写真:吉川 なお
地図を見るシャークベイは、パースの北およそ830Km、西海岸中央部のガスコイン地域に位置する内湾で、パースから飛行機で約2時間半、車だと約10時間かかります。
「Shark」という名前からサメばかりいそうなイメージを持ってしまいますが、遠浅の穏やかな海域で、300種を超える魚や哺乳類が生息し、冬でも水温が20℃以上あることから、人魚伝説のモデルとなっているジュゴンやジンベイザメ、ウミガメやイルカなどの群生地となっています。
写真:吉川 なお
地図を見るモンキーマイアは、シャークベイに突き出た岬の先端部分に位置する小さな町で、自然保護区に指定されています。そこに建つ『モンキーマイア・ドルフィン・リゾート』はモンキーマイア唯一のホテルです。
客室はビーチやガーデンに面するヴィラタイプ、ドミトリー(相部屋)タイプ、キャラバン&キャンピングタイプなどバラエティ豊かで、多様な宿泊客に対応できるようになっています。敷地内にはレストランやバーもありますが、長期滞在もできるようヴィラには簡易キッチンがあり、広場には共用キッチンやバーベキュー施設が完備、売店では食材を買うこともできます。ランドリールームも広く、快適な衣食住を提供してくれます。
写真:吉川 なお
地図を見るこのホテルの最大の魅力は、プライベートビーチで野生のイルカに出会えること。毎日早朝から1日数回、水族館でよく目にするバンドウイルカが通常は5〜8頭、多い時には10頭以上やってきます。
野生なのに毎日って本当なの?と思いますが、1982年に本格的に観察を始めて以来、来なかったのは台風等の悪天候の数日だけだったそうで、その確率はほぼ100%と言えます。
毎朝7時45分と9時にレンジャーがイルカ達に餌付けをします。時間が近づくと、まるで分かっているかのように次々とイルカ達が集まってきます。宿泊客はもちろん参観自由。波打ち際に立って鑑賞します。
見ている人の中から選ばれた数人がバケツに入っている餌を直接イルカに与えます。餌はどれも魚1匹。あくまでも自然の生態に配慮したプログラムとなっています。
イルカがビーチにやってくるのは餌が目当てかと思いきや、この餌付けの時間以外にも遊びにきます。
ビーチを散歩してると偶然その光景に遭遇することも!波打ち際ぎりぎりを泳いでいる姿をこんなに間近で見られるんですよ。
写真:吉川 なお
地図を見るビーチにはこんなに大きなペリカンもたくさんいます。くちばしが鋭くてちょっとこわそうですが、当のペリカンは全く素知らぬ様子です。イルカがいないときは人気者で、あちこちで写真撮影のモデルに引っ張りだこなのですが、イルカの餌付けの時はそうはいきません。餌でおびき出され総退場となります。
桟橋のすぐそばには、大きなウミガメも泳いでいます。ダイビングしなくても、ここでは橋の上から肉眼で見ることができるんですよ。
写真:吉川 なお
地図を見るホテル内にいるのは、海の生物だけではありません。数組の親子のエミューがホテル内を普通に散歩しています。小さな子ども達を連れて仲良く散歩している光景はまるで動物園!
しかし子連れで部屋に侵入してしまう悪い癖もあるようで、たまに追い出されるという失態もあります。
まだまだマイナーなモンキーマイアですが、ホテルにいながらにして、これほど多様な野生動物に出会えるところはあまりないでしょう。ここはまさにイルカが人間に会いにくる奇跡のホテルなのです。
あなたも愛らしいイルカたちに会いに、モンキーマイアに行ってみてはいかがでしょうか?
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/9/18更新)
- 広告 -