしれません。
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地図を見るさて、「電電宮」には特徴的なお守りが。それはマイクロSDカード!携帯に指して使えるという、ちょっと斬新な発想のお守り。お守りとはいえ、当然普通に使うことができます。
お守りはマイクロSDカードと、SDカード変換アダプタがセットになっています。カードの表面には梵字が書かれていて、容量は8GBもあります。
実はこのマイクロSDの中には法輪寺の本尊である虚空蔵菩薩のjpeg画像データが入っています。虚空蔵菩薩の画像を携帯の待ち受けにもできるという、まさに電気関連事業者の為のお守りといえましょう!
ちなみにこのお守りが授与される社務所の壁には電気事業関連の方々の祈願がずらりと並んでいます。その内容は業界ならではの悩み・祈願ばかり!ぜひ覗いてみて下さい!
法輪寺の「電電宮」は電気・電波の守り神。当初は電気産業・電力・放送関連の参拝が多かったのですが、近年は電波を発する製品が増えたせいか、信仰を集める産業は幅広くなっています。特にIT関連業種の参拝は増加傾向にあり、パワースポットとして積極的に訪れる方も増えているようです。
電気・電波事業の発展と無事安全を祈願する「電電宮」、関連企業にお勤めの方は嵐山観光と共にご参拝してみてはいかがでしょうか?
<電電宮の基本情報>
住所:京都市西京区嵐山中尾下町42-25
電話番号:075-861-0069(法輪寺)
アクセス:阪急電鉄「嵐山」下車徒歩約4分、京福電鉄「嵐山」下車徒歩約5分
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(2023/12/2更新)
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